
今年から法令が改正されて、労働者への熱中症対策は事業者の責任において行うことになりました。街中の警備員さんの脇にはスポットクーラーが置かれており、警備員さんを冷やしています。そしておそらく、警備員さんは時間ごと交代しているのではないか、と思います。
そんな折、朝電車に乗っていると、妙にラクロス部員に見える人が多いことに気づきました。あまり詳しくはないのですが、ラクロスが都会の女子大学生や女子高校生のおしゃれなスポーツとして導入された1993年頃、ウェアは上がポロシャツ、下がチェックのプリーツスカートだったように思います。何となく英国調の印象で、おしゃれでお金持ちがするスポーツの印象を強めたものです。
もっとも、最近ではバレーボールやバスケットボールのような、スピード感あふれるアグレッシブなデザインの、いかにもユニフォーム、というスタイルになっているようですから、どこかで変わってきたのでしょう。
私が朝見かけた人たちは男女ともいて、男子は紺色のポロシャツに灰色のスラックス、女子は同じく紺色のポロシャツに灰色のスカートだったように思います。ポロシャツにややフォーマルなボトムを組みわせていたので、ラクロスを思わせたのかもしれません。
ラクロスは、1994年時点よりはメジャーなスポーツになっていると思いますが、それほど競技人口が多い印象もありません。私は、学校の夏服がポロシャツになっているのではないか、ということに気づきました。学校の生徒の熱中症対策も、労働者と事業者の関係のように、学校側に責任が負わされているのではないでしょうか。2年ほど前だったと思いますが、自転車で下校中の中学生が熱中症で亡くなっています。登下校を含めて、これまでのフォーマルな制服からか熱中症予防の、実用的な服にしたのでしょう。ポロシャツであれば男女でデザインは変わりませんし、透けを気にする女子でも抵抗なく着られることでしょう。まだ少数派だと思いますが、新しい兆候を感じました。
私が年に3-4回程度赴く研修所の近くにある学校は、より徹底しています。なんと体育用のジャージを選んでも良いようです。ごく一部に従来の制服を選んでいる女子もいるようですが、ほとんどの人がジャージを選んでいました。制服と比較すると風通しが良いですし、汚れても毎日洗えますから、体育用というイメージよりも清潔を保てます。デザインは特に優れてはいませんでしたが、近年の医療スタッフ・介護スタッフ風のデザインの、今風のものでした。
1987年、東京都内にある女子校は制服をモデルチェンジしました。その制服を着たいという女子志願者が増え、学校は志願料の売り上げは上がり、生徒の偏差値は上がり、またさらに多くの志願者が来るという、レベルアップの良いスパイラルを生み出しました。当時、学校関係者が次々に視察に訪れたと聞いています。
また、私が通った学校は都市部にありながら、遠足の際にはジャージが指定されていました。学校までの電車の中を、自分の所属学級と苗字が大きく前後に書かれたジャージを着ていかなくてはならず、恥ずかしい思いをしたものです。恥ずかしがらずにジャージで通学をするなど、時代は変わりました。
今回の熱中症対策に伴う夏制服の傾向は、ついに実用化に舵を取りました。でもまあ、ポロシャツだとデザインは単純になりがちですし、ジャージはデザインの自由度が高いですから、これからまたデザイン競争になるのでしょうかね。
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2025/07/09 22:22:58