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2018年09月18日 イイね!

2018年夏期テレビドラマ感想批評

 この日に放送された、「健康で文化的な最低限度の生活」の視聴を以て、2018年夏期のテレビドラマ鑑賞が終了しました。

この期の作品を見始めた頃は、「なかなか佳作ぞろい」と思ったものですが、見ているうちにボロボロと脱落せざるを得ない作品が出てきたり、作品が当初の品質を保てていなかったりとなってしまいました。

夏期は、「夏枯れ」とされて視聴率が低下する時期ですので、致し方ないと思っています。


〜月曜日〜
21時-フジ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」沢村一樹
 恋愛モノが定番となっていた(ともいえない)、月9に投入された刑事もの作品です。第2話と第8話に肉親や婚約者を殺された者の復讐を題材とした意欲作が見られました。しかし、どちらも話に無駄なシーンが多く、素直に「面白い」とは言えませんでした。

第2話は、「孤児と思って引き取って生活していた実の娘を、狩猟をしていた政治家に殺され、その世辞化に復習をする女」が、第8話は、「婚約者が仕事中に事故に遭い、病院では心臓が弱い息子をもつ病院長により、わざと脳死にさせられた上に心臓を取られ、その病院長に復讐すべく心臓移植を受けた息子に近づき、結婚式の日に息子を殺そうとする女」の話です。

長々と書いたように、双方話が整理されておりません。小難しい設定にされている割に話の展開や設定が不自然でした。もっと話を整理し、視聴者が復讐者または刑事に感情移入出来るようにしなければなりません。

復讐物の結末は、

1.刑事が友達として復讐者に接近、復讐者が復讐をしようとしているその時に、刑事が涙ながらに復讐者を殺す。
2.刑事が友達として復讐者に接近、復讐者が復讐をしようとする直前に対峙して復讐者を説得、復讐者は涙ながらに復讐を思いとどまる。

を基本としなければならないのですが、第2話こそ概ね基本に沿っていたものの、あまり出来が良いとは思いませんでした。

シリーズ全体を通しても、平田満氏演じる仲間の刑事が途中で死ぬ設定は不要、上司である「チビノリダー伊藤」が実は悪だった設定も不要、警察上部に悪の枢軸があった設定も不要、最終回に出てきた上戸彩も不要と、ごちゃごちゃした設定が拭えませんでした。

22時-テレ東「ラストチャンス 再生請負人」仲村トオル
 概ね面白い展開でした。最終回は、いかにも会社を舞台としたマンガにありそうなきれいすぎる結末で、もうちょっと工夫があっても良いと感じました。

全体的な作りは地味で良いのですが、ドラマとしては工夫がなさすぎ、「再現ドラマ」の域を出ていないと感じました。

〜火曜日〜
21時-フジ「健康で文化的な最低限度の生活」吉岡里帆
 このドラマは、インターネットサーチエンジンニュースヘッドラインで、何度も低視聴率が報じられました。

原因は、

1.第3話くらいに出てきた生活保護受給者を演じる江口のりこ氏のふてぶてしい役
2.生活保護支給を決定することで話が終わってしまうという、放ったらかしの結末ばかり
3.生活保護受給者の姿にイライラさせられる

ことではないか、と感じています。

原作者はドラマ化に当たり、プロデューサーに「生活保護のことを正確に伝えるようにして欲しい」と注文をしたそうです。結果、マンガと同じ内容にされた模様です。

仕事をして疲れて家に帰ってくる視聴者としては、
「生活保護を受けていた受給者が、主人公たちの努力によって社会へ復帰する」
「いろいろ苦労してきた生活困窮者に生活保護の受給を促し、やっと受けてもらえる」
「いろいろと生活保護を受けられるように交渉するが、結局審査に通らず、涙ながらに対象者へ伝える主人公」

などとすれば、労働者でもある視聴者の共感を受けたと思います。生活保護制度は必要だと思うのですが、働いて疲れて帰ってきてから見るドラマとしては、「生活保護支給を決定しておしまい。」というのは、見ていてさらに疲れる展開だと思うのです。

〜木曜日〜
24時-日テレ「探偵が早すぎる」滝藤賢一、広瀬アリス
 広瀬アリスの、きれいな顔をして口が悪い高校生のようなセリフを喋らせるのは、若手女優登板時の定番的役どころです。しかし、最近では古く感じる手法です。その雰囲気に私が疲れてしまったこと、何でもかんでもくすぐってやろうという、ギャグ満載の雰囲気に疲れてしまい、私は自然と挫折しました。

