ロンドンオリンピックが終わり、時間も経ちましたので、まあこんなことを書いても良いでしょう。
ロンドンオリンピックを各テレビ局が中継するにあたり、その気分を盛り上げるCMとして、各テレビ局の女子アナを表に出したCMが、繰り返し放送されていました。
オリンピック期間中、私もなんどもこのCMを見たのですが、原因不明のイライラが生じてしまい、困るほど?でした。
インターネットで調べてみると、私同様にイライラを感じる人がいるようです。もっとも、インターネット上にはネガティブ意見の方が出やすいため、良い意見の人の方が多いかもしれません。
しかし、今見ても、やはり表現し難い気分の悪さを感じてしまいます。そこで、どこにその原因があるのか、考察してみることにしました。
・振り付けがゆるい
テレビ局に勤務する女子アナは、一首の芸能人扱いを受けているものの、テレビ局の一社員に過ぎません。会社から命令で働いています。また、普段の仕事もあるでしょうから、練習に時間を費やせもしなかったことでしょう。
そのためか、体の動きは全く素人そのもの。MAXやSPEED、玉置成実どころか、AKB48よりも動きがゆるいです。まあ、素人なので仕方がありませんが。
特に関西では、面白くない話を聞かされたり、見せられたりした場合に、「こんなしょうもないもの」と、罵倒する風習があるようです。関西以外の人でも、見世物レベルにないものを見せられると、「トホホ」という気持ちにはなりますよね?おそらくそれを感じるのではないでしょうか。
・内輪ウケ?
皆さんがどこかの座敷で宴会をしているとき、隣の部屋から誘いがかかって「その会社の女子社員のダンス」を魅せられたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?その女子社員をよく知る同じ会社の人たちは、誰の彼のやいのやいのと、ウケたりしながら見ることでしょう。
しかし、その女性を知らない、見せられる方にとっては、「そもそもこの人たちのことを知らないのですが。。。」と、しらけてしまいませんか?(現実には酔っているとそうでもないかもしれませんが。)
このCMには、「テレビ局の女子社員の寒い宴会芸の雰囲気」が出ています。
・「私たちカワイイの!」
止まった時の振り付けが、応援団というよりは「見て見て!私、かわいいでしょ?」と言いたげなポーズです。もちろん、振付師がそう指令しているからこそそのようなポーズをとっているだけで、彼女たちは悪くありませんよ。この場合と同様に、「ファッション誌のモデル以外のモデルさん」の振り付けにも、わざとらしい違和感を感じてしまいませんか?その姿に、見ている方は一種の気恥かしさをも感じてしまうのではないか、と思います。
・群れに対する本能的嫌悪感
数年前、
トヨタのパッソセッテのCMにも似たような印象を抱きましたが、似たような格好や雰囲気の人が群れると、人は本能的に嫌悪感を抱くのかもしれません。たとえば、制服やユニフォーム姿で学生やアルバイトが歩道の反対側から大挙して歩いてきたら、やはり同じ気持ちになると思うのです。
・そもそも女子アナの雰囲気が嫌われる?
女子アナは、芸能人と比べて安い給料でいろいろ使えるということで、テレビ局はタレント扱いをしています。一方、テレビ局にアナウンサー志望で行く人の中には、真面目に報道を希望する人もいます。
ただ、現在30歳程度までの女子アナには、タレント的振舞いが求められることでしょう。しかも、局の看板を背負うことから、「人畜無害な振舞い」が求められます。
その、本心を表さない姿振舞いに、見ている方は「なんだか殻かぶっているようだから、こちらも安安と受け入れないようにしよう。」と感じてしまうかもしれません。
今更かもしれませんが、青木さやかや沢尻エリカが女子アナに悪態を付いているのは、そのあたりの感情の、より強いものかもしれません。
そんなわけで、このCMにはイライラさせられっぱなしだった夏でした。
Posted at 2012/09/07 00:56:50 | |
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