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2020年12月31日 イイね!

2020年末に2021年を占う

 もうそろそろ2020年が終わりですね。2021年というと、21世紀になってからもう20年も経過してしまった、ということです。その頃は、2000年になった時の方が、「ミレニアム」「千年紀」「Y2K」と騒いだような記憶があります。

そして2020年ですが、その前年の「働き方改革」、そしてコロナウィルス蔓延防止から、世の中の動向が大きく変わった年でした。

すでに、「ことわざ」「格言」は廃れており、インターネット上の文章やスピーチなどから消えています。あわせて、「昔からこうだと決まっているんだ」「常識だろ!」などという、言い伝えを基本とした、根拠を示さない説も随分と見なくなりました。新聞の読者欄への投稿を読みますと、

「お年寄りからいわれのない注意を受けた。こちらは根拠にのっとった活動をしているのだから、お年寄りの考え方が間違っているか古いのではないか」

とする意見がかなり増えています。あわせて、SDGsの観点からも、

「古い世代が無神経に古い価値観を子供に教えることで、世間に古い価値観が蔓延してしまう。」

という、罪の意識ない伝承の悪影響が論じられてきています。

車の世界でも、電動駆動化、ただし、エンジン廃止やバッテリーEVの推進ではない傾向が強まってきましたし、車体形状も3ボックスセダンやクーペ、ミニバンの衰退が急速に進みました。今や、運転支援装置の搭載は当然になり、5年も経過するとレベル3自動運転やレベル4も可能になってきそうな、変化の早まりを感じました。

経済の上では、電子マネーの伸びや「既存の無料サービスの有料化」が明らかになってきました。街に目を向ければ、男性ばかりの定年世代が退職し、男女均等に新人が入社、駅を歩いている男女比はほぼ1:1:です。

2014年に「20年か30年ぶりに世相が変わりそうな気がする」と書きましたが、ほどなく「ギャル」「ギャル男」は絶滅し、「ヤンキー」も忌み嫌われる存在になりました。学生は「勉強をして仕事が出来るようにならないと、貧困になる」という考えが広まったのか、コギャル的要素の子供は絶滅しました。合わせて、ファッションまでも衰退してしまいましたが、余裕のない社会になりやしないか、少々複雑な思いです。

 2021年は、「昔にこだわっていたら、あっという間に世の中に置いて行かれる」時代になりそうです。私も「昔のこと」がよくわかる年代になってきましたし、昔のことをよく記憶している方だと思いますが、つとめて「昔は」と言わないようにします。電子技術や時代に合わせた考え方を積極的に採用し、資源や手間(自分にかかるものも、他人にかけるものも)を削減します。

足(口に糊をする手段)も、今のところは自動車ですが、その他の得意(特異)な部分も、徐々に表に出していけると良いな、と思っています。

そんなこんなで、車は低年式のままですが、2021年もよろしくお願いします。
Posted at 2020/12/31 21:11:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 時事 | 暮らし/家族
2020年10月10日 イイね!

池袋暴走事故を考える

池袋暴走事故を考える 昨年、東京の池袋で発生した、プリウス(NHW20型)の事故について考えました。事故発生直後に、加害者が通産省の外郭団体の代表を務めたとか、逮捕されなかったとか、被害者が悲しむ様子が放送され、インターネット上ではあれこれ書かれすぎてしまいました。すでにない団体の、それも元職者の旧役職を出す必要はないですし、逮捕即処刑などと「ワイルド7」のようになることはないのですから、逮捕されなかったことは、逮捕の制度を知らない人の騒ぎとしか思えません。

そんな、外野にあれこれ言われすぎた事故を、余計な感情抜きに検証します。

プリウスの出力(走行)系統について
 ドライバーのアクセルペダル操作量は、アクセルペダルポジションセンサによって検出されます。

アクセルペダルポジションセンサには二系統の信号があり、おおむね0.5V程度から4.5V程度まで直線的に電圧が上昇します。このセンサが故障しているかどうかを監視するために、同じ部品の中にもう一つ、同じようにドライバーのアクセルペダル操作量に応じて電圧が変化する信号系統が内蔵されています。

