2008年05月04日
トップセールスを引き続き見ました。今回は、街の酒屋の親父さんの物語です。なかなか配達用トラックを買い換えない親父さんには、そのトラックを買った日の「海難事故」を自分に忘れさせないためにそうしているのであった、という展開です。周りの人が見るとただのおんぼろトラック、されで当人にとっては、、、。そしてその家族のわだかまりを解く夏川結衣女、いやあ、自動車を扱うドラマではありそうでなかった展開ですね。実に教科書的で良いです。
余談ですが、その昔あったドラマ「CAとおよびッ」の「CA」を、「キャビンアテンダント」ではなく、「カーライフアドバイザー」だと思った、とかいう自動車セールスマンの人がいたそうですが、むしろその方が自然で新鮮では?とさえ思えてきています。
余談はさておき、せっかく良い展開なのに、どうしても気になる点があります。それは上記の展開とは全く別の展開が、不自然に挿入されていることです。夏川結衣女、同じ店の佐藤仁美事務員と仕事のことで衝突します。試乗会チラシを配るのを嫌がる佐藤仁美女ですが、試乗会に来たお客様に「朝早くに大変ねえ」と声をかけられ、仕事の喜びを感じるというシーン
があります。これはこれでよいのですが、上記酒屋の親父さんの展開と全くつながらないことが良くありません。もしこれの展開を挿入するのならば、たとえば酒屋の親父さんが過去の自分と、仕事の喜びを感じる佐藤仁美女に重ね合わせるとか、佐藤仁美女の一言で死んだ息子の呪縛から解き放たれるとか、そんな展開にしないと「とってつけた」様になってしまいます。この当たりの詰めが甘いかなあ。「もう少しがんばろう!」
Posted at 2008/05/05 00:56:59 | |
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テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2008年05月04日
昨年の「ライアーゲーム」以来、多少品質にばらつきはあるものの、なかなか面白いドラマ枠になっているフジテレビ土曜午後11時15分枠、本作を以って品質の低下を感じるようになりました。というのもこのドラマ、将棋を題材にしているのですが、「将棋盤の状況が視聴者には全くわからず、プレイヤーで盛り上がって(?)いる」だけなのです。すなわち、傍観者の台詞でどちらが有利であるか状況だけ解説されますが、それも単なる台詞上のことだけで、本当にそういう展開に持っていっているのかがわからないのです。囲碁を題材にした「ヒカルの碁」がどうしていたかは不明ですが、ゲームを題材にするのは難しいのに、その難しさを克服し切れていません。
このドラマの製作者は、かつての人気漫画「ゲームセンターあらし」がアニメ化されたとき、どうして失敗したかわかっていないか、あるいはアニメ版「ゲームセンターあらし」を知らないのかもね。あの作品も、必殺技が出されるとゲーム中の弾の当たりが良くなる様子の拡大画面になって、その後ゲームプレイの様子を遠くから眺めるような絵柄になって、視聴者はゲームから置いてけ堀になったもんなあ。
前作の「ロス:タイム:ライフ」が味わい深い作品群だっただけに、この「ハチワンダイバー」にはかなりがっかりしています。毎年4-7月期は味わい浅い作品が多い時期ではありますが、それを差し引いてもかなりがっかりしています。
5月10日、挫折しました。
Posted at 2008/05/05 00:28:12 | |
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