最近、私の過去ブログのうち「
ジェムケリー展示会に行く」のアクセスが伸びています。たぶん、同じように電話がかかってきて、行くかいかざるべきか悩んで検索されている方が多くなっているのでしょうね。そんなこともあり、この会社の販売手法について書きます。
・1回目は販売しないことはない
社内規定だかで、電話で呼び出してその人が会場に行っても、販売をしないとかいう規定があるのだそうです。でも、販売しようとしてきますよ。じっくり4時間以上時間をかけるため、前後の予定も聞いてからアポイントしようとして来ます。宝石を買うつもりがない方は、ここで適当に言って電話を切るか、約束しても行かなければよいことです。展示会場はガラガラですよ。みんな行っていないということです。
・まずネックレスをかけてしまう
「これ、素敵でしょ?」といいながら、首にネックレスをかけて勝手に帰れないようにします。これはずるいですよねえ。法令順守をしているとは言えません。グレーですな。
・宝石勉強会と言っても
社内テキストだかを使っていろいろ教えてくれますが、これは結構面白かったです。宝石類の組成だとか、そういったことは皆無です。もっと突っ込めば面白い分野の話なのですが、いかんせん、従業員はそこまで地質や宝石の専門家ではないようです。
・基本話術
どうも社内マニュアルだかで、「友達言葉で話す」ことが規定されている模様です。怪しい商品販売業者は、必ずこの手法をとります。販売員を友達と思わせて、買わせる手法です。
・話の筋
昔、好きな人の制服の第二ボタンをもらうことが流行ったよね?
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これは戦争に出征する人が、心臓に近いボタンを家族に残して行ったことからきているんですよ。(本当か?)
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あなたは、結婚する相手に宝石ををプレゼントしますよね
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その相手に、心臓に近いところにネックレスとして置いていた宝石をプレゼントすると、より心がこもると思いませんか?また、素敵なことだと思いませんか?(水に心を込めるだとかいう、インチキ理論が流行ったこともありましたよね)
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今の収入から、毎月何万円か出すことは出来ますよね?(出来ない人はなかなかいない)
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その場合、どのくらい期間をかけると何万円のものが買えるかちょっと計算してみましょうよ。(頼んでいないのに、勝手にローンの計算)
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ほら、毎月○万円で、130万円のこんなに良い宝石が買えるんだよ!(バカも休み休みに言え!)
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(高いというと)何万円のものなら買えそう?
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うるさいので、60万円と答える(買うつもり皆無)
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ちょっとまっていて(と言って、奥の部屋に行く)
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ちょっと聞いて!いま、マネージャーから話があって、この宝石があなたが希望する60万円で良いって!よかったね!(大きなお世話だ。)
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(買えないというと)ちょっと、あなた○万円だったら買えるって言ったでしょ?私にいい加減なことを言って無駄な仕事をさせたわけ?どうしてくれるのよ!(と、声が大きくなる。そんなことどうした!断られて営業だ!)
とにかく買わないと言う。
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じゃあ、買わない理由を聞かせて、と聞いてくる(何でこんなことを聞くのか。反論の余地を得るためである)
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普通の声で「予算がない」と答える
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何!?聞こえない!と、また声が大きくなる(恫喝に近い)
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相手にしても始まらないので、オウムのように同じことだけを言う
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じゃあ、なんで買えるって言ったの!と迫る(これも恫喝だ)
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話にならないので、答えとしてはトンチンカンな「考えたら予算が回らないので、買わない」としか言わない
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その後、奥のマネジャーに何度かその人が呼ばれるものの、私はオウム的対応しかしないので、ようやく開放される。話の最中、何度か後ろに人の気配を感じたので、マネージャーが指示をしていたのかもしれません。
とにかく、悪徳業者が従業員を脅迫的に教育し、しかも来た人を契約するまで帰さない話法を従業員に教育しているのは明らかでした。直ちに違法とはいえないグレーゾーンの販売方法を取っています。とにかく、「買え」とは言いません。
たぶん多くの「買わされた人」は、声が大きくなる、何度も同じことを答えさせるところで根負けとか泣いたりして買うんだろうなあ。私は買わないと決めたものは意地でも買わないのと、怒鳴られようがわめこかれようが迫られようが、筋が通らない話には動じないので、相手が根負けした形になりました。悪いことは言わないので、行かないに越したことはありません。まあ、品物自体はかなり割高だけど、粗悪品というほどでもないので、まあ、好きなら買ってみてはいかがですか?でもたぶん、他の店の方が割安なのではないかと思います。ガラガラの展示即売会、人件費や場所代の固定費で、割高にしなければ絶対に元が取れません。
高額商品を売らないと儲からないのはわかりますが、まっとうな会社なら、安価なアクセサリーで自社のファンを増やしつつ、結婚指輪などを買ってもらって生涯取引金額を上げるものなのですが、そうしないところもなんだかグレーっぽいです。
*かつて、「ウインザード総合学院」という、PCと英語、60万円分の時間を買わせ、好きな時間に振り分けてそれぞでの勉強が出来る、いわゆるカルチャースクールの勧誘に行ったこともありますが、手口は全く同じでした。今回、相手に商談前にこのことを話したら、「手口を知っているなら、こちらも堂々と本音で話します」と言っていました。たぶん、従業員の多くも、洗脳されながら自分たちがやっていることがグレーであることがわかっているのでしょうね。
Posted at 2010/06/10 01:11:54 | |
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