どちらか一方のセンサが故障すると、「故障コード」を記憶し、警告灯を点灯させるとともに、エンジンやモーターの出力を著しく抑制し、人が歩く程度の速度しか出せなくなります。

アクセルペダルポジションセンサ信号は、ハイブリッドコントロールコンピュータに入力され、速度や決定された加速度合いに応じて、モーターはモーターコントロールコンピューターを介してインバーターによりモーターに通電します。エンジンは、エンジンコントロールコンピューターがスロットルモーターを駆動し、出力が決定します。なお、モーター、インバーター、エンジンの各部が故障すると、これまた警告灯が点灯させられ、エンジンやモーターの出力を著しく抑制します。

警察が発表したプリウスの状況について
 定期点検整備では、異常は見られなかったとのことです。定期点検では駆動系統までは点検しませんし、定期点検の日にこの車が正常だったからと言って、事故当日正常であることの証明にはなりません。

 重大な事故や故障が発生する直前の、十数秒程度前の各部の信号を記憶する「イベントデータレコーダー」機能(この車にあったかどうかが疑問)によると、事故直前までブレーキ操作(ブレーキペダル連動のストップランプスイッチ信号や、ブレーキ制御のためのブレーキペダルポジションセンサ、または、油圧センサ)にも、ブレーキペダルが操作された値は入力されていなかったとのこと。

アクセルペダルが踏まれていた記録があったとのことなので、アクセルペダルポジションセンサ信号は、二系統ともどの程度か不明ながら、踏まれていた記録があるのでしょう。

また、仮に何らかの偶然が重なって車が急に全開加速を始めたとしましょう。そんな時にもブレーキペダルを力強く踏めば、車は止まります。どんな車でも、加速力よりも制動力を高めに設計します。M/T車以外でアクセルペダルとブレーキペダルを同時に両方めいっぱい踏み込むと、エンジン回転数は3000回転程度を上限に回転が上がった状態になり、車は止まります。

当日の状況について
 加害者は、池袋から約4kmほど離れた、池袋駅を発着する私鉄沿線に居住しています。駅からは少し離れているようですが、体調、特に足や頭の具合が悪いときに、車を運転してはいけないですよね。アクセルペダルやブレーキペダルを足で操作するのですから、そこに重大な過失がありました。お金はあるのでしょうから、タクシーを使うべきでした。お金持ちにもケチがいるものです。

裁判について
 一部のインターネットメディアでは、なお車のせいにしている加害者に対して、その態度の悪さを指摘しているところがあります。まあ、本人もブレーキペダルと思ってアクセルペダルを踏んでいたのでしょう。運転ミスを認めつつ裁判をするよりも、運転ミスを認めずに裁判に臨んだ方が良い、という、弁護士の助言もあるのではないか、と思います。

いずれにしても、三審制として裁判を受ける権利があります。裁判になったからと言って、反省をしていないことにはならない、と思うのですが、なんだか加害者を悪人に仕立てたがる人が多いようです。

まあ、古い世代、特に昭和10年代生まれの人は、「謝ったら負け」という風潮があります。幼い頃に終戦直後の混乱期を迎えたため、逆境に屈しない精神力を身に付けたものの、それは自分側が悪いときにも適用、とにかく自分の非を認めたがらない傾向になった結果と思います。

横断歩道について
 歩行者用信号が青だからと言って、安全は保障されません。周囲を注意しながら自転車に乗ったり、歩いたりする必要があることを、改めて思い知らされました。

私が小学生の頃、学校で「信号がある横断歩道は、信号が青になったことを確認して、手を挙げてわたりましょう。」と指導された日、両親にそのことを話しました。

しかし、「信号が青だから渡れるのではなく、手を挙げて渡れば安全なのではない。周囲を見て車がいないか止まっているから渡れるのだ。信号が青で手を挙げて渡っても、車が来たら轢かれるんだよ。轢かれて死んじゃったら、信号が青だったとか、手を挙げて渡ったとか言いたくても、何も言えないんだよ。」
と、厳しく言われました。

周囲の車のエンジン音にも、十分に注意を払って渡りませんと、「死人に口なし」となってしまいます。

Posted at 2020/10/10 20:45:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 時事 | クルマ
2020年09月12日 イイね!

