2011年05月12日
「BOSS」が、徐々におチャラケたシーンを減らし、ドラマとして見られる作品になってきました。
今回の話は、振り込め詐欺師にかかわる事件です。
ある日、真田幸雄という若い男がボーガンで射殺される事件が起こり、対策室のメンバーが捜査に乗り出した。その頃、絵里子は病院で顔見知りとなった黒木泰平(古谷一行)と将棋を指していた。洞察力の鋭い黒木は、絵里子が仕事が気になっているようだと言い当てる。
対策室に戻った絵里子は、事件の詳細とともに、真田は偽名で実際は身元不明だという報告を受ける。さらに、石田光彦という男がボーガンで射殺されたが、石田も偽名で身元不明であった。その後、黒原理香(成海璃子)が行った遺留品の捜査から、あるコンビニが浮上。そこでの目撃証言から、石田の不可解な素顔が浮き彫りになる。
そんな中、山村に実家の母親から「大けがをしたから金を送ってほしい」との連絡が入る。慌てた山村は振り込みのため銀行へ行くが、不審に思った岩井が制する。それを振り切ろうとした山村は、壁に貼られたポスターを見て凍りつく。振り込め詐欺の容疑者としてそこに載っていた男が、真田だったのだ。
事件現場では、お年寄りたちが事件を目撃しており、事件について証言をする。そのお年よりを調べると、ある墓へたどり着いた。その墓に眠っている女性は、過去に振り込め詐欺団に狙われ、300万円を騙し取られていた。このお金は、息子と一緒に暮らすための資金であり、これを騙し取られた彼女は落ち込み、最終的に自殺してしまう。お年より達は、この女性が通っていた俳句教室の友人たちであった。
その俳句教室の老人を調べると、黒木泰平に行き着いた。一方、振り込め詐欺団をしていた残り一人の男が、警察へ保護を求めてきた。その男を保護する絵里子。追う黒木。そして最後、黒木と絵里子は銃撃戦となる。が、左側の視界を失っていた黒木は、左から迫っていた絵里子の部下達に囲まれ、逮捕となるのであった。
感想
私が大好きな、太陽にほえろ!「雨の中の女」とほぼ同じ話です。「BOSS」はおチャラケた話ばかりと思っていましたが、いつの間にかこういう暗めな話もするようになっていたんですねえ!!!でも、最後の最後、なぜ本格的な銃撃戦にしなかったのでしょうか??残念で仕方がありません。こういう話では、犯人(今回は黒木ね。)と刑事(今回は絵里子。でも、新人刑事のほうが良い。)が物語の途中まで友達として接し、最後の最後、刑事が刑事の職務(例え気に入らない人間(今回は振り込め詐欺師ね。)でも、職務上保護しなければならないということ。)と、個人的感情(自殺に追い込まれた女性がかわいそうということと、犯人(黒木)との友情。)の間に挟まれて悩みつつも、最後は刑事としての職務を全う(黒木を射殺)するという王道的展開にするのがよいです。ワンパターンではありますが、職務に忠実な刑事さんを良く描くことができます。
とまあ、残念なところはあるのですが「太陽にほえろ!」のよさが再認識されているようで、うれしくなりました。
前季の「デカワンコ」も良い視聴率を取りましたが、「太陽にほえろ!」復活への機運が高まっているのではないでしょうか???
Posted at 2011/05/12 23:49:09 | |
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