• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

moto('91)のブログ一覧

2025年03月10日 イイね!

緊迫感あふれる「119エマージェンシーコール」

緊迫感あふれる「119エマージェンシーコール」 近頃は夜眠く、ドラマこそ見ていますが感想SNSはなかなか書けない状況です。今期見ている作品の中に、「119エマージェンシーコール」があります。

このドラマの舞台は消防指令室で、通報者からの電話を受けて出場(出動ではないようです)指令をしたり、要救助者に救命救急を指示するものです。災害や救急現場の描写がなく、声のみの出演になる点には、コストダウンや「テレビドラマではなくラジオドラマでは?」と思えてしまうのですが、緊迫感の演出は十分できています。

今回は、体重が100kgを超える要救助者や多重衝突事故の通報が主体でした。とくに後者の際には消防署内のシステムがダウン、電話と無線による指令になる展開が描かれました。そこで活躍するのは、雇用期間延長で勤務している堂島信一(演:佐藤浩市)です。現在の各署出場状態をホワイトボードに、場所は紙の地図で参照、指示は無線で、その経験を生かしてシステムダウンを乗り越えるものです。

率直には話が少々主人公寄りに感じられ、もう少し要救助者によっても良いような気がするのですが、最近のドラマではオリジナリティあふれ、見ていて引き込まれる作品です。

 このドラマは比較的若年世代にも評判が良いようで、約5年前の
「仕事を、細かい描写なく早く終えて、定時で変える主人公のドラマ」

「仕事を頑張って家には男性の家政婦がいる物語」
の頃とは、正反対の要素が受け入れられていることを感じます。

見ている側は、「主人公が努力をして問題を解決」したり、「自分に厳しい道を選んだりすることで感動させられる」ことは、昔から変わらないのだな、と感じました。胸を打つ仕組みは、Z世代だからだとかなんだとかいうのは、あまり関係ないように思います。
Posted at 2025/03/11 00:02:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | パソコン/インターネット
2023年07月10日 イイね!

2023年春期テレビドラマ感想批評

 2023年春期のドラマが終わり、夏期の作品が始まりつつありますね。本業が忙しく、遊びもブログ更新もできなかったのですが、テレビドラマだけは見ていましたよ。

月曜日
フジ 21:00 風間公親-教場0-
 木村拓哉があまり好きではありません。それに加えて、このドラマを私が初めて見たシーンが、木村拓哉演じる教官が被指導者を「これでもか」と痛めつけるシーンでした。理由はどうあれ、指導と称しての暴力は良くありません。さっさと挫折することにしました。

フジ 22:00 合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
 私立探偵は、刑事と違ってお金のために捜査をする人です。そのため、行動の正義はお金にあり、視聴者の感情移入を阻害します。例外は1979年放送の「俺たちは天使だ!」です。古い作品のことはさておき、この作品は突飛な展開と主人公の大げさな演技が鼻についてしまいました。どうにもこの造ったような演技は気に入りません。2話で挫折しました。

火曜日
テレ朝 21:00 unknown
 この作品は、まったく見なかったかもしれませんし、数十秒間程度は見たかもしれません。どうにも引き込まれる要素がありませんでした。

TBS 22:00 王様に捧ぐ薬指
 この種の、韓国ドラマがかった作品は苦手です。数十秒間で挫折しました。

フジ 23:00 ホスト相続しちゃいました
 セミ深夜枠にドラマ枠を新設ですか。私にとってはニュースを見る時間であるため、見ませんでした。

水曜日
テレ朝 21:00 特捜9 シーズン6
 完成されたワンパターン作品故、見ていません。

日テレ 22:00 それってパクリじゃないですか?
 見ました。主人公が所属する食品メーカーと、知的財産管理を描いたお仕事ドラマです。

初めは面白いかな、と思っていたのですが、率直なところ「研修ビデオ」でした。確かにこの作品によって、知的財産管理と企業経営のことはなんとなくわかりましたよ。しかし、ドラマ的展開が単純で面白くありません。芳根京子演じる主人公が、この枠にしては久しぶりの常識的な人であるところは良かったのですが、ドラマとしてはあまりに面白くありません。この時間帯の「働く女子」ドラマは、曲がり角に来ているのではないでしょうか。

