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2021年01月11日 イイね!

2020年秋期ドラマ感想批評

 2020年秋期は、GOTOキャンペーンなどコロナウィルスの影響が弱まったかのようになっていた時期でした。そのため各局ともテレビドラマを放送していましたが、年末には平常サイクルに戻すことを考えてか、いずれも放送回数が少なくなっていました。

私は、そんな状況下でもドラマを制作、放送してくれることに感謝していますが、だからと言って評価をしなかったり、評価を甘めにしてはなりません。

月曜21時 『監察医 朝顔2』 フジテレビ
 同じ作品の第二シリーズです。様式は全く同じで、「監察医業務」「職場」「家庭」の3舞台で物語が展開されます。展開されるといっても、それぞれが溶け合って独特な味をもたらすようなものではありません。それぞれが個別で、放送回によって、いずれかの重きが置かれるようになっています。とはいうものの、どれか一つに話が絞られることはなく、必ず3舞台が盛り込まれます。

結果として、その回ではどの物語にしたいのか、焦点が定まらなくなっています。監察医としての事件捜査に重きが置かれると思いきや、職場の戯言があったり、家では女の子が無邪気に暮らしていたりと、主人公の出来事を時系列純に描写している、という見方もできます。これまでのドラマがしていなかった手法ですが、それは単に面白くなかったからしなかっただけのことです。

このドラマは、もっとテーマを考えて脚本を設計する必要があると思います。

なお、今回は半年放送だそうです。

月曜22時 『共演NG』 テレビ東京
 当初は見ていなかったのですが、周囲の人の評判を聞いてみてみました。たしか、里見浩太朗演じるベテラン俳優が、クランクアップする回でした。

評判では、主人公の男女が口汚く痴話げんかをしている、と聞いていたのですが、そんなシーンはありませんでした。それよりも目についたのが、劇中でドラマ制作にかかわっているスタッフの姿です。まるで、「ドラマ制作の裏側はこうなっているんだよ」と、NHK教育の「はたらく人たち」のようなシーンが多くを占めていました。

こちらも脚本の視点としては斬新ですが、これまでの作品がしてこなかったのは「そんなことをしても面白くない」からです。

他のテレビ局とまともに争ってもかなわないので、変化球で勝負、とテレビ東京は思っているようですが、それで得られる視聴率ポイントはわずかだと思います。

火曜21時 『DIVER-潜入捜査班-』 フジテレビ
 関西テレビ制作のためか、舞台が神戸周辺でした。関東では視聴率が上がらない要素になる上、関西で視聴率が上がる要素でもありません。

物語全体は、亜種探偵ものでした。絵柄が暗く暴力的で、ストーリーも非常にイメージしづらいと、面白くなる要素が見られませんでした。数話で挫折しました。

関西テレビ制作ドラマ不振の根は深いと思います。

火曜21時 『姉ちゃんの恋人』 フジテレビ
 岡田惠和脚本、有村架純主演のドラマです。過去に色々あり、弟たちを養いつつ生活してきた主人公が、職場で恋愛をするお話しです。岡田惠和作品特有の、ごく普通の人を描く作品です。

第一話はなかなか心温まる作品だったのですが、そのままの雰囲気で二話、三話と来た結果、飽きてしまいました。

普通の人の生活には、事件や事故がないものですが、ドラマで平常な生活を描いても、あまり面白くありません。だからこそ、「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」「おじゃまんが山田君」は、日常生活でありそうでないことを描き、視聴者を笑わせたのです。

ドラマスペシャルなら楽しく見られたかもしれませんが、私には退屈でした。とはいえ、1980年以前のホームドラマの多くは、こんな感じだったのですがね。

火曜22時 『この恋あたためますか』 TBS
 二話までは面白かったです。コンビニ商品に一言ある主人公が、コンビニ商品開発部に所属してた戦う、という、お仕事ものの面白さを備えた作品に見えたためです。まるで少年漫画誌の主人公の様で、様々な困難を乗り越えて戦っていくドラマだとばかり思っていました。

しかし、第三話から傾向が急変、「いわゆる「イケメン」の上司が主人公を罵倒し、指導する。そして主人公は上司に恋心を抱く。」という、何のことはない、「恋はつづくよどこまでも」と同じフォーマットの作品だったのでした。

私には急速に面白く感じられなくなりましたが、女性には「イケメンに罵倒されたりいじめられたい」という願望があるのでしょうか?もしくは、「何でもない男性に言われると「パワハラ」だけど、イケメンに言われたら「うれしい」」のでしょうか?だとしたら、DVの原因はそこにあるといえます。男性蔑視番組と感じられてしまいました。

水曜22時 『#リモラブ~普通の恋は邪道~』 日本テレビ
 リモートワークが続く中、会話可能なネットゲーム内での会話をきっかけにして恋する日二人、を描いたドラマでした。インターネットで知り合う男女は珍しくない世の中でしょうが、この様式で面白がったのは2000年頃だったと思います。

この作品に出演している「波留」は、これより前の音楽教室を舞台にしたドラマにも主演していたと思いますが、少々変人のイメージが強くなってきているように思います。

意欲は買いますが、面白さや広がりを感じない作品だったため、挫折しました。

木曜21時 『七人の秘書』 テレビ朝日
 手あかがついた設定である上に、目新しさがないテレビ朝日の作品故、見ませんでした。

木曜22時 『ルパンの娘』 フジテレビ
 数年前に放送された作品の第二シリーズです。第一シリーズも見ていないので、今回も見ませんでした。

金曜22時 「キワドい2人-K2-」 TBS
 不真面目な先輩刑事と生真面目な新人刑事による、バディ刑事ものです。昔からよくある設定で、定石を外していません。しいて言えば、新人刑事側(ジャニーズタレント)が、アスペルガー的生真面目さとなってしまっており、応援したいというよりも、少々気味悪い印象になってしまっていました。また、先輩刑事(田中圭)は、全体的に汗ばんでおり、体調が悪いのかな、と感じてしまいました。もちろん、2020年の夏は暑かったですしね。

