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　今や、情報の伝達手段としてインターネットはごく普通のインフラとなりました。多くの情報が瞬時に入手できるようになったため、1990年代とは比べ物にならないくらい、簡単に情報を得られるようになりました。

1970年代までの天気予報はごく簡単なもので、「曇りのち雨」などといった簡単なものでした。交通事故防止のために、ラジオの天気予報は重要な手段であり、先日書いた「飛騨川バス転落事故」も、運転士がラジオを聴いていたらまた違った結果になったろうに、と思うばかりです。そう、ラジオや天気予報は、交通の安全を守るための、大切な手段だったのです。

それが今や、得ようとすれば天気図や衛星画像、雨雲レーダーやアメダス観測値まで、気象庁のサイトだけでなく、スマニューなどの情報サイトでも簡単に入手できます。すると、残念なことに創設された「気象予報士」の資格も廃止が議論されたりしてしまうのです。

しかしまあ、単に情報を入手するのと、気象学を知ってみるのとは違うので、続いてほしい資格です。

一方、滅びつつあるのが「実際に空を見て天気の変化を予想する」ことです。

この日道路を走っていると、前方に積乱雲が現れました。底部が青黒く見える、一見青空と見間違えてしまう位置関係です。そしてその付近に、積乱雲の進行方向前方に表れる「ロール雲」を確認しました。




この雲は、積乱雲から降った雨と一緒に下降した気流が水平方向に向きを変え、周囲の空気とぶつかって上昇、発生した雲です。積乱雲はこの雲がある方向に移動しますので、ぜひ覚えてくださいね。いや、もういらない知識かな。

結果、この撮影時刻から約30分間が経過すると、雨が降ってきました。