フジ 22:00 わたしのお嫁くん
 上記の作品を見たために、こちらは全く見ませんでした。

木曜日
テレ朝21:00 ケイジとケンジ、時々ハンジ
 完成されたワンパターン作品故、見ませんでした。

フジ 22:00 あなたがしてくれなくても
 個人の家庭の問題をのぞき見しているような気持ちになることが予想されたため、まったく見ませんでした。

金曜日
テレ東 20:00 弁護士ソドム
 この時間帯のテレビ東京の作品は外れ作品が多いために、見ませんでした。

TBS 22:00 ペンディングトレイン
 面白そうで面白くない、詐欺作品でした。主人公たちが乗り電車の車両がタイムトリップし、近未来の地球が滅んだと思われる環境に行ってしまうお話しです。最初は「15少年漂流記」のように冒険ものになるのかと思わせたり、主人公の心境変化を描く、実際には冒険ものの格好をした人物ドラマだと思っていました。しかし、冒険をしたいのかSFをしたいのかどっちつかずの脚本で、見ていて損をしました。さっさと挫折をしていれば良かったです。

テレ朝 23:15 波よ聞いてくれ
 3年ほど前にこの枠で放送された「女子高生のムダづかい」のように、特にストーリーがない、「出演者のムダづかい」ドラマでした。主人公を演じる小芝風花のセリフ回しは上手だと思いましたし、2話で探偵ものになりたいのかなと言う作風は良かったのですが、結局発展することなく終わってしまいました。
 
土曜日
日テレ 22:00 Dr.チョコレート
 私は「情報7daysニュースキャスター」を見るためにこの枠は見ません。

日曜日
TBS 21:00 ラストマン―全盲の捜査官―
 数年前に放送された「MIU404」のセルフリメイクのように感じました。「MIU」の、結論を放り投げるような作風を改善し、一定の結論を描く方法は賛成です。しかし、主人公の福山雅治演じる刑事の全盲の設定は不要ですよね。細かい身内対決の要素をなくし、話をシンプルにすればもっと良かったと感じます。まだまだ、完成には程遠い作品でしたが、もう少し工夫してほしいものです。

テレ朝22:00 日曜の夜ぐらいは…
 1話を見て、主人公たちの複雑な事情には引き込まれる印象はあったものの、結局毎週視聴するには至りませんでした。脚本家の特徴により、セリフ回しだけが長すぎするような印象です。

日テレ22:30 だが、情熱はある
 この時間帯のドラマも、見づらいです。学習塾がない時間帯なので10歳台の人を主眼に置いているのかもしれませんが、ドラマ運びが単純な作品が多いような気がします。

まとめ
 春期は「前向き作品」が多い傾向で、これまでも決して味わい深い作品が多くはない時期でした。しかし、ここへきて少々事情が変わりつつあります。今期も前向き作品は「それってパクリじゃありませんか」のみです。ところが、だからといって作品が面白くなったとは言えません。今期は、2012年にならぶつまらなさぶりです。

これは、架空「Z世代」を対象とした、瞬間的にシーンの意味が分かるようにした「一瞬一瞬ドラマ」の悪影響ではないか、と推察されます。そんな作品作りは、ドラマを見ていながら実際には出演者が動くのを見ているだけの人たちにしか受けません。そしてそんな作品は、ドラマを見る層を狭くしてしまうのです。

テレビドラマ関係の諸氏は、インチキマーケッターの意見に左右されない作品作りをしてほしいものです。
Posted at 2023/07/10 22:41:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2023年04月12日 イイね!

2023年冬期テレビドラマ感想批評

 2023年冬期は、比較的小粒な作品が多く、見る作品も少なくなってしまいました。予算調整時期ゆえに、昔からわかりきっていることです。作品のおもしろくなさは、もしかしたら2012年以来だったかもしれません。

月曜日
21:00 フジテレビ 女神の教室〜リーガル青春白書〜 
司法修習生のグループが、パーソナリティに難がある講師や主人公のような人間味あふれる講師と接しながら成長していくドラマです。

もとより司法ものドラマは部隊が法廷中心となり、絵に動きがなくなるためにつまらなくなりがちです。本作もその例にもれず、扱っている事件に感情移入が出来なければ、登場人物にも感情移入出来ませんでした。特に、講師と生徒にパーソナリティに難がある人が二人いたようで、そこも作品を今一つの出来にしてしまった原因のようです。1話で挫折しました。

