楽しんで見たこのドラマも今回で最終回です。前回からなんだか嫌な予感がしていたのですが、最終回としてはあまりに都合よくまとめた感じが否めませんでした。素地としては良い作品なのですが、話の展開を急ぎすぎた感じがしました。
前回のリゾート開発に伴うお祭り(うーん?)が開かれるのですが、そこで看板が倒れ(うーん?)、電線を切り、火災が発生(うーん?)します。その風景はとても看板が倒れただけのものではなく、まるで爆発事故現場の様相でした。病院再建のための署名活動をしていた菅野美穂女も腹を打ってしまいます。病院に運び込まれる患者たち。病院には竹之内豊男先生と菅野美穂女だけで、とても患者をさばききれません。そこで「腹を打った」ことの症状がでてきてしまう菅野美穂女、出血している模様で、緊急手術となります。その姿を見て一致団結する住民たち、元看護士たちも続々戻ってきます。また、脳に怪我をした副市長の娘を手術するために、緒川たまき女先生も戻ってきます。菅野美穂女は、手術中心臓停止してしまいますが。。。ここでCM。で、CM明けには手術は無事終わり、(うーん?)意識は戻らないながらも菅野美穂女は助かります。リゾート開発を進めようとする議員に対し、副市長以下、住民が反旗を翻すのでした。
各種の都合よい展開は、これもこういう話だったと思えば見られるのですが、肝心な手術のシーンがCMでぼやけてしまったのは良くありませんね。金八先生にいいシーンがあったので、それを参考にすればよかったのではないかなあ、と思います。そして病院は竹之内豊男先生の進言により、開業医の方と協力し、医師の登録制病院的なものになり、話は一年後へとワープします。で、ハッピーエンドという展開です。
金八先生パート6で幸作が既得になるシーン、学校に誰もいなかったので、川原を歩いて帰る幸作(もちろん幸作の夢の中で、川は荒川ですが三途の川なのでしょう)、後ろから呼び止める友達、そしてみんなで歩いていき、幸作が目を覚ます。このまま友達が呼びに来なかったら幸作は死んでいた、というシーンです。
まあ、プロだから他の作品は参考にしないのでしょうがね。それにしても、この作品といい、「猟奇的な彼女」といい、「パパと私の七日間」といい、最終回は大演壇、そしてハッピーエンドというのは、日曜劇場製作マニュアルに書かれているのでしょうね。この作品は無理やりそのフォーマットに従った感じがします。
第四話の悲しい展開が、番外編的でしかも良いお話だったように思いました。
いずれにしろ、「○年後」という描き方をしてしまったので、本作の続編はないでしょう。この作品にはこだわりませんので、ドラマとしてすばらしいものを作っていってください。
Posted at 2008/09/13 21:21:17 | |
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