「私の家政夫ナギサさん」に、働く女性の進化を見る

「私の家政夫ナギサさん」に、働く女性の進化を見る 先日、「私の家政夫 ナギサさん」の放送が終了しました。内容はさておき、この番組の主人公であるメイ(演:多部未華子)は、働く女性像として画期的な描写になっていました。

メイは医薬品メーカーの医療情報担当者(MR)の課長ないしは係長級として働いています。部下をまとめ、営業先である病院に行ったりすることもあります。ドラマのテーマを仕事に置いていないために、仕事上の描写はあっさりです。ライバル企業との争いや、社内ライバルとの諍いもありません。肩の力が抜けた形で、仕事をしています。

これまで何年、何回も働く女性が描かれ続けてきましたが、1986年の「太陽にほえろ!partⅡ」の女係長を除き、自然体の働く女性は初めてといってもよいほどでした。これも、働く女性がごく普通の存在になって来たこと、女性幹部が増えてきたこと、年齢を重ねても、仕事を辞めない女性が増えてきたことなどが、背景にあると思います。

そこで今回は、10年おきにテレビドラマとその中で描かれている女性像、そして世相を検証します。

2010年頃
 2010年はリーマンショック後の暗い世相の頃でした。少々前の2008年頃は、「プチバブル」期であり、一時的に景気が良くなっていました。この頃に、「働きマン」という菅野美穂主演の作品がありました。

出版社で記者として働く主人公は、「仕事モードオン!男スイッチ入ります」という心の声を上げ、仕事の速度が上がるのだそうです。おまけに、編集部のフリーカメラマン(演:津田寛治)と、色々言い争う姿が描かれています。

仕事にまい進するのは良いのですが、「男に勝つため」「私が男性よりも仕事が出来ることを見せつけるため」に仕事をしているように見えてしまいました。そこには、お客様や助ける相手は存在しません。まあ、だからこそ出版社の記者として描いていたのでしょうね。

おまけですが、「スイッチをオン」にするのですから、「仕事モードオン!男スイッチ入ります」は、変なセリフですよね。ジェンダーフリーな世の中にあっては、「男スイッチ」というのも変な話です。

2000年頃
 1996年頃に表れた第二次ギャルが、そろそろ仕事に就く頃でした。フジテレビでは、’90年代末から「お仕事です」「ショムニ」「お水の花道」「ナオミ」など、長身女性を主人公級に据えたドラマが続きました。

しかし、「女のカン」で行動に出た主人公が大成功を収めるという展開ばかりで、あきれてしまいました。仕事をカンでしないでください。それとも、この時代はまだまだ社会にい稚拙さが残っており、「ベテランのカン」で仕事をしていた側面があったのでしょうか。

カンでご都合よく進む展開も展開ですが、男性に対して「カン」で挑むというのも、なんだか違うような気がします。私としては、「そんな方法で一勝したとしても、何回か繰り返せば「カン」は負けますよ。」と思ったものです。男性と張り合おうとする意気込みは買ったのですが、女性がかわいそうに見えてしまいました。

1990年頃
 非常に景気が良かったのですが、女性を営業職や総合職として登用されるのはまれで、ほとんどが一般職(事務職)としての採用でした。従って、
「24歳までに結婚相手を見つける間の腰掛」
「遊ぶ金を稼ぐために、9時から5時までの我慢」
「社内恋愛」
に働く女性が描かれていました。

1987年でしたら「痛快!OL通り」というものがありました。1989年には、以前も紹介した「オイシーのが好き」もありました。いずれも仕事はお金を稼ぐためのツールであり、出世したいとか、より働いて給料をより良くしたい、という姿はありませんでした。

また、「会議室でお弁当食べてもイージャン」などといった、会社に弁当を食べに来ているのか、とも取れるCMがありました。

当時のOLの仕事というと、
「偉い人が下書きした文書を、ワープロで清書する」
「計算で見積書を作成する」
「取引先企業に文書を届けたり取りに行ったり」
「電話番やお茶出しやお使い」
というものが主体でしたから、労働量と給与の比は、最も良い時代だったかもしれません。