22:00 フジテレビ系 罠の戦争
数年前の、「銭の戦争」や「半沢直樹」を思わせる作品でした。どことなくゲーム感覚な展開の上、登場人物のエキセントリックなせりふ回しが好きになれず、1話で挫折しました。

火曜日
21:00 テレビ朝日系 星降る夜に
主人公を演じる吉高由里子氏は、一部の筋では評価が高いようですが、私は苦手です。パーソナリティに難があるような役柄が多く、このドラマも「わざわざ言わなくて良いのに」というセリフも多く、登場人物を好きになれませんでした。10分間程度で挫折しました。

22:00 TBS系 夕暮れに、手をつなぐ
広瀬すず主演のドラマでした。エキセントリックでヒステリックな役柄は姉の広瀬アリスの専門家と思っていましたが、妹の方もなかなかでした。確か、役柄上は関西弁ではなかったでしょうか。どうもそのうるささが耳障りになってしまい、数分間で挫折しました。

水曜日
21:00 テレビ朝日系 相棒season21
完成されたマンネリ作品故、評価はしません。

22:00 日本テレビ系 リバーサルオーケストラ
流行っていないオーケストラ団を再生する物語だったようです。冒頭の妙にコミカルさを狙った展開に退屈してしまい、約15分間で挫折しました。

22:00 フジテレビ系 スタンドUPスタート
数分間は見たのですが、妙にコミカルなところがどうにも受け付けられず、10分間程度で挫折してしまいました。

木曜日
21:00 テレビ朝日系 警視庁アウトサイダー
テレビ朝日系の刑事ものは、マンネリ感がぬぐえず、さりとて描写もあまり丁寧でないと着ていますので、すぐに挫折してしまいました。

22:00 フジテレビ系 忍者に結婚は難しい
菜々緒主演で、菜々緒の自然な演技が見られるとのことでした。確かに自然な市民を演じており、アンドロイドなどと評されたイメージが変わりそうでしたが、物語設定がつまらなさ過ぎました。現代を生きる忍者とその対決を描くというのは、コミカルというよりも滑稽でした。夫婦の痴話げんかシーンも気になってしまい、2話で挫折しました。

金曜日
22:00 テレビ東京系 機捜235×強行犯係 樋口顕
テレビ東京金曜日の刑事ものは、22時になったのですか?20時ではなかったでしょうか?情報サイトが間違っているかもしれません。しかし、テレビ東京のドラマは脚本が脆弱で、ストーリーが薄っぺらです。もとより見ませんでした。

22:00 TBS系 100万回 言えばよかった
亡くなった恋人が幽霊として現れるストーリーです。身近な人を亡くした人ならではの、亡くなった人が幽霊でもよいからいてほしい、と思う心情と、その幽霊を殺した犯人を捜すというサスペンスが混ざったドラマです。なかなか面白くなりそうな感じがしたのですが、シリーズ構成が悪くて雑然とした印象になってしまいました。最終回の、いちゃつき回も不要です。私が良く指摘する、「ストーリーボード」がしっかりしていないので、こんなことになるのです。

23:15 テレビ朝日系 リエゾン-こどものこころ診療所-
パーソナリティに何ある登場人物の物語は、どうにも苦手です。ご当人たちが苦労しているのは事実なのですが、歩み寄りや助け合いの精神は、ドラマ以外で行っていこうと思います。

土曜日
22:00 日本テレビ系 大病院占拠
監禁ものドラマは1セットで撮影できるので、1話完結刑事ものでは撮影が追い付かなくなったときに、突発的に使われていました。しかし、シーンや物語展開に動きがなくなるので、かなりの工夫が必要です。この作品もその監禁ものでしたが、登場人物たちがワンセットで収まるように行動してしまっており、見ているこちらは気持ちが冷めてしまいました。

