2009年02月11日
「三世代60年にわたる警官一家と、悪との対決」というキャッチフレーズに、心躍らせてこの作品を見ました。結論から言うと、がっかりでした。
あらすじ
戦後の混乱期に、妻が身重になったことをきっかけに警官になった江口洋介男は、警察学校で同期の何人かと仲が良くなる。その中の椎名桔平男は出生頭で、公安の刑事になる。そんな中、公園で女装男が殺される。またしばらくすると、公園の池で男が殺される。ロクに捜査されることもなく片付けられる事件。それを不審に思った江口男は単独で操作を開始した。が、近所の五重塔が燃えたある夜、何者かに首を絞められて殺されてしまう。
その息子吉岡秀隆男は、警官を志望する。警察学校に在学中に、学生運動の潜入捜査員として北海道大学に入学する。そこで進められる隠密活動、未然に防がれる学生運動。引き続き操作を嘱望されるも、吉岡男は人格を壊してしまい。入院する。その後交番勤務となるが、ある日過去にかかわった女が自殺したことを椎名男から聞かされ、自暴自棄となってしまう。たまたまそのときに起きた立てこもり事件現場に突入、犯人を逮捕するものの、殉職してしまう。
その息子伊藤英明男は、父が死ぬ直前に残した言葉に疑問を抱きながら警察に入る。配属は違法捜査を暴くことであった。果たしてその違法捜査を暴き、佐藤浩市男を失脚させるのであった。数年後、伊藤英明男自身もかつての佐藤孝一男のように変貌していた。その違法な捜査を暴かれそうになったとき、椎名男の汚点(男色を使った活動)を責め、それを公にしない代わりに自己の保身を要求する。その要求が通り、今また警官として活動するのであった。
感想
見る前は、文字通り巨大な悪(政界の黒幕や暴力団、悪徳企業など)と、警官一家の壮絶な戦いを描くのかと思いきや、「三世代が物語の上でほぼつながらない」展開で、全く肩透かしを食らいました。たぶん3世代それぞれ別動撮影隊で、一気に撮ったものと考えられます。まるで警察官を題材にした、オムニバス物語といっても良いくらいです。合計で4時間もある割には内容も薄かったと思います。特に「二代目」に薄さを感じました。原作がどういう作品かわかりませんが、非常に面白そうな設定でありながら、それをぶち壊しにするような作品と言えます。がっかりしました。
Posted at 2009/02/16 23:53:08 | |
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