2000年から2010年までの変化と比較すると、1990年から2000年までの変化が大きかったことがわかります。

1980年頃
 この時代は、調べても働く女性像が出てきませんでした。教員にのみ、女性が描かれており、その他は「主婦」「学生」としてしか描かれていませんでした。

最近、疑っているのが、「1970年代半ばの第一次オイルショック以降、「日本の〇〇はこうあるべきだ」論が隆盛し、「高度経済成長期はいろいろダメだったので、色々日本にひずみが発生した。日本はこうだったはずだ。」とばかりに、「間違いだらけの〇〇」という本が多数出版された模様です。その中で、「日本の女性は、学校を卒業したら家庭に入り、結婚するまでの間花嫁修業をする。そして結婚したら夫を立て、子供の面倒を見るべきだ。」という風潮が出来たのではないか、と思います。一説によると、この種の説を唱えたのは、故中曽根康弘氏で、給与の配偶者控除枠なども当時制定に至ったそうです。

1970年頃
 高度経済成長期の最中でした。働く女性が増えていたようです。男性中心の製造業や財閥系企業では、秘書室や通信室に女性を登用、幹部の秘書に容姿端麗な女性を付けたり、タイプライターやテレックスで文章を打ったりと、比較的新しい分野の業務に女性を付けたようです。

一方、テレビ局や出版社など、業種としては新興であり、男性社会になっていない分野での女性の登用があったようです。前述の、出版社の記者やカメラマンなどの仕事に就く女性像が描かれていました。

また、この少し前のウーマンリブ運動の影響なのか、男性に食って掛かるような女性も描かれていました。私は、この種の女性像は1985年頃から始まったものだとばかり思っていました。しかし、源流はこの頃にあり、1970年代後半の時代に伝承されなかったようでした。

1970年代後半は、それ以前の時代のことを「すべてなし」とするかのような、暗黒の時代だったようです。

1960年頃
 この頃になると、ドラマ自体がほとんどありません。記録映画などからとなりますが、家電製品製造工場が都市周辺に建設され、農家の娘などが就職、一糸乱れぬ造作で、家電製品の基盤などと組み立てていたようです。ところが、この収入が非常によく、「収益が豊作、凶作、市況によって左右される上に、収益を得られるのが年一回」となる農業収入を上回った模様です。

奈良県内の近鉄の駅に「榛原」というところがあるそうです。ここが急行電車の停車駅になった結果、付近の住民が大阪へと通勤を始めたのだそうです。結果、榛原駅まで山を越えていかなければならない地域の自宅を捨て、通勤を前提とした場所に引っ越す住民が増えて、廃村になった地域もあった模様です。

第一次産業から第二次産業に移行、明治生まれの人が昭和生まれに人に排斥される傾向が出た模様です。

1950年頃
 もはや歴史です。太平洋戦争で男性が多数亡くなり、家族を養うために働く女性が多数いたそうです。特に戦時中は、電車の車掌などにも就く女性が多数いたそうです。社会活動を維持するためや生活のため、という側面が強かった模様です。

日本生命が以前「日生のおばちゃん(演:故中北千枝子)」という名で、自転車で契約者のもとを回る女性をCMキャラクターとしていました。これは、戦争で配偶者を亡くした女性を積極的に採用し、保険募集人として登用したことによるものです。

まとめ
 それほど検証もせず、情景として描かれたことなどから、働く女性の歴史的変化をまとめてみました。私はターミナル駅を通過しておりますが、年々女性の姿が増えています。ほとんど男性だけの世代が退職し、男性と女性が就職するのですから、女性の割合が増えるのは当然です。

それも、以前はパンツスーツ姿で肩に力が入った女性ばかりだったのですが、いまや女性のスーツ姿は絶滅危惧種です。いまどきの、緩いトップスに、丈の長い緩いスカートといった、柔らかい出で立ちの人ばかりです。女性が働き続けることがごく普通の世の中になった今、古い時代の各種理論は伝承してはなりませんね。これからの時代は、「古いジョーシキをいかに捨てられるか」に、あなたが就く産業の今後がかかっていると思います。
Posted at 2020/09/12 23:36:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 時事 | ビジネス/学習
2020年05月27日 イイね!