中高生の視聴率が高かったそうですが、土曜日で塾がなく、家にいたからでしょう。ストーリーや心情描写が空っぽでしたので、1話で挫折しました。

23:00 テレビ朝日系 ハマる男に蹴りたい女
見ませんでした。

23:40 フジテレビ系 三千円の使いかた
1回だけ見ました。面白いような気がしましたが、続けて見たいとは思えませんでした。

日曜日
20:00 NHK総合 どうする家康
見ております。前作と比較するとやや語りつくされた時代のように思いますが、まずまず面白いですよ。

21:00 TBS系 Get Ready!
誌の病にあるゲストを、生きる意味を見直させつつ手術で直す、医療ものだか何だかわからないドラマでした。大昔の「スカイハイ」(演:釈由美子)や「ロス・タイム・ライフ」にも近い印象でしたが、それらよりも出来が悪いと感じました。2話だけは面白かったかな?無理やり医療ものにしてしまったので、かえってストーリー展開に無理が生じたように感じます。もう少し、設定などを練ってから作品化した方が良かったのではないでしょうか?何となく、未完成作品を見せられているような印象でした。

22:30 日本テレビ系 ブラッシュアップライフ
その筋では評価が高かった作品でしたが、10分間程度しか見ませんでした。

まとめ
どの作品も「これ」という売りがなく、引き込まれる要素がなかったように思います。秋期の「silent」の影響はまだ出ていないと思いますが、ここのところドラマに流行りがない、というのも一因でしょう。ドラマの面白さは、心理描写にあると思いますので、今のままでは傑作が生まれてこないと思います。「Z世代に媚びて、Z世代もドラマを見なくなった。」とならないように、Z世代を教育、指導するような作品作りをお願いします。Z世代は、ドラマ視聴のプロではないのですよ!
Posted at 2023/04/13 01:06:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2022年12月30日 イイね!

2022年秋期テレビドラマ感想批評

 10月から12月中旬にかけて、仕事とテレビドラマ鑑賞に忙しく過ごしていました。そのため、ブログも整備記録もパーツインプレッションも、全く書けなかったのです。私自身や身近な人が、病気やケガを負ったりはしておりません。

放送筋の方々には評判が高かったらしい秋期ドラマですが、私の評価が高かったのは中盤まででした。

月曜日
フジテレビ21時 PICU 小児集中治療室
 以前放送されていた、「監察医朝顔」のスタッフが製作した作品とのことです。北海道を舞台に、小児救命救急に携わる登場人物たちを描くドラマです。

「監察医~」よりもドラマとしての主軸ははっきりとしており、患者と医師にかかわるストーリーになっています。特に中盤、心臓移植を待つ男の子とクラスメイトの心の通い合いに関する物語は、昭和の学園ものドラマ風の仕上がりでした。クライマックスに、男の子を応援するために男の子が乗るバスの外から、声をかけるシーンは胸を打ちました。

とはいえ、問題点もあります。まず、「監察医~」譲りの物語の緩さです。登場人物の日常を描こうとはしているのですが、各回の物語の主軸をは必ずしも関係ないシーンがあることです。

中でも、大竹しのぶ演じる主人公の母がすい臓がんで死去するのですが、主人公に大きな影響があったとまでは言えない程度の要素でした。それならすい臓がんが治るか、そもそも病気をしない設定の方が良いと感じます。

また、患者が子供ですと、そもそもそれまで生きてきた期間が短いものですから、患者側の物語が薄くならざるを得ません。結局、物語の途中から患者側の描写は少なくなり、患者子供の存在感は小道具と同じくらいになってしまいました。

医療ものドラマとしては話が薄く、もう少し物語の厚みを増してほしかったです。

フジテレビ22時 エルピス—希望、あるいは災い—
 この作品に対して、「骨太なサスペンス」という評価がありますが、私はそうは評価していません。

そもそも、主軸となる事件である少女誘拐殺害事件の描写が少なく、「それらを報道するテレビ局内の力争い」になってしまい、緊迫感が欠けていました。それらを描いても良かったのですが、せいぜい2話程度にして「局内圧力回避シリーズ」として、小さくまとめた方が良いです。

また、登場人物をやたらと多くするのですが、こちらも「物語の主軸と必ずしも関係ない人」がいて、物語の軸がはっきりと伝わってこないのです。具体的には、「鈴木亮平」と「主人公の母親」ですね。私は、テレビ局員が独自に操作をする「亜種刑事もの」とすればよかったと思います。

