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　今回のこの作品、女にだまされて借金をする癖がある男を「仕事」として救う展開です。話の途中には、法学部の学生でもあるキャバクラ女（小沢真珠）も現れ、「ウム！？これはどこかで一騎打ちの展開か？」と期待させておいて、キャバクラ女の出番はほんの少し、という有様です。借金男はついに闇金融に手を出すのですが、その金利が違法ということで借金を返さない、と宣言する上戸彩、そして「あなたのことは嫌いだ」と借金男に言うのでした。

　うーん、どこか中途半端なように思えます。上戸彩に弁護士の仕事と、救う必要のない人まで救わねばならないことのむなしさを感じさせる展開、ということでしたら小沢真珠は不要だし、小沢真珠を出すなら一騎打ちまで書いてほしかったし、ということで、とても煮え切らない展開でした。

　秦建日子さんという脚本家は、「ジョシデカ」の脚本家さんでもありますが、視聴率の悪さに途中で「つじつまが合わない、いい加減な展開」にしてしまった、ある種とんでもない方でもあります。大丈夫なのでしょうか？？？

　第一話、第二話でずいぶん時間をかけたためか、ここへきて急に駆け足の展開になっています。時期は昭和５５年とのことですが、第二次オイルショックの話が出てきません。それと、話の初めで咳をしていた所長が、これまたあっさり亡くなってしまいます。どうして先を急ぐのでしょうか？あまりにも「はしょり」過ぎていて、話についていくのがやっとで、胸を打つことがありませんでした。そのくせ、所長を火葬場で焼くシーンは結構時間をとっていました。もう少し工夫をお願いします。