フジテレビ「テラスハウス」問題を分解して考える

 フジテレビ「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが自殺した問題が、徐々に大きくなりつつあります。おとといくらいまでは若者が一人自殺した程度のことで、そのままおしまいになるのかと思いきや、SNSの在り方や発言者の特定などへ、ことが発展しそうです。

そこでこのブログでは、故人への哀悼の念はさておき、本件を分解して問題に迫ります。

フジテレビと素人参加番組について
 昭和50年代半ば、フジテレビでは「ザ・ガマン」という番組を放送していました。東京六大学の大学生という素人を集め、「ゲテモノ食いクイズ」「暑さ我慢」など、出演者の人体や感情を追い詰めて視聴者を笑わせる番組でした。後年になり、六大学というのは全くのでたらめで、その時その時で適切数になるよう、アルバイトを「大学名チーム」に分配していたとのことが明らかになりました。視聴者を笑わせれば、事実などどうでもよく、出演者を苦しめることは全く構わないという姿勢を見せました。

その後のフジテレビと恋愛番組
 1980年代末、とんねるずが司会で素人男女が合コンを行う、「ねるとん紅鯨団」が放送されました。パーティーやらバーベキューやら、半日程度を一緒に会話をしながら過ごしたのち、男性が告白をしてカップル成立を目指す番組でした。一時人気がありましたが、バブル崩壊とともに人気が低下、放送を終了しました。

 2000年ごろになると、男女が桃色に塗装したハイエースコミュータに乗り込み、各地を旅する「あいのり」が放送されました。実は、私はこの番組を見ていません。主題歌をうたう「MI」?「川嶋あい」?が、人気を得ました。俳優の卵やらなにやら、海千山千の魑魅魍魎な人物が乗っていたそうです。何か月間も仕事をせずに旅できるのですから、勤め人も会社経営者も、出演できませんね。2000年代半ばまでには、放送を終了しているようです。

 余談ですが、他局でもお笑い芸人の卵にユーラシア大陸や南アメリカを旅させたり、発展途上国の道路整備をさせた番組がありましたね。これも演出されたものです。

テレビ・雑誌マンについて
 どこで聞いたのか忘れましたが、「テレビ・雑誌作りは学生の実験ではない。結論を正しく描くのではなく、いかに視聴者や読者を楽しませるか、が重要だ。」と聞いたことがあります。私は理工系学部出身であるため、事実を重んじています。たとえばシェアハウスにカメラを潜り込ませたら、
「皆がラーメン店の一蘭にいるように、距離を置いて会話が成立しなかった。」
が事実なら、それをそのまま描いた方が「そうなんだ!」と、感心する方です。テレビ・雑誌マンは、理工系出身者とは対極にいる存在と知りました。

シェアハウスについて
 シェアハウス自体は珍しくありません。昭和50年代前半は、この種の若者を主人公に据えたドラマが色々放送されました。放送局は日本テレビが中心でした。「俺たち」シリーズだったかな?勝野博や長谷直美、森川正太に小倉一郎、中村雅俊に山本紀彦に岡田奈々などが出演していたようです。あれこれけんかをするものの、最後は丸く収まる展開だったようです。余談ですが、この番組で鎌倉や江の島、江ノ島電鉄などが大人気になり、現在の観光地化につながっています。

 1980年代後半には一時すたれましたが、1990年代半ばに復活、シェアハウスとは少々異なりますが、「夏休みの期間だけ親がいなくなり、子供同士が過ごす」などの展開になっています。「君といた夏」などが代表格でした。

 一般の人が生活している上では、入院、老人養護施設入り、林間/臨海学校に修学旅行、合宿などが該当します。ペンションやユースホステルなども該当しそうです。以前は新入社員研修などもありましたが、今やそんな集合研修はないのが普通でしょうね。すなわち、赤の他人が同じ屋根の下に暮らす機会は、徐々に全滅に近づいているといえます。これまた余談ですが、私の家の近所の病院は、以前隣に寮を併設していました。二人一部屋だったそうですが、誰も入居しなくなったので廃止したそうです。看護師さんは給料が良いですから、金銭的余裕はまずプライベートを買うことから始まるのだな、と思いました。

