2025年04月06日
敵大将が自ら出撃!
フジテレビの第三者委員会報告書が出されました。当時の経営層の時代遅れ感覚や「大したことないだろう、と、高をくくった」ことが、結局は事態を大きくしたことが分かります。
フジテレビ固有の問題や社内の事情はさておき、こういう事態を起こす基本として、「多くのことは下々の社員たちがすることで、自分たちは経営層なんだから、大きく構えていればよい」
という考え方があったと考えられます。特に湊社長(当時)は、この問題が発覚した時にゴルフ場にいて、大したことないだろうとプレーを続けたとのことです。この姿勢には前述の考え方があったからではないか、と、推察しています。
多くの社会人向けセミナーや管理職・経営者としての姿勢を説く本などには、「人の上に立つものはこまごまとした仕事や雑用は下の者に任せ、自身は指示したり結果を監視するだけにしなければならない。」とあります。湊社長らの行動もおおむねこの考えに基づくものと見ると、確かにその通りになっています。
そして今、東映アニメーションチャンネルでは、グレートマジンガー「死闘!!暗黒大将軍の最期!!」が公開中です。
暗黒大将軍はグレートマジンガーの敵である「ミケーネ帝国」の中幹部(部門長級)です。下位職である7人の「七大将軍」に指示をしてグレートマジンガーを含む科学要塞研究所を攻略しているのですが、失敗ばかりでうまくいきません。
これを上司であるところの闇の帝王より責められ、七大将軍に対して「もうお前たちに任せてはおけない。」と言い、ついに自身が出撃します。科学要塞研究所を追い詰め、グレートマジンガーとは剣と剣の一騎打ち!18:30からのクライマックスの戦いは、アニメーション屈指の名シーンです。そしてグレードマジンガーを破壊ぎりぎりのところまで追い詰めます。最後はグレートマジンガー側が勝利を収めるのですが、敵ながら見事な戦いぶりでした。
グレートマジンガーは架空のアニメーションであり、アニメーションならではの「補正」や「演出」と言ってしまえばそれまでです。しかし、いざとなった時には、管理職や上位職であっても、自ら戦場に赴いて戦う姿は周囲の人の士気を高めるものです。
奇しくも1974年にフジテレビで放送されたこの作品ですが、世の中の経営者や管理職には、暗黒大将軍の「起こっていることを自分のこととして取り組む」姿を見習ってほしいものです。そして、湊社長をはじめとした旧フジテレビ経営層の立ち振る舞いは、「プロ経営者」論や「管理職」論の誤りの見本だと考えましょう。
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Posted at
2025/04/06 22:21:40
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