
系列の最終手前モデルとなった、トヨタ マークⅡ(JZX100)で、適度にドレスアップされた個体を発見しました。この車は、1996年に発売されて1998年にマイナーチェンジを受けた、後期型です。
この車は、一つ前の代のJZX90型のシャシーを基本とし、エンジンを連続可変バルブタイミング化し、ターボをシングルターボに変更しています。景気が悪い時期でしたので、スキンチェンジとも見なせます。JZX90時代はマークⅡとクレスタが売れていたように思いますが、この代ではチェイサーが最も人気が高く、次いでマークⅡの印象でした。(実売台数は分かりません。)マイナーチェンジでの変更点はわずかで、ヘッドライト脇のフラッシャーランプがクリアレンズ化、テールランプの並びが変わった程度と記憶しています。
そしてこの個体です。外観は変更されていないようです。車高はごくわずかに下げられている程度のようです。ホイールは、BNR32型スカイラインの16インチのものが流用されています。タイヤも太くなく引っ張り気味でもなく、適正サイズが装着されています。このように、ホイールハウスとタイヤの外側の間に少々隙間がないと「詰まった」気持ちになってしまうので、これは良いと感じます。同時に地上高が上がり、全高も上がるので、堂々とした感じが出ます。
ホイールハウスとタイヤが、「ツライチ」になっていないのも良いです。タイヤやホイールが適当にホイールアーチから引っ込んでいることで、エレガントさが増します。
タイヤの厚みが適当にあることで、タイヤの存在感が強調されます。同時に、私は安心感も感じます。
ホイールはスカイライン用そのものですが、車よりも古いのにきれいに残っていることが素晴らしい上に、車輪としての逞しさも出ています。
車のカスタマイズの好みは人それぞれですが、私は
「車の出荷状態を維持する」
「できるだけ、後付け感が出るものは付けない」
「全体のコーディネートを行う」
「サイズが選べるものは、極端なものは装着しない」
「色は流行があるので、地味目にする」
ことが、品よく飽きずに長く乗れるカスタマイズだと思います。派手なカスタマイズはすぐに飽きて手放され、中古市場では誰かの好みにマッチすれば良いものですが、買う方も誰かの痕跡が強い個体は避けるものです。結果として、早期に解体されてしまいます。
そんな上品なカスタマイズに、つい写真を撮影してしまいました。
Posted at 2020/05/23 23:25:04 | |
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