東映チャンネルでは、10月度に「プレイガール2012」を放送するとのことで、キャンペーンとしてかつての「プレイガール」を放送していました。
「プレイガール」は、昭和44年から51年まで放送された、女性が活躍するアクションドラマです。先にも述べたことがあるように、ドラマの世界では昭和48年頃を境に、それ以前が荒唐無稽な、ストーリーはあまりないものが好まれ、以後はオイルショックなどの世相の暗さを反映してか、暗く味わい深いストーリーが好まれるようになりました。
東映では、キーハンターやアイフル大作戦など、他局でアクションドラマを作っていました。しかしこの「プレイガール」は、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)という、低予算局での放送です。そのためか、出演なさっている方は「大スター」ではなく、B級感あふれる、言い換えれば庶民的な方々です。若い男性を視聴者として想定しているのか、セクシーさあふれる感じに仕上がっています。そうねえ、1997年頃ならMAX、現在ならE-GIRLSというところでしょうかね。
さて、それは服装にも現れています。この放送回は、初代カリーナのHTが出ていることから、昭和47年以降の回と考えられます。写真中央の、黄色いシャツの女性をご覧ください。比較的体にぴったりとしたTシャツにショートパンツです。現在だと、ちょっとリゾート寄りで、おしゃれな服ではありませんが、当時としては流行の最先端です。
そもそも、Tシャツ自体が1970年頃から現れてきたもので、その当時は「下着のままで」いるようなものだったそうです。そのように、Tシャツをアウターとして着ること自体が、これまでの権力への反対を示す行為でもあったそうですね。ジーンズもそうだったと聞いています。
この女性、髪の毛の量が多いことが今風ではありませんが、眉毛の細さも含めて2000年代はじめのファッションとも言えます。このように、ファッションは「デザインソース」を活かしながら、何度も蘇るのですね。
この「プレイガール」、よくよく思い出してみると、私の小さい頃にも東京12チャンネルで何度も再放送されていたように思います。荒唐無稽でストーリーがお粗末で、その感想の点では当時も今も変わりません。我ながら、感想にブレがないなあ~。
さて、余談ですが「プレイガール2012」、杉本有美さんが可愛らしくて凛としていて、良い感じになっています。
Posted at 2012/11/17 23:28:44 | |
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