さらに、「1話、2話の主人公嘔吐シーン」は不愉快なだけで不要ですし、長澤まさみ演じる主人公も、ギャーギャーわめくだけで、うるさくてね。

何とか見終えられたものの、「一体何を描きたかったのか」よくわからない作品でした。

火曜日
TBS22時 君の花になる君の花になる
 本田翼演じる、男性アイドル宿舎の寮母が、あれこれ騒ぎに巻き込まれる話でした。率直に言って、安直なスマホゲームの設定そのままで、本田翼の演技ともども「見ているこっちが恥ずかしくなるドラマ」でした。

当然、1話の10分程度で挫折しました。

水曜日
日本テレビ22時 ファーストペンギン!
 漁港を舞台にした、事実を題材にしたドラマだそうです。演技も設定も見ていて全く引き込まれず、こちらも10分間で挫折しました。「働く女性ものドラマ」の時間帯の作品ですが、そろそろ題材に困っているのかもしれません。

フジテレビ22時 親愛なる僕へ殺意をこめて
 上記の「ファーストペンギン」が面白く感じられなかったため、こちらを見ようとしましたが、こちらはさらに心に響きませんでした。何だか古臭さを感じたような気がしますが、それだけ心に響かなかったのでしょう。時間が空いたからと言って、何でもよいからドラマを見るほど、私は暇ではありません。当然、挫折しました。

木曜日
テレビ朝日21時 ザ・トラベルナース
 題名から推して、1話完結で各地に派遣されるナースものドラマのようですが、すぐに挫折しました。テレビ朝日のドラマ作品全体が、15年位前の「所々ギャグを入れる」古い作風になっており、この作品でも鼻についてしまったためです。

フジテレビ22時 silent
 方々で傑作扱いになっています。私も、3話くらいまでは「丁寧な人物描写と心情描写」と、評価していました。しかしその後、物語がほとんど進んでいないことに気づきました。結果として、2007年頃に流行した「ケータイ小説原作ドラマ」と同じ作りだとわかり、一気に気持ちが醒めてしまいました。

すなわち、場面全体が特に変化せず、主力登場人物があれこれ話をするだけの作品なのです。もちろん、耳や発声が不自由な方への理解をさらに深めた効果はあったかもしれませんが、物語誌が進まないのは大変厳しいです。私は見続けるうちに、飽きてきてしまいました。

Z世代に人気だったとのことですが、Z世代が「過去のドラマと比較して、この作品が面白い」と言ったわけではありませんので、「ドラマ素人に受ける作品」でしかないと思うのです。主人公も、今どきCD販売店ですし、特に成長することなく「二人でいれば幸せ」と感じるだけの物語でしたから、Z世代がこういうドラマに傾倒してしまうのは、ちょっと将来が心配です。

何度か言っていますが、「マカロニやジーパンやテキサスが30歳にもならずに死んでいったのは、警察官としての誇りのためではなかったのか。」という、太陽にほえろ!300話「男たちの詩」のセリフを考えると、このsilentの登場人物たちは、エゴでしかないと思います。

金曜日
テレビ東京 20時 記憶捜査記憶捜査3
 この時間帯のテレビ東京製作ドラマとしてはましな方のドラマだったのですが、近頃は「引き込まれる描写」がなく、飽きてしまいました。事実上の予選落ちです。

TBS 22時 クロサギ
 2006年に山下智久主演で製作された作品の、登場人物入れ替え版です。主人公が詐欺師を鮮やかにだますストーリーです。2006年にはなかなか面白い作品だったのですが、今見るとずいぶんとチープな作品に感じられました。心理描写も稚拙、設定も稚拙、シリーズ構成も稚拙となり、視聴者が見えない作品になってしまっていました。

2006年当時は、「今の若者はロールプレイングゲームに慣れており、ドラマも「弱い敵を倒し、経験を積んだらラストボスに挑む」という作風にする」とされていた時代です。この作品もそれに倣っていましたが、当時の論はもはや通じないといったところでしょうか。最終回まで見ましたが、何だか伝わるものがない作品でした。

テレビ朝日 23時15分 最初はパー最初はパー
 進められて視聴を始めたのですが、作中の題材として取り扱われている「お笑い」が、私に合いませんでした。お笑いの人が苦労していることは伝わってきたのですが、物語にする必要性などが伝わってこないのです。1話で挫折しました。

