
アルバイトの記憶 スペード社シリーズ
厳密にはスペード社の中で起こったことではありません。アルバイト勤務終了後、親戚の人が入院すると聞かされました。以前も入院していたのですが退院しており、見た目には元気そうにしていました。しかし、今回の入院はもう退院できなさそうだ、と聞かされました。
いてもたってもいられなくなりましたので、4月初めにお見舞いに行くと病院で元気に歩いていました。この様子であまり先が長くないということは考えられず、その後3週間ほどお見舞いには行きませんでした。すると危篤に近い状態になったと言われ、4月末に病院へ行くと、意識はありましたが寝たきりで話すことも困難な状態になってしまっていました。
この時期は学校が始まっており、掃除部の活動も行われていました。GWは新入生歓迎合宿があり、GW終わりには関東大会にも行くことが決まっています。結局、学業は優先して学校へ行き、クラブ活動は合宿には行ったものの、関東大会の記憶はあいまいです。結果としてGW後半に親戚の人は亡くなってしまいました。葬儀が平日に執り行われましたが、もちろん学校は忌引きしました。
葬儀後、学校へ行くと、まず岸部さんが
「ねえ、やっぱり近親者が死ぬと悲しいの?」
と聞いてきます。
私は聞き方に無神経さを感じながらも、そうだと答えました。20歳くらいだと、まだ両親祖父母とも健在な人もいることでしょう。
次に犬さんが、
「ねえ、なんで葬式なんか行くの?葬式って死んだ人を焼くだけじゃん。わざわざ行かないで、授業に来ればよかったのに。」
と言ってきました。私はこの心が通わない言葉に寒気がし、非常に嫌な気分にさせられました。
さらに掃除部の上級生が、
「親戚の人が死んだのは仕方がないけれど、だったら連絡しろよ。」
と言ってきたのです。
現代と異なり連絡手段が限られている時代でしたが、クラブ活動はそこまでして出なけれなばらないものなのでしょうかね?
スペード社のアルバイトの人たちは文科系学科の人が中心であり、それほど親しくしていたわけではありませんが、こういう非常識と思える言葉は言わなさそうに感じられました。
私は、これらの人の言葉によって学校や学校に行っている人がどうしようもなく嫌になってしまい、勉強もアルバイトも手がつかなくなってしまいました。授業に出ても全く頭に入らず、クラブ活動も顔を出しても口はききたくない、というものです。もちろん成績は落ち、退学も頭をよぎりました。アルバイトもいくつかしましたが、働いても嫌な気分になってしまって、すぐに辞めるようになってしまったのです。当時はわかりませんでしたが、ストレスだったのかもしれません。
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スペード社 | ビジネス/学習
Posted at
2025/04/18 00:11:10