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　小さい頃、この肥溜めにはしっかり中身が入っていました。この周りは畑が少しだけあり、その畑も今でも残っています。「開発されない」っていうのも良いですねえ～。

　この日「まんが日本史」を見ようとヒストリーチャンネルをつけたら、なんと「アニメンタリー　決断」を放送していました。このアニメは、昭和４８年ごろに放送されたものです。太平洋戦争中にいくつかあった作戦の中、その概況と部隊長が取った決断とを題材にしています。まだまだ戦中派が多い時代に、現実の戦争を題材にしたため、制作会社などに大きな反対の声が寄せられ、半ばお蔵入りとなった作品です。

　さて、今回のお題は「レイテ島作戦」関係です。前編は戦艦「武蔵」が沈められる際、一砲術長（？）がその惨状から勝手に部下に退艦命令を出し、それの報告を受けた艦長が全員に退艦命令を出して、一人自決したというお話です。いたずらに戦って犠牲者を増やすより、速いうちに退艦命令を出した「決断」を讃えるないようでした。

　後編は戦艦「大和」のレイテ島上陸阻止作戦です。レイテ湾に向かう前にアメリカ艦隊と遭遇、大損害を与えました。しかし、他の艦隊の戦果が分からなかったこと、アメリカの動向が分からなかったこと、燃料が少なかったこと、自艦隊の損害も激しかったことから、突如撤退したという内容です。

　２０１０年の現在にこの作品を見る分には「歴史もの」として見られますが、１９７３年となると戦争に言った人たちもまだまだ熟年、息子を戦争に送り出した人もまだまだ生きている時代です。そんな方々が司令長官を讃える内容を見たとすると、やはり怒りを感じたのではないでしょうか？

　さて、この作品を制作したタツノコプロですが、この前に製作した「みなしごハッチ」が好評だったにもかかわらず、この「決断」で会社が危機になったのだそうです。

　なお、この「決断」は４６回くらい放送されましたので、興味がある方は「ヒストリーチャンネル」をどうぞ！