
この日は寒い中、オートサロンへ行きました。思えばオートサロンへ行くようになって10年がたちました。10年前のこのときは、確か代休を取得した日でした。その10年前は大学入試センター試験を受験した日であり、そのときのことを懐かしみながら会場に向かいました。しかもそのときの車両は103系、そしてこの日乗ったのはE209(?)系でした。車両の技術の進化はすばらしいのですが、音の楽しみという点では103系のほうが楽しかったなあ。電気自動車を設計している皆さん、モーター同軸にファンを設置すると、鉄道ファンが喜びますよ。
さて本題に入ります。この日シフトレバーを触れたのは、「オーリス」「ヴィッツ」「フィット」でした。
オーリス
確か昨年のモーターショーにもありました。軽い操作力でレバーを動かせます。しかし、シフトストロークが長く、シフトしてからの遊びも大きめです。叩き込むようにシフトをする人には良いのかもしれませんが、操作して楽しいフィーリングではありませんでした。また、ダッシュボードからなだらかに降りてくるセンターコンソール形状のため、レバーの位置が上すぎるような印象を抱きました。この車は、ただMTというだけの車なのでしょうかね?
ヴィッツ
こちらはオーリスと比較してだいぶストロークが少なくなっています。トヨタのケーブル式特有の、ややゴリゴリした感じは残っていますが、おおむね操作が楽しめるものでした。もうちょっと重みを増したほうが扱いやすいかな?
フィット
先日残念ながら乗れなかったMT仕様が来ていました。新車であるためか、試乗した
CR-Zと比べて明らかにレバーが引っかかり、しかもかつてのトヨタ並みにゴリゴリしていました。シフト、セレクトストロークは適当なのですから、もう少ししっとりとしたシフト感になるよう、チューニングをされてはいかがでしょうか?
まとめ
シフトフィーリングの好みは千差万別のようですね。しかし、何回か前のモーターショーで、アイシンの人が言っていたことが気になります。
「アイドリング中にシフトレバーが震えるとクレームになるので、根本に振動吸収ゴムを多めに入れているのと、遊びを大きくしている(→あいまいなシフトフィーリングの原因にもなる。)」
その方は、「エンジンがかかっているんだから、シフトレバーが震えたって震えさせておけばよいんですよ!」と言っていました。
そうそう、アクセルペダル類を作っている業者のプロモーションビデオでも「自然なフィーリングのオルガン式ペダル」と言っていました。近くの人に、「これは本当ですか?」と聞きましたら、「いやあ、そんなことありませんよ。輸入車が採用しているから採用して、あとからもっともらしい理由をつけているだけです。」だそうです。
ユーザーがおかしなことを販売店にいうと、どんどん誰も望まない車ができてきます。技術者の皆さん、お客様の意見は、すべては聞かなくて良いのですよ。
なお、写真はオートサロン会場へ向かう車中で、北側の空に見えた雪雲です。山を越えて平野まで流れてきそうです。
Posted at 2011/02/08 00:07:57 | |
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