そんなことで、シェアハウスというのは言葉としてはあっても、ごく一部の現象であると思っています。子供同士でも2泊3日程度が限度で、それ以上は多大なストレスを生みます。ある程度の経験を積んだ大人はもっと限界が低く、半日がやっとではないでしょうか。個性の表れですから、ごく自然なことです。

テラスハウスについて
 実は、私はこの番組を一度も見ていません。ただし、番組宣伝CMは見たことがあるような記憶があります。真っ先に「あいのり」を思い出しました。

出演者も海千山千魑魅魍魎のようで、この番組を踏み台にして一旗揚げてやろういう人ばかりでした。だからといって悪い人とは思いませんが、会社員としてお客様と接したり、企業の一員として働いた経験がない人ばかりと感じました。

 そんな人物が、特定の自分の都合の良い時間だけ、シェアハウスに来る方式のようです。常駐でないシェアハウス、という時点でかなり変な設定です。シェアハウスのストレスがありながら、協調性が生まれないという、おかしな状況になっています。

コスチューム洗濯事故について
 木村さんは、特注コスチュームを洗濯機で洗濯しました。そのコスチュームを洗濯機内に置き忘れてしまったそうです。それを次に洗濯機を使用したお笑い芸人が気づかず洗濯、そのまま自分の洗濯物とコスチュームを乾燥機に投入、熱換装によってコスチュームは縮んだ、模様です。

これがシェアハウス内で問題になり、木村さんはお笑い芸人に激しく抗議、帽子をかぶっていたり、押し黙ったままになってしまったお笑い芸人に、さらに怒りの姿勢を見せたようです。そしてお笑い芸人の帽子を投げ捨てたり、口汚くののしったりし、結果としてお笑い芸人はシェアハウスを出てしまったのでした。口汚いさまを見ましたが、22歳とは思えない、せいぜい10歳代後半の女子高校生を思わせるものでした。いわゆる「ヤンキー口調」です。もちろん、怒り心頭だったのでしょうから、即悪い、とは断言できません。

 この事件には前段があり、もともと木村さんはお笑い芸人に好意を寄せていた模様です。京都旅行の際にお笑い芸人の金払いが悪いことに腹を立て、以後、疎遠になっていったようなのでした。

視聴者とSNSについて
 番組中の木村さんの言動を見た視聴者が、木村さんに対して罵詈雑言に該当するコメントを寄せ、件数は日に100件以上にもなった模様です。それでも収まらず、コメントは木村さんの母親のSNSにも及んだようです。緊急事態宣言の中、自宅内一人でコメントを見ていた木村さんは、精神を病んで自殺に及んだと推察されます。

木村さんに嫌悪感を抱くのは、無理もありません。2000年代初め頃とは異なり、ヤンキーを持ち上げる傾向はかなり弱まっています。2000年代初めなら、
「かっこいい!」
「たくましい女性」
「これからの成長が楽しみ」
などと評価されたものですが、ここまでヤンキーが排除される世の中になったことを強く感じました。

 また、罵詈雑言の類が仮にすべて作られたものであっても、そんな言葉を読んでいると人間の心が破壊される現象があるそうです。「囚人と看守」というロールプレイング(ゲームではない)があります。人をそれぞれ囚人役と看守役とに分け、看守役が囚人役をいじめる劇をさせます。すると、初めは双方照れながらその役をするのですが、しばらくすると看守役はますます勝手に囚人役をいじめはじめ、囚人役は単なる役のはずなのに、惨めな気持ちになっていってしまうのだそうです。

