今日は「新型インプレッサレンタカーキャンペーン」の当選券を利用して、茨城-福島-新潟-群馬とドライブをしてきました。インプレッサはEL154 1500ccDOHCの4WD、4AT車です。6月の旧型インプレッサの印象とかなり違う車でした。
エンジンとATの印象
電子制御スロットルに鳴っていますので、アクセルペダル操作量とスロットルバルブ作動量は一致しませんが、それでも3000回転以下の低速トルクが極端に不足していると言えます。とにかく発進がとろく、アクセルペダルを大きく踏まないと街の流れについて行けません。大型トラックやバスと良い勝負です。今回、シフトレバー後方に「ECON(ATのエコノミーモード」スイッチが加わったのですが、このモードにしておくととろさはさらにひどくなります。ATもギヤ比が高いみたいで、2速で100km/hも可能なほどです。アクセルペダルをしょっちゅう踏んだり離したりするような運転をしている人は、「滑らかだ」と感じるかもしれませんが、とにかくアクセルを大きく踏まないと車が走りません。3500回転位からようやくトルクが出てきますが、それでも決して大きなトルクではなく、何とか周りの車をちょっとリードできるくらいのものです。110馬力のエンジンで、1300kgのボデーを引っ張るのはこんなものなのでしょうか?アクセルをちょっと踏むとやや遅れてATがキックダウンをしますので、空いた道路は4速と3速を行き来し、山道では2速と1速を行き来していました。
そこで思い出されるのが
6月に乗った旧型インプレッサ。そちらは今は廃止となったEJ154のSOHC4バルブエンジンですが、こちらのほうが低速トルクがずっと強く感じたため、車重の割に活発に走りました。「街中では不満はないが、坂道は余裕がない」程度です。
今回のインプレッサ1500ccは、「低速トルク不足、ATのギヤ比、ATのシフトスケジュールにより、これは久しぶりに「危険なほど遅い車」と言えます。
ボデー
ボデーはしっかりしていましたよ。さすが2007年に出た車ですね。目地段差でちょっとブルブル来るくらいで、色々強化した家のブルーバードシルフィよりずっとしっかりしていました。
サスペンション
今回はリヤに新設計のダブルウイッシュボーン(マルチリンク?)が付いていますが、コーナーでは良く踏ん張ります。ただキャンバー変化が大きいような感じがして、コーナー外輪側が突起に乗り上げると、車体がコーナー内側に押され、「ああ、角度が変化している」とわかるほどでした。
サスペンション自体は柔らかく、ロールが大きいです。旧型の方が硬かったですね。荒れた路面では車が浮きそうな感じになりました。もう少しバネを強めた上で、ショックアブソーバーの伸び側を硬くしないと、「水平対向エンジンの重心の低さ」が感じられなくなってしまいます。基本的な踏ん張りは「トレッドの広さ」によって、良く感じます。
その他
ECONスイッチが後方過ぎ、すぐに手が届きません。ATレバーの前方のトレーの部分にしてください。このスイッチ、マニュアル操作でオンとオフを切り替えないと、とてもじゃありませんが「車がかったるくなってしまって」使えません。
ちなみに、このスイッチをオンにすると、ATの変速点、ロックアップ点が低速側に寄ります。
まとめ
とにかくエンジンを何とかしないと、ちょっと買えません。家のブルーバードシルフィは低速トルクが強くて、アクセルペダルをそーっと操作しないと急発進するほどです。今年になって試乗したカローラ兄弟やアリオン、ノアでさえ、力強く滑らかに発進します。富士重工の人、これを見ていたら改善をお願いします。これでは、とてもじゃありませんが人に薦められません。
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試乗 | クルマ
Posted at
2007/08/25 22:52:15