ここでは、今まで何度かAKB48を話題にしています。簡潔に述べると、
「J-POPとして押さえるところを押さえ、バランスとわかりやすさから来る完成度はお見事!でも、おニャン子クラブ同様、2010年代初期の曲として認識はされるけど、名曲にはならない」ものだと思っています。
おニャン子クラブも、1980年代末に、一時社会現象にまでなりました。おニャン子は素人だったこと、もとより、アイドル歌謡はおニャン子とは無関係に末期状態であったことなどから、流行していた期間は2年半ほどであったと思います。
相変わらずAKB48の曲は売れる傾向にあります。カウントダウンTVを見ていると、何週間もプロモーションビデオを見せられるため、だんだんと曲が刷り込まれていきます。私はAKBのファンではありませんが、アンチファンでもありません。曲に対しては、割と冷静に判断をしています。
その「ギンガムチェック」ですが、これまた神経質とも言えるくらい曲の完成度を高めているんでしょうねえ~。隙がありません。ただし、プロモーションビデオは、等身大ヒーローもの、怪獣もの、ホラーもの、花いちもんめ風ダンスと、全く支離滅裂、精神分裂病になりそうです。
特に、前奏の部分とサビの手前の部分に懐かしさを感じてしまいました。「チャラ、チャラ、チャラ、チャララ~ン~ラララン」の部分ですね。もうほとんど「「キモチいい恋したい」の、主題歌をアレンジした劇中音楽」そのものです。サビの前の部分も、「あんみつ姫」や「ハイスクール奇面組」の曲の頃のおニャン子の曲そのものです。
すなわち、おニャン子クラブを知らない世代にとっては、全く新鮮そのものの「秋元康調」になるのでしょうね~。よくチェックされていて、破綻のない、バランスの良い仕上がりだと思います。AKB48の曲は、「RIVER」以降、なかなか完成度が高い曲だと思います。新品ではちょっと買う気にはなりませんが、中古なら買っておきたいと思います。ただ、「RIVER」は、サビだけが転調していて、ちょっとずるいような気はしますが。
一方、今度発売された「UZA」。明らかにこれまでの秋元康調とは異なります。どことなく、avex調であるようにも感じます。今までとは、がらっと曲調を変えてきました。「ももいろクローバーZ」などの台頭から、危機感を感じているのでしょうか?私には、この曲は決して完成度が高いとは感じられません。ELTも浜崎あゆみもMAXも相川七瀬も、音楽へのこだわりなどから曲調を変えてしまい、それが結局自身の人気のピークを作ってしまう(=その曲を出す直前が人気のピークになってしまう)ことになりました。
かつて、「ヘビーローテーション」が大人気だった頃、「
この大人気が反動となり、夏休み明けに「なんとなくAKBは古いよね」と学生に語らせてしまい、人気の幕を引き始めるであろう。」と予想したことがありましたが、今度はちょっと危ないかもしれません。
Posted at 2012/11/13 01:15:34 | |
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