
この日は朝から愛媛に出張でした。このブログを書いている27日にファミリー劇場で放送されている「太陽にほえろ!」は、「働くものの顔」、ゴリさんが、捜査第一係勤務を希望する女性府警を訓練する話です。
この日は、新幹線で岡山まで移動し、在来線特急で松山を目指します。当初は福山からバスで今治に行く予定を立てていたのですが、愛媛店の方が松山での待ち合わせを希望されたため、自動的に岡山経由となりました。松山から今治へ車で移動するとのことです。事前に、「運転技術は残念」とおっしゃっていましたが、そんなこと、どうということはありません。
仕事は、私にとっては初めてのテーマだったのですが、どうということはありません。行く行程でも余裕がありました。そこで、運転に自信がない女性は、一体どこに課題があるのか、じっくり観察させていただきました。
車両は、旧型インプレッサの5ドアHB、1500ccのマニュアルモード付き4速ATです。エンジンの重心は低くて良いのですが、ステアリングインフォメーションに乏しく、パワーもかなり不足している車です。
スピードは、控えめでした。運転は命あってのものですから、安全運転は大前提。運転技術よりスピードを出してはなりません。止まる方は、やや難がありました。本人もわかっていましたが、目の前の信号が赤になった時に、咄嗟に停車か通過かの判断に迷うようです。迷っている間、そのままの速度で走ろうとするので、危ないです。大阪ローカルルールは、「赤は急いでいけ」らしいですが、そんなことは危ないです。迷ったら停車するように言いました。
帰りは、「早く帰れるから」という理由で、山岳路を走るとのことです。行きには嫌がっていたのですが、理由はどうあれ、良い心がけです。助言のしがいがあります。
帰りは松山に帰るだけなので、助言に集中しました。コーナーでは、ステアリング角度が安定せず、細かく切り側と戻し側に操作する、いわゆるソーイングをしています。前輪がグリップギリギリで、コーナーリングパワーを減らして前輪のグリップを引き出したり、後輪が滑り加減なら良いのですが、十分グリップする領域では不要です。どうやら、コーナー曲率と操舵角との見積が苦手なようです。会社の車なので、仕方がありませんね。こればかりは慣れの要素が強いため、繰り返ししかありません。
その次に、コーナー後半を怖がっているようです。どうやら、タイヤのグリップ加減がわからないようです。速度から絶対安定している領域なので、「大丈夫ですよ」と声をかけます。これは、広い場所でどアンダーを出させることで加減をわかってもらえるのですが、今回の期間中にそこまでのことはできないので、仕方がありません。
パワー不足の車で山岳路を走る場合、Dレンジ任せではなくマニュアルシフトをした方が走りやすくなります。それを伝えてアップダウンをさせると、「嘘のように走りやすくなった」と言います。大成功です。
聞けば、父親はスカイラインを乗り継ぐ、普通の車好きとのことです。親が子供の運転を指導することはなかなか無いでしょうが、車の機能を知ってそれを引き出すことで運転しやすくなることがわかれば、あとはどんどん自分で学んでいくことでしょう。
初日としては大成功です。運転の指導の初期は、興味を引き出すことから始まります。
Posted at 2012/10/27 22:42:52 | |
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