
私がコロナを購入した時には、現在のように保険が自由化される前の時期でした。そのため、保険の特約などは選べる余地がなく、選べるのはせいぜい保証金額くらいでした。
また、とても特殊な商品という位置づけで、素人はプロに任せたほうが良い、という傾向すらありました。今とはずいぶん違う扱いでしたね。
そんな中、私も当然自動車保険(任意保険)に加入しました。なんと見積もりをしてみたら、「19万円」という値段になっていたんじゃなかったかな?38万円で車を買って19万円の保険に入るというのは、どうにもね。。。そんなわけで、当時としては自動車保険のことを調べたものでした。
しかし、用語や使い方が特殊で、大きな勘違いをしていた部分もあります。
保険期間終了後について
私は、無事故で過ごしたら掛金は戻ってくるものだとばかり思っていました。「事故がなくてよかったですね。掛けていただいたお金をいろいろ運用し、儲けさせてもらいましたので、掛金分はお返しします。」という理屈です。
そんな勘違いもあり、コロナの車検が切れたあとはコロナを保管し、戻ってきた掛金を元手にして、AE70カローラかG100シャレードを購入しようと企んでいました。そんな状況下で、親から「自動車保険は掛け捨て」と聞かされ、ひどく落胆するのでした。
私は、「保険会社は地下金庫にたっぷりとお金を蓄えていて、さらにアルバイトで稼いだなけなしのお金を巻き上げて、保険会社の人みんなで山分けするのか!」と、憤慨したものです。
「担保」という言葉
保険の場合には、「保証しない」という意味で「不担保」という使い方をします。そもそも「担保」とは、借金のカタである「抵当」を想像していましたので、違和感を感じたものです。
「21歳以下不担保」という条件文を見た際にも、「21歳以下は保険に加入する上で担保を設定しなくても良い」という意味に理解しました。すなわち、21歳以上の方が加入する場合は、保険に入る上で「抵当」を用意しなければならない、という意味での解釈です。
代理店
私は、「○○保険企画」という名前の保険を生業としている方のところで加入しました。ところが、自動車保険などは代理店制度を設定していて、一般の人が加入する場合には必ず何処かの代理店で契約しなければならないことを知りませんでした。
そのため、名刺をもらい、その人に掛金を渡し、M海上火災の保険申込書を見て、「この人にお金を預けて契約するのか。私が事故を起こすとこの人が解決までいろいろ助けてくれて、保険金は保険会社が支払ってくれて、あれ?私の掛金はこの人のポケットの中?え~、大丈夫?保険会社の社員と契約したいよ、と思ったのでした。
保険会社のシェア
市内のビルの中でも、最も大きなビルは、「大東京火災海上」の看板が立った、同社のビルでした。すなわち国内で一番のシェアを持っていると考え、それ以外の○○海上や△△火災は、火災保険や海上保険を中心にしているんだろうなあ、と思ったものです。
自動車保険というのは、申込書はようやくわかりやすくなってきた、と思います。少なくとも、「担保」という言葉は見なくなりましたよね。
こんなことから、私は社内で「社内用語」、「仲間内言葉」などでは話さないようにしているのです。そういう言葉を使っていると、お客様のことが蔑ろになりやすくなり、いつの間にか自分のところの会社や業界の都合だけで物事を考えるようになってしまうからです。
Posted at 2014/07/25 01:47:57 | |
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