2016年01月10日
年末から3月いっぱい位までの間は、損害保険会社のCMがよりたくさん放送されます。そもそも、多くの人が初めて車を購入するのが、4月の進学や就職の時期に備える3月ですので、多くの人が自動車保険に加入したのもこの時期です。その切り替え時期を狙って、自社への切り替えを誘引することが目的です。
しかし難しいことに、保険は「人に付く」商品だそうで、代理店で加入した人の多くが、その代理店の人に付く結果となります。即ち、CMはあまり関係がないことになってしまいます。とはいえ、企業がコマーシャル活動をやめてしまいますと、最初は良くても数年後には知名度がなくなってしまう、という難しさがあります。そんなことから、費用と効果のバランスを狙い、通販型保険会社以外は、この時期にCMを集中させるようです。
それにしても、保険は形がない商品ですので、各社とも苦労の様子が伺えます。
以前も、ソニー損保とEデザイン損保のCMを取り上げ、前者はミュージカル調の楽しい感じが、後者は練りに練った「E~デザイン損保」のフレーズが特徴と書きました。そしてこの場では、各社のCMを取り上げてみます。
東京海上日動
企業イメージCMですね。公式スポンサーは良いのですが、保険のことは皆無、企業本題は告知に特化するという考えでしょうか。
損保ジャパン日本興亜
こちらも企業イメージCMです。東京海上日動と比較すると、やや保険側に寄っているようです。
三井住友海上火災あいおいニッセイ同和
そういえば、三井住友海上火災保険と、あいおいニッセイ同和は合併していましたね。この「MS&AD」の言い回しは全く普及していません。もう少し告知運動をされたほうが良いですね。
内容は、打って変わっておもしろCM調です。今の若い男性は、こんなに運転がダメなのでしょうかね??「やったことがない」ことを、これまで学んだ内容を利用し、間違っても良いので「やってみる」ことを、学校で教えて欲しいものです。なお、同社のCMは継続してサッカーのイメージを使っていますが、公式スポンサーだったのですね。
ソニー損保
いつまでも瀧本美織さんにばかりお願いできないとは言え、ちょっとトロそうな感じが「大丈夫かな?」と思わせます。もちろん、万一の際にこのCMの子が駆けつけてくれるわけではありませんが。
それにしても、前々任者の佐藤ありささんは適度に派手な感じが良かったですし、瀧本美織さんも最初は田舎臭かったのですが、NHKドラマ主演から垢抜けて良い感じになりました。改悪だと思います。
Eデザイン損保
このCMは、これまでの同社のCMの「インターネット契約でも安心」「保証内容は従来の保険と同じ」「今すぐ見積もりを」から脱却し、ほとんど従来の保険会社のCMのようにしています。
しかし、「真島さん、出番ですよ!」とセリフがあり、上着を着て現場へ直行するのかと思いきや、電話に出るだけ!?全体を通せば、まあ、損害保険会社の仕事がよくわかる構成になっています。
チューリッヒ保険
オペレーター役の女性、ずいぶん長く任命されていますね。ソニー損保の倍は担当されているでしょう。実直で、通販型自動車保険のCMならこれしかない、という作りですが、少々退屈です。
損害保険会社のCMで、長い間記憶に残っているのはこのCMです。
私は、大東京火災のものだと思っていました。
保険は形がない商品でありますので、どうしてもイメージに頼りがちになるのは仕方がありません。CMをする方も、CMを制作する方も難しいのですが、いっそのこと保険をテーマにしたドラマなどいかがでしょうかね?(ドラマ仕立てCM、ではありません)その昔も、生命保険会社調査員を主人公においた「プレイガール」というものがありましたし、キーハンターシリーズも、その作品の中で保険調査を題材にしたことがありました。
いずれにせよ、このままでは毎年毎年垂れ流しで、人々の印象に残りません。
Posted at 2016/01/11 00:08:15 | |
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