冬になると濃厚なお菓子や飲み物が好まれるようになるためか、チョコレート菓子やココア・コーヒー飲料が増えてきます。この傾向は、2月頃にいちご製品にとって代わられるまで続くようです。余談ですが、このとばっちり(?)を受けるのは「氷菓」「清涼飲料水」で、ガリガリ君特別仕様や変わった飲み物が発売されるのは、需要の落ち込み対策ではないか、と思います。
そもそも私がココアを初めて飲んだのは、小学生の時に近所のH君かI君の家だったと思います。それまでチョコレートは食べていましたが、ココアを飲んでの感想は、「チョコレートに似ているけど、なんだか一味足りない」というものでした。しかも当時のココアは今のものと比較して若干癖があり、飲みにくかったように思います。
さて、そんな背景を伴い、今冬のココア飲料を比較してみることにしました。ココア飲料といっても、乳脂肪分の分類で、「乳飲料」と「清涼飲料水」に分類されますが、すべて「乳飲料」です。

バンホーテンココア
この種のココア飲料のうち、乳飲料でないものをことごとく駆逐した製品です。ココアの濃厚さとミルクのコクがしっかりしていて、とてもまろやかな仕上がりです。そのコクのためか、夏期と冬期では製品の中身を変えているようです。どちらかというとココアが勝っていて、若干の苦味も感じます。好バランス製品です。

森永ふんわりミルクココア
私の記憶が正しいかどうかわかりませんが、今年新登場の製品です。バンホーテンの製品と異なるのは、乳脂肪分の割合です。なんと、バンホーテンの5倍の濃さです。そのため、さすがのバンホーテンも、このミルク感にはかないません。まろやかで、なんとなく幸せを感じる味わいです。かつてアイスキャンデーに「純チョコ」とかいう製品がありましたが、その溶けた液にも似た味わいです。その名のとおり、柔らかい味わいです。

バンホーテンと森永ふんわりミルクココアの裏面。右がバンホーテン、左が森永

白ばらショコラミルク
これは完全なる新製品です。森永ふんわりミルクココアほどではありませんが、乳脂肪分はバンホーテンの4倍あります。たった0.9ポイントの差ではあるのですが、人間の味覚は敏感なもので、この差をはっきりと感じ取れます。これまた濃厚な味わいになっていますが、やはり、ほんの少しではありますが、森永の製品よりはあっさりしているようです。
加えて、ココアとチョコレートの差を感じます。こちらの方が一味分違う味が入っていて、複雑な味を醸し出しています。成分にも「チョコレート」と入っていますのでそれは自然なのですが、ココアもチョコレートもカカオ豆が原料とのことです。食品が専門ではない私には、ここまでの分析が限度です。何が違うのでしょうか???
そんなわけで、コーヒー製品が飽和している中、ココア飲料にもその戦いが回ってきているような気がします。以前ですと「水みたいな」ココアが多かった中、だんだんと飲める飲み物になってきているような気がします。
ちなみに、缶のココアは成分の規制があるとかで、乳飲料にはなれない模様です。
Posted at 2012/11/11 16:40:51 | |
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