2016年12月05日
この日は公休日で、夕方に時間が空いたために映画を見ることにしました。自宅で太陽にほえろ!を見ても良いのですが、太陽にほえろ!の良さを再確認するためにも、最新の話題作を見てみなければなりません。話題作といえば、NHKでも度々紹介されている、「君の名は。」です。
まだまだ公開中の映画であり、ファンの方も多いようですから、ここではあらすじは書きません。しかし、私が脚本や監督を務めるのなら、以下の点を改善したいな、と感じました。
①偶然の要素が多すぎる
主人公男女が入れ替わるのも偶然なら、彗星の問題も偶然として描かれています。偶然の要素は、1作品1つまでです
②都合良すぎる入れ替わり機構
女性は2013年、男性はその3年後位の人でした。3年というのも都合良すぎるのですが、ちょうど3年でもない、というのも都合良すぎます
③働かない男性の体と脇役
男性の体は2016年に残され、特段働きません。また、双方の脇役はそれこそドラえもんにいる、帽子をかぶった少年と太めの鼻くそボールを貯める少年並みに働きません。せっかく登場させるのですから、物語に関わらせたいものです
④タイムリミット付き緊張感を描かない
クライマックスはタイムリミット付きですが、こういう場合は秒針を画面に透過で描き、登場人物と観客に緊張感を共有させ、一体感を醸し出すものですが??
⑤なんとなくジブリの甘い香りが
ジブリの作品は子供向けということもあり、クライマックスのスパイスは弱めにしています。大変な事態なのに緊張感が甘く、主人公たちも楽しんでいそうに見えてしまいます。こんな事態に直面した主人公たちですから、もっと苦しませたほうが物語は盛り上がります。
⑥ぶつ切りの印象が・・・
多くの映画に共通する課題ですが、2時間連続ということもあり、個々の出来事がぶつ切りになってしまっています。特にこの作品では、前半のコミカル領域と後半のシリアス領域が、それこそ別の作品に見えてしまいます。それらを有機的に結びつけるのが、脚本家の役目です。
⑦過去を書き換えてはならないのに
ドラえもんでも、ドラえもんは未来を変えることは構わないと言いますが、過去を書き換えることは頑として反対します。この作品では、全く触れられていません。その辺も整理したいと考えています。
スタッフの経歴を見たら、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」に関わっていた人もいるのですね。道理で似た印象でした。あの作品もこの作品も、「ストーリーの連続性」に問題を抱えています。
そんなことから、この作品についても「私ならこうする」と、プロットを考えています。私が書くのですから、主人公のうち特に男性側が、「ギリギリと歯を食いしばり、苦悩するクライマックス」を考えています。うーん、我ながら面白そうだ!
Posted at 2016/12/11 01:01:52 | |
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