
この日、深夜テレビ番組を見ていたら、「有田哲平の夢なら醒めないで」というお笑い番組にたどり着きました。普通ならお笑い番組を見ない私ですが、数秒間見ていたら、ちょっと気になるテーマを扱っていましたので、終わりまで見てしまいました。
テーマは「イシキ高い系女のSNS」でした。「意識高い系」は知っていました。確か就職活動中の大学生を、企業側等が評価する言葉だったと思います。ボランティア活動や課外活動、企業が主催するインターンシップなどに積極的に参加し、就職意欲が高い学生をこう呼んだと記憶しています。
しかし、「適当」と「テキトー」とが異なる意味を持つのと同様、「意識」が「イシキ」にされて、この言葉も少々意味が変わってきたそうです。私は最近のことかと思っていましたが、ウィキペディアによると「意識高い系」が出てほどなく「イシキ高い系」になった模様です。「イシキ高い系」とは、自信の活動をあたかもすごいことや素晴らしいことであるかのように飾り立て、自分を価値あるものだ、と見せつける人たちの事を言うそうです。専門用語やカタカナ用語、IT機器に詩的な言葉の数々を駆使し、書いている本人は大真面目、それを見ている企業側等は、「大したことがないのに飾り立てて…」と呆れる構図です。
さて、本題のこの番組の件に戻ります。この番組で語られたのは、女性の「意識高い系」の噴飯もの行動数々でした。例を挙げると、以下の通りです。
・カラオケで、誰も知らない洋楽を外国語でうたう
・カフェでは寒いのに上着は肩にかけただけで、オープンスペースでヘッドフォン?をつけて仕事をする
・ミニバン車でテールゲートを開け、そこに複数名で「体育座り」でカフェを楽しむ様子を撮影する
・「流木さん、ありがとう」などと、生物でないものを擬人化し、感謝する詩的なコメントを寄せる
etc
これを、女性お笑い芸人の「横澤夏子」さんが、写真を使いながら面白おかしく紹介していました。こういうSNS記事をアップロードする方、決して少なくないですよね。アメーバブログの芸能人はほとんどが該当し、フェイスブックにも散見されます。航空機のシートポケットに入っている小冊子や、ファッション誌もそうだと思います。
まあ、「私生活やぬかみそ臭さを感じさせない、よそ行きの文章」と見ることもでき、決して新しい傾向ではないと思います。「仮面をかぶって話をされているような気分させられる」からこそ、こういう文章が好きになれない方が多いのでしょうか。かくいう私も、そういう記事が好きになれない一人です。
さて、この番組に登場していた「横澤夏子」さん、もうずいぶん前から活動されているのだそうですね。どうやら、ピークは2年くらい前だった模様、よくもまあ、私も目にしなかったものです。スタイルは良いと思われ、顔は小中学生の同級生にいそうな、「親しみやすいブス?」のように思います。
経歴を拝見すると、どうやらこの方自身が「意識高い系コンプレックス」をお持ちのようでした。目立ちたがり行動が多く、他人を批評する様子は、昔活躍されていた「青木さやか」さんとの共通点を感じさせます。
18年位前の「意識低いブーム」の退廃的な雰囲気よりは良いのですが、なんだかSNSを読んだり書いたりすることが嫌になる番組でした。そんなことで、フェイスブック側の活動時間はさらに減りそうです
Posted at 2018/02/12 22:10:41 | |
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