土曜日
日本テレビ 22時 祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~
 フジテレビで画像を見ることで解決する、一種のコスト削減系医療ものがありましたが、この作品もその亜流かと思いました。が、実際は亜流以下で、ほとんど登場人物の他愛もないセリフのやり取りが中心の医療ものドラマでした。2話目の10分経過程度で挫折しました。この作品も、「ナースのお仕事3以降」の影響を受けすぎて、スチャラカで作風の古さを感じました。

フジテレビ 23時40分 最高のオバハン 中島ハルコ2
 シリーズ1も1話目の10分間程度で挫折しましたが、今回も同じでした。変人の主人公が周囲の問題を裁くかのようなドラマだったと思います。変人の主人公というのが、どうにも心に浸みないのです。

日曜日
NHK 20時 鎌倉殿の13人
 個人的に興味がある時代でしたので、見続けました。当初はコミカルなシーンが余計だと感じましたが、シリアスさが増した中盤からは、非常に楽しめました。しかし、歴史が原作ですから、他のドラマ、特にオリジナルドラマと並べて評価することはできません。

TBS 21時 アトムの童
 テレビゲームを題材にすると聞き、どんな作品に仕上がるのか疑問に思っていました。というのも、1982年頃に放送されたアニメ版「ゲームセンターあらし」が、マンガと違って散々な結果であったためです。

結論としては、やはりゲームセンターあらしの轍を踏んだと判断しました。ゲームはゲーム自体を楽しむもので、底にまつわる人の情景を描くのには向かないのですよね。同じ理由で、マンガ家や小説家、テレビ番組スタッフを描いたものも同じです。たとえて言うなら、「写真を撮影する人を撮影すること」のようなものです。どうしても、二次作品的になってしまいます。

視聴率も振るわず、途中でテコ入れがあったようです。この時間帯の作品のお得意、「銀行」や「TOB」を題材とした作品に路線転換しました。このように経済的な話題を盛り込むと、中年男性などが「仕事をしたり社会を学んだ気分」になるために、一定の視聴率が取れるからでしょう。しかし、物語は迷走することとなり、何だかわからないままに終了してしまったような印象です。

日本テレビ 22時30分 霊媒探偵・城塚翡翠
 このドラマに出演している「清原果耶」という方、どうにも印象が定まりません。同じ時期に、「清野」とかいう苗字の方も出てきましたし、ともに特徴と言えるほどの特徴がないルックスであることも、印象が定まらない点だと思います。

物語はインターネットニュースなどでも報道された通り、シリーズ途中でいきなり題名が変更され、迷走ぶりがうかがえます。初期は黒岩勉さんとかいう、物語の主軸を描けない方が脚本を務めており、おそらくその点で原作者と確執が生じたのでしょう。

しかし、後半になっても面白くなったとは言えませんでした。私は後半のうちのある1回、10分間程度を視聴したのですが、これまた古さを感じる作品でした。「都市伝説の女」や「掟上今日子」、「お天気お姉さん」など、不思議ちゃん女子が持ち前のカンで犯罪捜査をする物語であり、この辺も10年前の作品の雰囲気が漂っていました。これでは、人気は出ません。もう、「不思議ちゃん」の時代ではありませんよ。

この時間帯の日本テレビのドラマはどういうわけか作りが幼稚で、その辺が若い人たちに「媚」と感じられるのでしょう。

おまけ
silentの最終回の前に、「終着駅シリーズ」の最終回が放送されました。東映らしい重厚なストーリーで、犯人役を演じた美村美里(旧芸名:ミムラ)の不幸な境遇と犯行シーンに心を奪われ、さらに片岡鶴太郎演じる主人公の、妻役だった岡江久美子さんへのことがが心に染み入りました。ドラマというのは、こういう作品のことをいうのだと、改めて感じました。

まとめ
 どこの局もスポンサー対策として「Z世代研究」をし、それに忍び寄るコンサルタントもいます。最近、Z世代が1.5倍速視聴をしているということが新聞にも掲載されましたが、「Z世代は国語力に劣るので、ゆっくりと描写することが良い」と、コンサルタントが言っているのかもしれません。

本当に話の進みが遅く、私はイライラしてきます。特に、「PICU」や「silent」にその傾向がよく表れていました。話の進みをゆっくりとし、視聴者に1.5倍速視聴をさせると、話の正味の量が少なくて済むのですよね。現在のドラマシリーズは9話程度ですが、実質4話くらいで描けそうなことをチンタラと9話で描けば、2倍に薄めたのと同じことです。

まだまだ年齢が若いZ世代が、ドラマの面白さを知るはずがありません。そんなZ世代には、媚びるのではなく、面白さを伝える作品を提供していかなければなりません。

どうやらテレビ局は、「silentショック」とやらで、あのうすーい内容の作品に続こうとしているようですが、あんな手法2度も3度も使えるものではありません。オリジナルな作品で、面白さを開拓していきましょう。
Posted at 2022/12/31 00:21:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2022年09月19日 イイね!

