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　中古車店というのは、経営者の方針やお店作りの一環から、お店ごとにかなり雰囲気が異なります。

「39.8万円軽自動車、49.8万円セダン、59.8万円ステーションワゴン、69.8万円スライドドア」でピンとくる人もいるのではないでしょうか。私も商売で経営しているのでしたら、おそらくそんな品揃えをするのかもしれません。中古車は生ものですから、季節変動によって微妙に変わる需要をカバーしながら、なるべく接客時間を短くして商品の回転を急ぐのでしたら、売れ筋を集めることでしょう。しかし、このようなお仕着せの在庫主義は、やはりお店経営の醍醐味はないように感じるのです。

そんな中、地元の私鉄駅へ向かう道の途中と、散髪に行く途中に面白いお店を発見しました。



ハイブリッド自動車を中心に在庫をしているお店です。最近はどこにでもありそうな気がするのですが、このお店の特徴は陳列にあります。奥のフィットハイブリッド、そして手前のアクアと、鮮やかな色使いの車ばかりを置いています。中古車を選ぶ人には、「すぐにでも車が必要」とする人が多いことから、あまり色は気にしないことが多いです。そのため、好みが出ない、ビジネスライクな白や銀といった無彩色を置くことがほとんどです。しかし、まるで飴やグミのようなビタミンカラーを中心に陳列し、しかもきれいに並べていて楽しそうなお店になっています。

こんなお店もあります。散髪に行く道の途中にあるお店です。



スバルBRZに古いベンツSクラス、ヴェロッサ、スカイライン（GC10の昭和47年式、インテグラのタイプRと、車好きを相手にしているかのような在庫状況です。店主と話すと、何時間も車の話ができそうです。最近は、こういうお店が減りました。

そんなわけで、中古車店の在庫の仕方というのは、おもちゃ屋のようで楽しいものと感じたのでした。