これまで3年3ヶ月にわたってソース焼きそば記を綴ってまいりましたが、転勤に伴って焼きそば記は一時中断となりました。その転勤の日にお店に寄りました。
カゴメ焼きそばソース
カゴメは製品を全国に展開しておりますが、愛知のメーカーです。愛知のソースは、甘めに仕上がっていることが多いのですが、このソースもその例に漏れず甘くなっています。まるで豆味噌のような味わいです。全国のメーカーなのに愛知の味を押し出す、面白いものです。
このソースは甘さが目立ち、酸味や辛さはありません。塩気は少々あります。一件中国地方の味わいに近いのですが、甘さが比較的早く引くことが中国地方の製品との違いです。
飛騨清見ソース
岐阜県北部のソースです。先のカゴメ製品が愛知のソースらしさを前面に出していたのでこのソースも甘めかと思いきや、さっぱりしたソースに仕上がっています。塩気は少々、辛さも少々、酸味はなく、甘さはありませんでした。
愛知の隣なのに愛知の味わいはなく、同じ山奥なのに長野とは違う進化をしたソースです。
海鮮お好み焼きアンデスの紅塩だれ仕立て
前回の訪問時、お店の人から「海鮮お好み焼きへの新しい提案」を求められました。海鮮ものというと、やはり海、となれば塩味と来ます。あんかけ焼きそばの具というと海鮮中心、そして塩あんと相場が決まっていますし、五目そばのとろみと具の味わいも懐かしいものです。このお店の塩焼きそばの中で、アンデスの紅塩だれの旨みといったらありませんでした。その記憶が蘇ってきたので、お店の人に提案、提案しただけで食べないのは無責任、ということで私が人柱となったのでした。
この組み合わせは、お好み焼きの新しい姿を現していました。海鮮の具というと味は薄めです。従来ソースがその微妙な味を隠してしまっていたのに対し、アンデスの紅塩だれは海にいた頃の彼らを十分に引き立て、さらに食欲を増進させます。
在任中最後にスペシャルな組み合わせに出会うことができました。次回訪問時にも、ぜひぜひ試したい味になりました。
Posted at 2015/04/04 22:06:09 | |
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ソース焼きそば | グルメ/料理