2017年04月22日
4月も早いもので、もう第3週目です。今期ドラマのほとんどが始まりました。毎度のことですが学園モノは相変わらず途絶えたままで、今期は新人さんが活躍するお仕事ものもないために、年度の始まりという印象は薄めです。
月曜日
貴族探偵(フジテレビ 21時)
少女漫画に多い、特殊な大金持ちが活躍するというテレビドラマです。「パタリロ」「怪物くん」「おぼっちゃまくん」などが祖先でしょうか?10年ほど前にも、メイドものや執事もの、「富豪刑事」などの作品がありました。
子供にはそのような特殊キャラクターが目に止まるのでしょうが、大人にはくどすぎて耐えられません。また、本作品は「探偵」を職としています。これは裁判ものや弁護士ものにもいえるのですが、今まさに事件が進展しつつあるという緊張感に欠けてしまいます。しかもこの作品は、「主人公は推理すらしない」と、事件に対して身を置かない姿勢を貫いています。
結果として、事件に対して主人公が眺めるだけに近くなってしまい、全く退屈そのもの、当然のことながら、浮世離れした演出も目についてしまい、さっさと挫折することにしました。
火曜日
あなたのことはそれほど(TBS 21時)
波留主演の恋愛もののようで、原作は漫画だそうです。面白いことに、メガネをかけた男性が「逃げ恋」に出ていた男性と似ていて、作品の連続性を感じさせています。しかし、実際には、無関係な作品です。
漫画が原作とのことでストーリーは決まっているのでしょうが、第一話はその男性と波留演じる女性が結婚するところが描かれました。しかしその男性は、波留に対して何度もメールを送るなど、ストーカー的側面が出てきました。もしかしたら、「ずっとあなたが好きだった」や「誰にも言えない」のような雰囲気が出てくるのかもしれません!?
まあ、見てみることにしました。
余談ですが、波留演じる女性の親友には、大政絢が充てられています。いつ見ても、「見て得する」女優さんです。これまで、主人公の妹や親友には、売り出し中の女優が演じることがほとんどでした。その時期を過ぎてなお演じており、それでいてクセがなく、いかにも「親友」らしさが現れています。
ただし、作中に波留に対して「料理のことじゃねえよ!」と言うシーンがあります。ドラマ関係者の中では、、学生の時期から友達だった女性同士は、いわゆる口が悪い言葉で話すものだ、と決められてしまったようですが、現実の人はそうではないですよね。このシーンだけが浮いてしまいました。
水曜日
母になる(日本テレビ 21時)
沢尻エリカが主人公で、何やら親子ものの感動ものをつくりたいような感じが伝わってきました。しかし、ストーリーが全く伝わって来ず、見続けることに苦痛を感じてしまいました。挫折することにしました。
3人のパパ(TBS 23:56~24:26)
男性3人(兄弟?)が住む家に、新生児が預けられてからのドタバタ記です。出演者の演技が下手で、全体的に漫画っぽい演出が施されています。見ていて情けなくなってしまいましたので、挫折することにしました。
木曜日
恋がヘタでも生きてます(日本テレビ 23:59~24:54)
これも深夜枠作品です。大げさな演技、体を動かすたびに「ブゥー」「バサッ」と、風を切る効果音が流れます。ストーリーは滅茶苦茶で、よくわかりません。わざわざ放送する必要も感じません。
それにしても、田中圭の「IT企業の幹部役」というのも定番になりました。私は、彼の役柄はあまり好きではありません。
特筆すべきは、主演の「高梨臨」という女優さんです。芸歴は長いようですが、私は初めて見ました。子供向けヒーローものにも出演されたことがあるようで、体格が良いですね。それでいて髪型も含めて女性らしさがあり、このアンバランスさが魅力です。初めに見た際には、水野美紀や山口紗弥加かと思ってしまいました。現代版の両者として活躍して欲しいのですが、この作品における演技は全然ダメです。
全くの余談ですが、この高梨臨さん、前髪こそAKB調の重めのものですが、それ以外は軽くウェーブがかかったロングヘアです。また、眉毛は昨年頃の人と比較して、はっきりと細くなり、曲線が強くなっています。そろそろ太眉時代が終わりのようです。
金曜日
リバース(TBS 22時)
湊かなえ原作のドラマです。湊かなえシリーズは、事件までの出来事や背景をていねいに描くのですが、肝心なクライマックスで「え?これが何週間も描き続けたことのクライマックス?」と思えるほどあっさりとしたシーンになります。早い話が、クライマックスがない作品です。ドラマの感想を語り合うと、意外に同じ意見を持つ人が多くいます。それに気づいてか、この作品は小説とは異なったラストシーンにすると発表されています。
第一話は、今回描かれるであろう事件のもとになった、主人公が大学生時代に起きた同級生の死に至るまでの事情を描いています。事情をそのまま描いており、視聴者の興味を引き出しています。バランスが良い作品であるように感じます。見ることにしました。
女囚セブン(テレビ朝日 23:15~24:15)
女性刑務所が舞台で、主人公は剛力彩芽です。刑務所内部を描くのではなく、剛力彩芽が収監されるきっかけとなった事件へと描写が移っていくようです。女性刑務所ゆえ、問題あり女性が多数出ており、言葉も汚く、見ていて疲れます。剛力彩芽演じる女は京都弁で、比較的寡黙です。
かつて「ギネ」という女性医師ものを、大根役者で知られた藤原紀香が演じていました。大根ぶりを隠すためにセリフを減らしましたが、雑誌はこれを「キジも鳴かずば撃たれまい」と揶揄しました。この作品における剛力彩芽にも、同じ手法をとっているのかな?
かつての女囚シリーズをオマージュしてか、梶芽衣子氏も出演しています。どんな作品になっていくのやら、もう少し見守る必要がありそうです。
土曜日
ボク、運命の人です(日本テレビ 22:00~22:54)
この作品は、過去の作品である「プロポーズ大作戦」を踏襲しています。プロポーズ~では、三上博史演じる妖精が山下智久に語りかけ、山下智久を過去にタイムスリップさせて、時代を変えさせようとします。ただし、脚本家がタイムパラドックスを理解していないために、山下智久は単に傍観するだけになってしまいました。
この作品では、山下智久演じる「?」なキャラクターが、亀梨和也演じる主人公にいろいろアドバイスし、亀梨和也はその時代でいろいろ女性にアタックします。タイムパラドックスの面白さを捨ててしまい、大丈夫なのでしょうか?しかし、「プロポーズ大作戦」にも似た面白さは感じられるために、見ることにしました。
主題から外れますが、亀梨和也がアタックする女性は木村文乃が演じています。ロングヘアを捨てておかっぱ頭になった彼女は、あまり魅力的とは。。。
もう少し今期の作品があるようですが、まだ始まっていなかったり、見逃してしまっているものもあります。しかし、「アスペルガーもの」がなくなり、割と見られる作品が出てきています。冬期には見られる作品がなくなってしまいましたが、春期は期待できそうです。
Posted at 2017/04/22 22:58:02 | |
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