そのような形で、「急性うつ病」のような状況に木村さんがなってしまい、市に及んだのかもしれません。

 また、番組はいろいろなシーンの切り取りにより、劇として編集されている説も出てきました。スタッフ、およびプロデューサーは、かなりあくどい可能性が出てきています。

問題提起

1.軟禁生活について
半日以上、特定の人を軟禁した番組は、そもそも人体実験の要素が強く感じられます。法令違反にはなりませんが、これはモラルに分類されます。

2.洗濯工程について
 そもそも、普通の生活で洗濯機を他人と共用することがありません。そのため、洗濯工程手順書なるものは存在しません。作業・施工・事務確認仕事の経験者は、「受け入れ・事前点検」をすることが標準的です。普通科の学校ではそもそも作業どころか実験もしなくなっていますので、この「工程」の理解がありません。

この事態を見ると、まず木村さんが洗濯槽の確認作業を怠っています。次に、お笑い芸人が洗濯槽の事前点検を怠っています。どうしてこのように無意識行動に出るのでしょうかね。洗濯槽から乾燥機へ移動する際の確認工程は、まあ、普通はしませんからなくても良いです。

3.コスチュームについて
 第二報を聞いたとき、私は「デビュー時に来た、血と汗と涙がしみ込んだ記念コスチューム」だとばかり思っていました。そういう記念品は、普通は洗濯しませんから、変に思ってしまったのでした。

ところがこのコスチュームは、特注品とはいえ現役のコスチュームなのだそうです。使用していれば傷むし、洗えば劣化するしで、資産ではなく動産です。すなわち、寿命が必ず来るものであるということです。

血も汗も涙も洗濯して落とすのですから、弁済によって補われるのではないでしょうか。お笑い芸人も、弁済を申し出ていました。それを、弁済はさせないわ許さないわ、気持ちはわからなくはないのですが、前段事件を含めて、木村さんは少々意固地になっていたかもしれません。

4.SNSについて
 木村さんは、プロレスラーとしての芸能活動の一環として、SNSをしていたのでしょうね。それならば所属団体も何らかの教育や措置をする必要があると感じます。

5.テレビ局について
 洗濯工程に不自然な点があります。もしかしたら、作られた事故ではないでしょうか?スタッフはシェアハウス内にいるらしいので、技とコスチュームを入れることも可能です。この辺のことを解明する必要があります。

どの部分を問題にするか
 新聞記事などを見ると、SNSでの芸能人に対する罵詈雑言が問題として取り上げられています。まあ、それもそうなのですが、私は番組を問題にしています。

シェアハウスは大人にとってはストレスそのもの、そこに魑魅魍魎な人間を集めて問題が起こることを期待してカメラを回す、というのは、人体実験の面を感じます。もしそれがさらに作られた出来事だとしたら、もはや人体実験です。

私は、この件はBPOなどが審査する必要があると思います。SNSに問題をすり替えてはなりません。

おまけ
 その人の学校で学んだことや仕事によって経験は様々ですが、「確認作業」と「工程管理」は大切です。これを良く知らない人が、「チンタラ確認などせずに、パッパと仕事を進めるのがプロだ!」などと言ったりします。作業は一工程一工程、確認をしながら進めなければならないのです。
Posted at 2020/05/27 21:25:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 時事 | 音楽/映画/テレビ
2020年04月16日 イイね!

マクドナルドは火事場泥棒?!

マクドナルドは火事場泥棒?! マクドナルドでは、なかなかおいしそうな期間限定ハンバーガーが発売中です。しょうゆベースのようで、ぜひとも食べてみたいものです。

しかし、このご時世の中、新製品CMを多量に放送し、ドライブスルーであることをも売りにするというのは、私には火事場泥棒的な行為にしか見えません。

既に新製品用の食材の仕入れ契約は済んでいるでしょうし、CMをやめたところでその食材が余るだけでしょうから、食品ロスになってしまうことでしょう。

多くの企業がCMを控え、公共広告機構のCMが流れる中、マクドナルドの企業としての姿勢に、やや疑問を感じるのでした。でも、食べてみたいと感じてしまいます。食欲というものは、理性を超えてしまう可能性があります。だからこそ、お店は一時閉めてもらわなければならないのです!

大企業経営者の皆さん、あなたの会社の姿勢は、こんな時に現れるのですよ!

でも、食べてみたいなあ。
Posted at 2020/04/16 20:53:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 時事 | グルメ/料理

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何シテル?   08/30 17:23
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