
さて、今回の話題の中心は、この赤いロボットです。ご存知「旧型ザク」ですが、「シャア専用旧ザク」であり、赤い塗装と角があります。もちろん、映画の舞台であるUC0078年のこの時期は、旧型ではなく最新型モデルになっています。
思えば、小学校の中でこのザクを旧型だと言い始めたのは、同級生のI君でした。当時、I君の説明を受けた私はその旧型を見てみたくなり、後年に再放送があった際、見聞き漏らすまいと、しっかり見たものです。しかし劇中のシャアのセリフでは、「貴様(ガデム)のザクでは無理だ。」と言われるだけで、旧型であるとの説明は一切ありませんでした。
しかし、プラモデルは「旧型ザク」として発売されたものです。確か当時の図鑑では、「旧型となってしまった現在、作業用等に細々と残るのみ」などと書かれていたように思います。私は、それこそ10年位前のモデルであり、昨日の上でもパワーの上でも大幅に劣るロボットになっていたものと思っておりました。そうでなければ、「旧型」と言って戦力外扱いはしないですよね。車だって、ひとつ前のモデルになったから、と、廃車にしてしまう人がいないのと同じです。
そして土曜日、この作品を見ると、初代ガンダムの時期のたった1年前の最新型が、今で言うこの「旧型」だったのです。縦横無尽に軽々と動き回る様子には、「旧型」であるかのようなもっさりとした動きは全くありませんでした。
このように、受け手に「放送されているのはごく一部で、物語の世界はすごく広いんだよ。」と柔軟に思わせたことが、この作品が人気を得た秘訣であり、この「旧型ザク」が要だったのかもしれません。
これから、「ルウム戦役でザク一機で戦艦6隻を沈めた」「スペースコロニーを地球に落とした」「赤いシャア専用ザクが量産型ザクをたくさん引き連れて攻めてくる」シーンが見られるようです。小学1年生の4月、ガンダムの第一話を見て、「え?これ、今までどこかで放送されていた作品が移動してきたの?}と、慌てて新聞を見たあの日の不満が解消されていきます。
Posted at 2016/11/21 23:43:08 | |
トラックバック(0) |
過去のテレビ番組 | 音楽/映画/テレビ