〜金曜日〜
20時-テレ東「警視庁ゼロ係 第3シリーズ」小泉孝太郎
 こちらも、現代としてはギャグシーン満載で、疲れる展開でした。主演の松下由樹氏を決定づけた「ナースのお仕事」を彷彿とさせるのですが、そういう「おふざけ」は、20年前の方法だと思いました。

最終回は概ねシリアスでところどころギャグ、となりましたが、むしろそうした方がバランスが良く感じられます。第4シリーズがある場合は、そのような改変を望みます。

22時-TBS「チアダン」土屋太鳳
 夏らしい部活ものということで期待していましたが、全くがっかりでした。本作選択時に

「学校近くの中華料理店主が、ヤクザに追われた部員を守るために戦って死ぬ」展開や、
「脳腫瘍を患っている部員が入部し、周囲の部員に影響を与えて死ぬ」展開、
「マネージャーが部員の危機を救おうとしたが、交通事故で死ぬ」
展開はないだろうと書きました。確かにそんな展開はなく、現実のクラブ活動を描くには「大映ドラマすぎる」のですが、ちょっと平板な展開過ぎました。

第7話くらいに、東京から転校してきた部員(石井杏奈)が東京で以前一緒のクラブに入っていた後輩を助ける話がありました。全くひどい展開で、ゴロツキを突き飛ばすだけだは、ごろつきが依頼した弁護士が石井杏奈の携帯電話に電話をするは、誰も助けないはでした。

私が脚本家なら、石井杏奈単独編として、ゴロツキに滅茶苦茶にされていたチアダンス部を再興するために、単独でゴロツキに戦いを挑むなどの、石井杏奈単独番外編的な展開にするところです。

近頃の脚本家が、いかに手段が貧困であるか、実情を垣間見た気がしました。

23時-テレ朝「dele(ディーリー)」菅田将暉、山田孝之
 菅田将暉の落ち着かない演技に、15分間程度で挫折しました。

〜土曜日〜
22時-日テレ「サバイバル・ウェディング」波瑠
 私は元々「波留」さんの雰囲気が好きでない上、「セシルのもくろみ」や「人は見た目が100%」との差異を感じられず、TBSの「情報7daysニュースキャスター」を見る習慣がついてしまっていますので、自然と挫折しました。この時間帯のドラマは、もとの21時台に戻したほうが良いと思います。

23時-フジテレビ「いつかこの雨がやむ日まで」渡辺麻友
 韓流ドラマでもなければ劇画原作の作品でもなく、大映制作の作品でもないのに、やたらと劇画的な設定や登場人物が鼻についてしまい、見ていて楽しくありません。

おまけに主人公の渡辺麻友演じる女性は、身勝手に男性にくっつくか不愉快そうな顔をしているだけなので、見ているこちらが不愉快にさせられます。

〜日曜日〜

21時-TBS「この世界の片隅に」松本穂香
 岡田惠和脚本だけに、「意味がありそうで実は大した意味がない」台詞回しや展開ばかりで、がっかりさせられてしまいました。おまけに主人公の松本穂香氏演じる女性が、「単なる不思議ちゃん」となってしまい、一体何のドラマなのかわからなくなってしまいました。

太平洋戦争中といっても、皆が焼け野原やバラックで過ごしたり、身内が出征して骨壷だけが帰ってきたわけではないのでしょうが、余りにも意味が薄いドラマとなってしまいました。

22時-日テレ「ゼロ 一獲千金ゲーム」加藤シゲアキ
 結局、ドラマとしては成立していない作品となってしまいました。こんな雰囲気でも、2007年頃は「ライアーゲーム」は面白く見られたものです。しかし、この作風は「1回だけ有効」です。福本伸行氏作品は、ドラマには向いていないと思います。また、この時間帯は、ドラマとしても不利だと思います。

全くもって、はずれの時期でした。この9月に私は定期健康診断を受信しました。心のチェック項目として「テレビを見ても面白くない」という設問がありましたが、面白くない、と回答しそうになりましたよ。

秋期は佳作が多くなる可能性がある時期です。関係者の奮起を願います。
Posted at 2018/09/23 23:22:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ

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