2020年05月25日
明日から緊急事態宣言が全都道府県で解除される見込みですね。その後は、段階的に元の生活へ戻していくことになりますが、蜜を避け、マスクなどを着用し、感染予防を十分に行う「新しい生活」をすることになります。
緊急事態宣言直前に、私は「昭和天皇の体調が悪くなり、自粛が始まった時期に似ている」と書きました。あの時は、無言の他人、または右翼団体による圧力を避ける自粛でしたが、今回は多くの人の健康や人類の安全のため、という自粛活動でした。
バブル経済にはいろいろな分析がありますが、私の説では「平成天皇の即位の礼が終わった1989年5月に始まり、1992年夏ごろに終わった」としております。
1988年夏ごろから、昭和天皇は微熱と下血が始まりました。例えば毎日午後6時になると、速報よろしくテロップがテレビ画面の上に出て、昭和天皇の体温やその日の状況を報道する、というものでした。各地の夏祭りは「不謹慎」とされ、軒並み開催を取りやめる状況になりました。
秋になると、9月1日に発売された「日産セフィーロ」のCMは、「お元気ですか~」のセリフだけが消され、自粛ムードはより強くなっていきました。お笑い番組も自粛ムードが出たのではなかったかな?
昭和天皇は、治療の甲斐なく1989年1月7日に崩御され、自粛ムードは一時薄れました。特にその日一日は特別報道番組が続いたため、当時増えていたビデオレンタル店では、軒並み在庫が出払うという状況になったそうです。しかし、いきなり消費行動は元に戻りません。2月24日には「大喪の礼」が行われ、一段落の状況になりました。
皆がなんとなく互いにけん制する中、4月を過ぎてくると「年度か変わったから」という勝手な理由でしょうか?ゴールデンウイークの人出はかなりのものでした。気持ちの切り替えに服を買う人、旅行に行く人、車を買い替える人、家電製品を買う人、特にビデオデッキの便利さや映画などを自宅で鑑賞する楽しさが口々に伝わったため、ビデオデッキの普及が加速されました。そのような形で、1989年初夏以降は消費動向がかなり強まり、1989年末に株価が最も高くなった、ということに多くの人は納得したのでした。
自粛期間は7か月強と、今回の自粛期間正味3か月と比較すると倍ありました。人の心は、生活必需品以外のものを買うことで満たされる、と、買い物の異なる一面を見た期間でした。
1989年と2020年では、時代背景が異なります。高級車やスポーツカーでなくても恥ずかしいとは思わないでしょうし、ブランド服でなくてもみっともないということもなくなりました。すなわち、当時と人間は入れ替わっても社会が成熟しているといえます。今の人が買い物競争に走るとは考えづらいものの、抑圧された消費行動は、多少はありそうに思います。
これから先の半年間、経済動向を見ていてください。当たれば私の勝ち、外れたら「ブログなんかに書かれたことを簡単に信用してはだめだ。」と、また一つあなたは賢くなることでしょう!
Posted at 2020/05/25 21:22:24 | |
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