2022年夏期テレビドラマ感想批評

 9月17日に、前日録画した「石子と羽男」を見終わり、2022年夏期のテレビドラマの視聴を終えました。当初、傑作揃いと感じた今期でしたが、徐々に面白くなくなっていきました。私の予想ですが、全作9話の作品の場合、初め3話は事前準備が効き、中間3話は話を膨らませる力が求められ、終わり3話はシリーズ全体の「ストーリーボード」が効いてくると思っています。近頃のドラマは、初め3話で息切れが起こり、駄作になってくる印象が強いです。特に今期は、その傾向が強く出たと感じられます。

以下に、最終回まで視聴を継続出来たドラマについて感想をまとめます。挫折した作品は、「選択状況」のブログをご覧ください。

月曜日
なし。

火曜日
22時
「ユニコーンに乗って」TBS

 インターネットソフトウェアを製作する、ベンチャー企業を舞台としたドラマです。3話か4話で、登場人物が起業に至った時期の回想のみで展開される話は傑作でした。しかしその後、一体何を描きたいのか不明な「登場人物がリゾート地に行く」回から駄作ばかりになっていきました。最終回まで一貫して、「大したことがないトラブルを大げさに描き、難なく乗り越えて喜び合う」展開ばかりでした。

結局、登場人物として魅力的だったかもしれない「小鳥さん」(演、西島秀俊)の人物像に迫ったり活躍することもなく、終わってしまいました。こうなると、脚本家やプロデューサーが、「この作品を通じて、どんなことを描きたかったか」全く分かりません。おそらく、何も考えていなかったのでしょう。

「恋は続くよどこまでも」から始まった「お仕事+キュン」路線は、ここへきて女性からも飽きられているようです。お仕事に重心をずらした本作でしたが、「恋は続くよ」路線は、次作で打ち止めでもよいのではないでしょうか。


余談ですが、本作で描かれている「教育ソフトウェア」ですが、幼児から小学校低学年向けで止まっているようです。描かれるシーンは、
「設問を読んで四者択一」
「簡単な算数の答えを、身体ゲーム的に選択するだけ」
で終わってしまっています。これだとあたかもゲームソフト感覚で開発可能ではあります。

しかし学習内容が高度化すると、「ものごとを読み取ることが重要で、答えも書くことが多い」ものです。学習ソフトウェア作りでも、結局は教える内容を電子文化したものに近づくので、ゲームソフト的な性格は求められなくなります。しかしドラマ中の開発風景は、ゲーム感覚や遊び感覚の描写ばかりでした。小学生から大学生が、「遊び感覚で勉強や仕事をしたい」と思わないことを祈るばかりです。

水曜日
なし

木曜日
なし

金曜日

22時「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」TBS
 時事的な話題を題材とした、弁護士を主役とした亜種刑事ものドラマです。市中の弁護士が、2022年現在インターネットニュースなどで話題になる事件(電動キックボード、ファスト映画動画、トー横若者など)を、操作し解決、勝利に導くストーリーで構成されます。

このドラマに対して、私は当初から作風の旧さを感じていましたが、最後まで変わりませんでした、おおよそ2000年代半ばのドラマを見ている気持ちにさせられたのです。その原因を列記すると、以下の通りです。

・主人公がストーリーとは無関係な茶番劇をすること
 (例、冷たいそばを食べるときに、口で吹いて冷ます行為をするなど)

