2008年12月31日
テレビ改変期には、実験的な作品や単発ものが多く、いろいろと楽しませてくれます。本作品もその一つです。
あらすじ
高木修一(西島秀俊)は、中小企業に勤めるサラリーマン。栄羽物流本社で経営戦略部に所属し、上司の藤堂部長(白井晃)の下で、常に出世を考えているヤリ手社員。
同期の青山涼子(眞鍋かをり)は「育児休暇などもってのほか」という社風の中で、年齢的に疎んじられる存在になりつつあった。そんな中、高木は「古い会社を変えていこう」と涼子を励まし、長期外部研修へ涼子を推す。しかし、それは涼子を長期不在にさせ、周囲に不要な人材である、と知らしめる為の高木と藤堂の策略だった。
しかしそんな緻密な方法で出世をねらう高木だったが、ある時、自分にもう一人ライバルがいることを告げられる。それは意外にも社内に勤める恋人の花野郁子(紺野まひる)だった。それを知った高木は意外な行動に出る…。
が、そんなある日、藤堂が突然ヘッドハンティングされ、後任には会社を私物化していた藤堂を忌み嫌っていた井上(志賀廣太郎)が就任。高木は最も恐れていた、倉庫への左遷を言い渡される。
作業着に身を包み、田端加代子(もたいまさこ)という定年間近のベテラン社員の隣で戸惑いながら慣れない仕事に取り組むことになる高木。
そんな中でも何とか本社に戻ろうとする高木。倉庫の重要性を身にしみて感じ、井上に対して反旗を翻すのであった。
感想
一部予算の都合のためか、除外しないとシナリオを評価するうえで厳しい採点になるかもしれないところがあります。
中小企業?
舞台は中小企業とされていますが、同期社員との争いや社内派閥争い、部署間のやり取りの希薄さなど、大企業的な描き方になっています。中小企業としたのは、予算の都合で出演者を増やせなかったためと考える必要があります。
研修?
ドラマ中では、「管理職研修」がさも大事なものと描かれています。管理職の資質は研修で得られるものではないのは皆さんもご存知かと思いますが、中小企業に人をそんなところに出す余裕はありません。
全体の感想
細かいところは抜きにして、ドラマとして面白くなるような基本を押さえていますね。それぞれの要素のつなぎ方がぶっきらぼうな感じはしますが、脚本家として基本の教科書を押さえているというのは良いことです。今回描かれた教科書的な点としては、次の点があります。
・同期の裏切り
・上司の裏切り
・大ピンチをその分野の素人のアイデアで乗り切る
・現場で働く人が会社には重要
・最後は、続編も描けるような、視聴車に将来の期待を持たせるような前向きな終わり方
ですね。
私としては、現場の人との心の通い合いを、現場におけるピンチを彼が身を挺して防ぎ、それをきっかけとして現場の人と心を通わせるように描きますが、ま、これは私とこれ書いた人との好みの違い、としましょう。
いろいろ学ぶべきことは多いと思いますが、これを書いた「高橋 幹子」さんという方の今後には期待できます。
Posted at 2009/01/01 20:45:14 | |
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テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2008年12月31日
年末側の休日はこの日のみです。掃除は終わっているとしても、買い物に床屋にと、結構あわただしい一日になりました。午後6時過ぎに帰宅し、年末テレビ番組の視聴となります。バラエティも格闘技も見ない私にとっては、番組を選ぶことが大変に困難な年末となりました。さて、2009年のテレビは私を楽しませてくれるのでしょうか?
Posted at 2009/01/01 20:29:15 | |
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日記 | 暮らし/家族