
私の埼玉の家の近くには、大手解体業者の解体工場があります。当然ながら近くには解体待ちの車両が多数置かれています。
その場所のそばを通ると、コロナは当然ながらブルーバードシルフィよりも新しい車たちが多数置かれています。
事故で全損になった車は仕方がないとは言え、小破の車も結構置かれています。みなさん、修理に金額を当てるくらいなら、直さずに解体するんですね~。
7年くらい乗った車でクオーターパネルが大きく凹んだり、エンジンフードにフロントフェンダーが左右とも要交換になったとしたら、あと乗るのも2-5年程度程度でしょうから、修理に当てる金額を次の車両の購入金額に当てたほうが賢いかな、とも思います。
また、最近では「中古パーツを生産する目的?」での事故車買取店も増えており、事故車でもお金になるのでしょうから、ますます修理せずに解体してしまう傾向になるでしょうね。
通りかかっただけなので車種はよく記憶していませんが、置き場には「グランビア」、「初代プレサージュ」、「ティーダ」などが、すれ違ったキャリアカーには、「T200カリーナED」、「初代ストリーム」などが乗せられていました。
おいおい、どれも綺麗な車だよ!一桁万円の札をつけても、誰も買わないのでしょうか。いや、買わないのでしょうね。どんなにまだ乗れそうな車であっても、欲しがる人が誰もいなければただの鉄の塊です。場所をとり、登録しておけば税金がかかり、中古車販売店なら資産に計上されてしまいますので、解体するしかありません。まあ、外国人ブローカーが自国に持っていくかもしれませんがね。
車は、移動道具でありながらファッションの道具としての一面もあります。ナイキのエアマックスにGショック、カラージーンズ、あるいはスケボーやスノボを基調としたダンスウエアは、服として着られますが、着ませんよね。車も同じことです。流行からちょっと遅れると、どこか流行遅れの服を着て街に出るような感じがして、乗っている人が気分が乗らなかったり、あるいは恥ずかしい気分が出てきてしまうのでしょう。
一方、ミニバンのようなファミリーカーは子供がいろいろ汚したりするでしょうし、子供が出来て新しい生活を始めるのに、車が中古というのでは幸先が悪い、ということで避ける人もいるのでしょうね。
そんなわけで、何年も前に書いた「最近街から急減している車」を挙げてみます。
初代ノア・ヴォクシー
特にヴォクシーは多かったですね。独身の頃にbBでナンパをしていた人、あるいはライフ・ダンクなどでチャラい感じを出していた女子が結婚をし、子供が生まれて買ったのではないか、と思います。
アルファード・ヴェルファイアに移行したか、1AZ-FSEに懲りに懲りてセレナやステップワゴンに移ったか、子供が成長してお金がかかるようになったので、タントなどの軽自動車に買い換えたか、というところでしょう。
E120カローラ
ニューセンチュリーヴィークルとして、キャビンが大きな新しいスタイルを提唱したボデーでした。ランクス、アレックスと、ヨーロッパ調のハッチバックモデルもラインナップしました。順調に買い換えられているのでしょうか。
二代目ヴィッツ
初代が減るのはわかりますが、二代目も減っています。
初代ティアナ
大きなボデーに良い仕立て、ということでローレルやセフィーロの買い替えモデルとして設定されました。一時結構見たのですが、最近見ません。オーナーが定年退職し、街に出なくなったのか、あるいは軽自動車にダウンサイジングしたのか。。。
G10ブルーバードシルフィ、B15サニー
順調に減っているようです。近所にあった前期型G10も、いつの間にかフィットになっていました。
初代ストリーム
前期型はよく売れました。しかし、見なくなり始めるのも早かったように思います。
RF3-9(?)ステップワゴン
前期はファミリー色が強く、後期はスパーダが前面に押し出されました。生産期間が短かったのと、途中からセレナやノア・ヴォクシーに攻められていたのは分かるのですが、これまた見なくなっています。
初代アクセラ
アクセラだ!と思うと、現行であることが多いように思います。大切にしている人がいる一方で、営業車が多かったり、家族が増えてミニバンに移行する人が多いのでしょうか?
ムーヴ
ファミリーカーとしての車はタントに移行、ムーヴはパーソナルカーとして、それまでのミラになったと考えれば良いのかな?
ライフ・ゼスト
ホンダが他社から軽自動車のシェアをぶんどられていた頃の車です。3年経過して、買い換えられてしまったのでしょうか?ちょと寂しいですが、Nシリーズで業界がひっくり返るかもしれません。
ワゴンR
減りましたよね??特にMH22,23Sは、ミニシボレーアストロとして買った人が、飽きてしまったのでしょうか?
こう見ると、中古車市場というのは完全に生き物です。年式、価格、ファッション性、飽き、いろいろなことに左右され、誰にも注目されなくなった車は解体に回されてしまうのでしょう。何しろ、オークション会場に出品するのですら有料なので、流札が予想されるのなら、すぐに部品取り解体に回したほうが良い金額になるとも聞きます。
そんな車になりつつあるブルーバードシルフィをいつまでいじろうか、悩ましい問題です。
Posted at 2012/10/08 00:09:12 | |
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