・最後は必ず主人公側が勝つストーリーになり、「ジャジャーン」という劇中音楽がかかること

・シリーズ最後には大きな敵がいて、前後編や放送時間拡大版となること

面白くないことはないのですが、やはり中途半端な旧さが気になってしまいました。演出の「塚原あゆ子」という人の名前が売れ始めた、2006年?の「特急田中3号」の頃そのままなのです。当時はお笑い番組の勢いが強く、ドラマにもお笑いの要素や単純さが求められていました。その旧さをこの放送時間帯に持ち出すようになったのは、4-5年前の「ハロー張りネズミ」の頃かな?「昔の若者服」を見ているようで、こちらが恥ずかしくなってしまいます。

少し前の「MIU404」とスタッフの多くが共通していますが、最後の最後で「これは社会の問題」と放り投げる結果は若干改善されたものの、まだ残っていました。同一会社放送の別会社製作作品である、「Gメン75」に学んでほしいものです。

23時15分
「NICE FLIGHT!」テレビ朝日
 作りとストーリー展開がチープであり、結局挫折してしまいました。

土曜日
なし

日曜日
21時「オールドルーキー」TBS
 綾野剛主演の、スポーツ選手をマネジメントする会社のドラマです。シリーズを通じて、以下の点ばかりが気になってしまいました。

・綾野剛演じる主人公の「不思議ちゃん」さ
これにより、スポーツ選手はスポーツ以外のことを知らない、世間知らずという印象が強まってしまいました。

・主人公の妻を演じる榮倉奈々
元人気テレビキャスターということになっています。シリーズ中にSNSで持ち上げられたり、お弁当レシピ本を発売したりしますが、ドラマの主軸とは何の関連性もありません。また基本的には専業主婦であり、旧態依然とした「内助の功」を描いています。

いったいこの役柄は何だったのか、もしかしたら演じる榮倉奈々の希望があったのかもしれませんが、意味不明な登場人物でした。

・スポーツマネジメント
歌手や俳優のマネジメント事務所と同様の存在で、裏方ないしは「ピンハネ」の仕事としか感じられませんでした。もしこの設定で作品を作るのなら、主人公側を「狂言回し」として、もっと各回のゲストである各スポーツ選手に置くべきでした。

おりしも令和版東京オリンピックで運営組織と広告代理店の贈収賄が事件化されたために、このドラマ自体がうさん臭くなってしまいました。

しかしまあ、この作品ほど「贅沢な出演者を得て、ストーリーが駄作」なものも珍しいです。この日曜劇場枠が、いまだに「半沢直樹」ショックから脱却できず、妙に中年男性を意識していることが問題だと感じました。

まとめ
 やはり「夏枯れ」でした。現在のドラマは「話数を12話から8-9話に減少させ、視聴率が悪ければ1話程度の短縮のみで途中の路線変更はなく、その手間も削減、良ければ最終回スペシャル」として製作しているようです。そのため私は、「事前準備だけは良かった」作品を選んで見てしまったようです。

テレビ局は、視聴率対象として重視する年齢層を、「13歳から49歳まで」としているそうですが、実質は「15-23歳」を中心としているようです。そのため全体的に子供だましの作りで、幼い作品ばかりになってしまっています。「Z世代研究家」の妄言に流されず、見て引き込まれるドラマを待っています。
Posted at 2022/09/19 13:18:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「パソコンは購入しました。次の週末の都合により、26日夜以降に活動を再開します。」
何シテル?   01/19 13:39
小さい頃、トラック野郎を見てトラックが好きになりました。その後「太陽にほえろ!」のカーアクションを見て、乗用車も好きになりました。カーグラフィックTVや新車情報...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

安定 謎 の 直進安定性向上 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/04 22:31:44
ビートが勝手に走るようになった? MAPセンサーを交換! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/04 20:17:19
サイドブレーキブーツ取付け 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/09 17:25:38

愛車一覧

トヨタ コロナ トヨタ コロナ
 自己所有の主力車種です。車いじりと「維持」を中心に使っています。昭和55年式の前期型で ...
マツダ グランドファミリア マツダ グランドファミリア
 1972年頃購入とのことです。ファミリアではなく、グランドファミリアです。同時期のサバ ...
日産 サニー 日産 サニー
 1981年春ごろ、当時同居していた叔父の所有するカローラのセールスマンのつてか何かで、 ...
日産 ブルーバード 日産 ブルーバード
 1982年秋、事故で廃車になったサニーの代わりに買った車です。910型、白の4ドアセダ ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2005年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2004年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2003年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2002年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2001年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2000年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation