2011年05月07日
この日は、舘内端氏が主催する「日本EVクラブ」のEV講習会に参加してきました。9時から16時半となかなか長い時間で行われました。
まず、舘内氏の基調講演が2時間、サンヨーの方の電池についての解説、ホンダの方のモーターについての解説、そしてモーター分解実演、電気自動車組み立て実演の順序で行われました。
舘内氏によると、全ての自家用車が電気自動車に置き換わったとしても、
・ガソリン車よりも電気自動車のほうがエネルギー利用効率に優れるため、利用するエネルギーが少ない
・深夜電力どころか、現在でも発電エネルギーは余り傾向にある。深夜に電気自動車を充電することで深夜電力を十分に利用し、昼間は電気自動車中の電気を送電線に戻す「スマートグリッド」で市中利用にまわせる。
ため、例え原子力発電がなくなったとしても、電気自動車が普及しなくなることにつながらないのだそうです。
その後の説明も充実していて、聞いてよかったです。ただし、この会では「既存車をEV化するのを商売にしてはならない。絶対に自動車メーカーに負ける」と言っていました。今、雨後のたけのこのようにEV化を商売にしようとする業者ができていますが、「顔が見える範囲での商売」にとどめるべき、とのことでした。
同じような改造車として、「福祉自動車」もありましたが、これもメーカーが福祉車を発売するに当たり、「体が不自由な人が家族にできたら、これまでの車を手放して福祉車に買い替える」ことが一般的になっていきました。自動車の電動化も、これに倣うと考えられます。
その会場で、10月と2月のはじめにお会いした方と再会しました。その方は、宮城県の福島県境に近い「山元町」にお住まいです。話によると、店や道具だけでなく、ご両親も津波に流されたとのことです。ご自身も、津波に追われて何とか助かったとのことでした。帰宅後、地図で見ましたが、海岸から1km程度のところでした。お店は純粋に店舗のようでしたので、津波の時は逃げるのに精一杯だったのでしょう。
事業を再建されるのかどうか尋ねましたが、まだ家を建ててもよいのかどうかが分からないため、決めていないとのことでした。掛ける言葉も見当たらず、言葉に詰まってしまいました。
Posted at 2011/05/08 22:12:07 | |
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