
土曜日や日曜日の新聞には、平日の新聞にはない「読み物」記事があります。その中に「人生相談」コーナーもあり、よく読んでいます。
この日の人生相談者は、事故で配偶者を亡くした女性の、加害者に対する気持ちをつづったものでした。私の周囲(近親者や友人知人等を含む)には、事故や事件に巻き込まれて亡くなった方はなく、誰かを恨むことはないのでした。
そのため、相談者の気持ちは私にはわかりません。しかし、ここに書かれているように、加害者を殺害したい衝動に駆られてしまうのではないでしょうかね。
また、相談者の相談内容に対して、回答者の滋味あふれる文に目が留まりました。相談者に寄り添う、回答者の気持ちがよく表れています。
昔の刑事もの(太陽にほえろ!、Gメン'75、特捜最前線)などでは、たびたび被害者の遺族が加害者に復讐をしようとする話や、犯罪者グループに身を落とした話が描かれています。

左上、コタケヒサコ(演:小林千登勢)は、ドライブ中に飛んできたゴルフボールがもとで交通事故を起こし、同乗していた夫と娘を亡くしました。そのゴルフボールを打ったゴルフ客を探し出し、ショットガンで追いかけます。
右上、水沢絵里(演:真屋順子)は、娘と娘の婚約者と夫を、娘に横恋慕した男性に殺されていました。生きる意味を失い、殺し屋グループに入っていたのでした。
下、シマナツコ(演:島かおり)は、娘を変質者に殺されていました。しかしその変質者は、無罪の判決を勝ち取っていました。法廷から出てくる変質者を、裁判所出口で射殺するのでした。
他にも、「刑務所から出てきた加害者を、刑務所前で殺そうとする被害者遺族」を描いたGメン’75の話もあります。その被害者遺族は、「刑務所は、加害者を国家が保護し、再起の機会を与えているに過ぎない。」と言うのでした。
どれもテーマとして深く、簡単に「気持ちがわかった」とか「同情する」とは言えない展開でした。今期のテレビドラマは、刑事ものや亜種刑事もの、弁護士もの作品が多く、「スチャラカ」作品や変人主人公はほとんどいません。ぜひ、このような難しいテーマに取り組んでいただきたいと思うのです。
Posted at 2019/01/13 21:58:41 | |
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