
これまでも私は、「ビジネス書は読まない」と書き続けてやみませんでした。ビジネス書は「事の本質」を示しておらず、「ハウツー」や「論理のこじつけ」ばかりで、論理の正しさどころか、文章としても美しさを感じないためです。
中でも、何年か前に流行った「コーチング」の勝手応用編はひどいものでした。おそらくはヘッドハンティングなどで連れてきた人でも上司ができるように、との手法なのではないかと思います。早い話が、「門外漢でも上司ができるように」とする論理です。しかし、事の「センス」がわからなければ、具体的な指令はできません。おそらく、この「勝手コーチング=放置ング」で滅茶苦茶になった会社は多数あることでしょう。
そんな中、週刊漫画でしかない「ビッグコミックスピリッツ」に連載中の小学生を主人公にした漫画、「団地ともお」には、私が唱える「司令官上役論」が、具体的かつわかりやすく示されておりました。
ともおは、いたずら盛りの小学生でした。そんなともおは、今回(に至る前)、木から落ちて足を骨折し、体を動かして遊べなくなってしまっていました。すると、どうしても友達が遊ぶ姿が目に入ってしまいます。
サッカーをして遊ぶ同級生には、お菓子を食べながら「こっちががら空きだ。」と、守備の甘さを指摘します。
売れないプロ野球チームの練習風景をのんびり見て、筋が良い選手にツバをつけます。
縄跳びで二重跳びができない小学生には、インスタントラーメンをすすりながら「誰でもつまずく箇所だ」と、気をほぐします。
そして数日後、、、。
サッカーで遊ぶ同級生には、「○○(敵のチームの子の名前)は、足は速いが決定権はない。マークから外せ!」と、二重跳びができない小学生には、「昨日よりも下手になった。今日は脇が甘い。脇を締めて飛んでみろ!」と「司令」を下します。
結果、同級生のチームはサッカーに勝ち、縄跳び小学生は二重跳びができました。
このように、「岡目八目」で事の運びのセンスをつかみ、具体的な指令を下してことを成功に導く。」のが、「真の司令官」です。
「面談をして答えを引き出す」だとか、「仕事のスケジュールを決めさせて、まだ出来ないのか、と煽る」ことは、反感こそ買え、良い結果を導くことにはつながらないのです!
さあ、明日の朝は本屋かコンビニ行って、回収間近のビックコミックスピリッツを買いましょう!
Posted at 2014/10/09 00:51:40 | |
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