2014年05月10日
交通安全の声かけというと、どうしても標語のようなものになりがちです。車の方では、「スピードは控えめに」「交通ルールを守りましょう」ですし、歩行者ですと「横断歩道をわたりましょう」、最近ですと「歩きながらスマホ(スマフォ)はやめましょう」でしょう。
もちろん、これらの言葉は全く正しく、私も時にはこれらの基本ルールに立ち返り、身を引き締めております。中でも、風見しんごさんのお子さんの「えみるちゃん」が右折トラックにひかれて亡くなった事故では、これ以降「巻き込み確認」を、運転の基本通りに毎回「首を曲げて」行っております。
さて、「事故に遭わない」「事故を起こさない」ための方策は色々言われるのですが、「事故が避けられなくなったらどうするか」ということは、ほとんど触れられません。
車について言えば、「ブレーキペダルを踏む足の力を弱めない」ということがあります。以前、ブリジストン主催のタイヤトレーニングイベントで時速100kmからの急制動を試したのですが、足が疲れてブレーキペダルと踏む力が弱ってくるのがわかるのです。トレーニングなので、「ああ疲れた」といって足の力を弱めても、車の制動距離が伸びるだけで何も起こりません。
しかし、現実の事故直前の場合だとすると、目の前に人がいたとしたら「人をはねるか」「はねないか」という違いになってきますので、「ああ疲れた」では済みません。レスキュー隊の人たちは、常日頃から「苦しい、つかれた、もうやめた。では人の命は救えない」と、訓練されているのだそうですね。
ブレーキの踏み方にも、ガンさんのように「タイヤのグリップを考えながら最後まで操作する」という方法もあります。ステアリングを切ったままでは、摩擦円の関係で余裕ブレーキグリップ力が減少してしまいます。
エビスサーキットでRX7オーナーをガンさんが鍛える回の「ガンさんの追っかけチェック」でも、被追いかけ車がスピンをした時に、ステアリングをまっすぐにして最大ブレーキをかけて、コーナー外へ離脱していました。常に摩擦円のことを考えながら運転をしたいものです。
さて、今回は歩行者の対策について触れます。今回の映像の他に、1991年頃フジテレビの夕方のニュースのコーナーで、西部警察でカースタントを担当した方が述べた内容があります。その方によると、「ボンネットタイプの乗用車にはねられそうになったら、むしろエンジンフードに向かって胴体を向けてジャンプをし、乗り上げてしまったほうが安全だ。」とする考え方があります。
この映像は、車にはねられて車の進行方向側に倒される場合について説明をしております。
その際には、、、「柔道の受身を取れ」とのことです。言われてみれば、体を取り巻く状況は似ています。とにかく頭を打たないことと、首に無理な力をかけないことが大切です。そうか!この方法があったか!
みなさんも、ぜひこの映像を頭に叩き込み、車にはねられた瞬間に受身の準備をしてください!
Posted at 2014/05/10 01:37:35 | |
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