
昨年初夏に書いたのですが、私にとってマジンガーZは、特別なアニメーションです。「スーパーロボット」と名乗りながらマジンガーZは意外に弱く、強くなる敵に対して、装備を強化したり、操縦者の兜甲児が能力を向上させて対処します。特に「空飛ぶ機械獣対処編」では、鎖付きロケットパンチで敵を引きずり降ろしたり、敵が空中停止する瞬間を狙ったり、ミサイルを持って空を飛んだりと、「無いものは知恵で解決する」、力強くも魅力的な人物像となっています。
さて、このマジンガーZは、敵の大将である「Drヘル」が世界征服行動を開始するところから話が始まります。
以下、あらすじ
エーゲ海に浮かぶロードス島(バードス島)は、紀元前頃に「ミケーネ帝国」が栄えていました。ミケーネ人は高い技術力を持っており、「火を吐く巨人(ロボット)」を開発、攻めてくる国々を次々に退け、最強を誇っていたのでした。しかし、そのミケーネ人も大地震には勝てず、滅んでしまっていたのでした。
兜十蔵博士とDrヘルほかの探査団は、ミケーネ人の歴史を調査していましたが、巨神兵を復元する中でDrヘルは巨神兵にリモコン装置を装着、探査団を焼き殺してしまいました。辛くも逃げた兜十蔵博士は一切の職を離れ、Drヘルに対抗すべく、マジンガーZの開発を始めるのでした。
ここまで。
この話を、社会科の先生が歴史の授業の一番初めのところで話したのでした。これを聞いていた生徒の中には、「なんだ~、嘘なのか!」と声を上げましたが、私は、「マジンガーZや兜十蔵博士、Drヘルのくだりは嘘としても、ミケーネ人の巨神兵伝説は本当なのか。あたかも現実にありそうな話で、そこが話にリアリティを与えていたのか~。」と感心したのでした。また、古代の天災として、火砕流で滅んだ国があるとか、別の教科の先生からも教わっていたので、より説得力がある話に聞こえました。
しかしその2年後、高校三年生の秋頃、放課後学校に残って勉強をする中で、世界史選択の人に、
「ミケーネ帝国の巨神兵伝説も、問題に出たりするの?」
と尋ねると、
「ミケーネが帝国など、でたらめもひどすぎる。」
と返されたのでした。
「あの時の話は、マジンガーZや兜十蔵博士、Drヘルのくだりだけが作り話だったのではなく、最初からマジンガーZの話をしていたのか。」
と、マジンガーZ原作者である永井豪氏の妙と、社会科担当教員氏の話の妙に、感心してしまうのでした。なお、私は倫理政経選択でしたので、被害はありませんでした。
今、マジンガーZが5話まで無料配信中です。
上記の部分は、32:00から語られます。古代ギリシャ風の絵も、現実にあったことを思わせるに足ります。古代歴史のロマンが感じられます。ぜひ、ご覧になってくださいね!
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Posted at
2021/03/28 21:02:16