ストーリーは事件を中心として描かれており、まずますの佳作ぞろいでした。第一話で味方に付いた女の子が助っ人となっており、探偵ものの要素もありました。

4話くらいには、認知症の女性の家に犯人が孫として忍び込んでいた、という展開のお話はなかなかのクオリティでした。犯人の中にある、悪人にはなり切れない要素を新人刑事が感じ、「〇〇さん、罪を償って戻って来てください。」と、犯人に人間性に入り込む呼びかけのシーンは、最近の刑事もので絶えて久しかったシーンです。

そんな佳作が見られたものの、放送期間が短縮され、7-8話で終了してしまいました。

金曜22時 『恋する母たち』 TBS
 複数の家庭とそこで不倫をする女性を描いた作品でした。登場人物の一人がこれまた登場人物の女性に送ったメッセージが気持ち悪く、十数分で挫折してしまいました。

金曜23時15分 『24 JAPAN』 テレビ朝日
 洋画作品の日本版だそうですが、十数分で挫折してしまいました。海外ドラマゆえの、心理描写の浅さが見えてしまったためです。この作品も、6か月間放送するそうです。金曜日の夜が、しばらく静かになりそうです。

土曜22時 『35歳の少女』 日本テレビ
 「同期のサクラ」の途中版?とも思えるような作品でした。「同期の」は、主人公を狂言回しとし、各回主人公が人生を振り返るというフォーマットでしたが、今回の作品には、「描こうとする対象」も「訴えかけるもの」もありません。

当初は、35才でありながら10才の子供の雰囲気をうまく出している主人公の演技を押していましたが、ドラマにおける演技は副菜でしかありません。3話くらいになると誰もそんなことを話題にしなくなり、飽きていったことでしょう。

このことからも、9話程度のドラマシリーズであっても、「完全一話完結」にするか、数回で描く細かいシリーズ分けをしないと、視聴者は飽きてしまうことがお分かりいただけると思います。

それにしても、最終回であっけなく物事が解決してしまう、打ち切りとも思えるような結末が残念でした。脚本家の遊川和彦氏は、エキセントリックなことしかできなくなっているのかもしれません。昭和60年、ストーリーで見せる「太陽にほえろ!」を、エキセントリックな小学生像で対抗した「うちの子にかぎって」(シリーズ1,2は伴和彦、スペシャルを遊川和彦)の戦いは、どことなく太陽にほえろ!が破れた印象でしたが、ついにその傾向がひっくり返るときが来たように思います。

土曜23時 『先生を消す方程式。』 テレビ朝日
 見ていません。

土曜23時55分 『さくらの親子丼3』 フジテレビ
 この作品は、シリーズ3になりました。そろそろマンネリ化を危惧したのか、何か色々な要素を加えようとしていました。ほんの少し挿入される施設内のコミカルなシーン、保護した子供にのしかかる重い事情、新川優愛演じるの存在、と、複数のストーリーが用意されていました。しかし、いずれも満足に書ききることが出来ず、最終回であっさり片付いただけなのでした。一話完結で、ここに見せた方が良かったのではないでしょうか。

日曜21時 『危険なビーナス』 TBS
 第一話の十数分で挫折しました。大金持ち一家にまつわる事件もののように思え、見たいと感じさせなかったためです

日曜22時30分 『極主夫道』 日本テレビ
 見ませんでした。私は、暴力団を描く物語が嫌いなのです。

 2020年秋期の作品は、どれもシリーズ構成がうまく行っていない印象でした。「放送開始時期も放送終了時期も決まっていなかったから」、と言い訳があるかもしれませんが、脚本家はその程度のことを問題にしてはいけません。

とまあ、ドラマを放送してくれただけでありがたいのはやまやまなのですが、力の入れどころが間違っている印象が強い時期でした。
Posted at 2021/01/11 22:19:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2021年01月11日 イイね!

フジテレビ「知ってるワイフ」のフジテレビ味に挫折気味になる

 2020年夏、秋のドラマ感想を書く前に、冬期のドラマが始まってしまいました。そのトップを切ったのは、フジテレビ「知ってるワイフ」です。

企業体とは面白いもので、年数が経過して働いている人がトコロテン式に入れ替わっても、製品などの雰囲気は変わらないものです。テレビ局についても同じで、テレビ局で働いている人や委託先の製作会社が変わっても、作風は同じ傾向が見られます。

 この「知ってるワイフ」は、のっけから夫婦喧嘩で始まります。無神経な行動や言動が発生し、アスペルガー気味の男性(大倉忠義)と、カッとなりやすいADHD寄り性格の女性(広瀬アリス)が主人公です。男性はそのアスペルガー要素により、女性や同じ職場の人とイライラさせています。女性の方は、すぐにキーキーとキチガイのように喚き散らし、いわゆる「鬼嫁」として描かれています。

真の主人公は男性側に置かれており、その男性が所々でタイムスリップ、過去を変えては現代の生活を変えていく物語の様です。おおむね同様のストーリーは、14年前に「プロポーズ大作戦」で描かれています。生活感ある描写ゆえ、今回の方が詰まらないのでした。

そのタイムスリップにより互いの本当の性格を見直し、最終回では「一緒に生きていこう」となるのは明らかです。幸い、お互い独身だった過去を中心に描くようなので、広瀬アリス演じる女性のキーキーに視聴者である私が悩まされることもなさそうですし、他人の家庭をのぞき見しているような罪悪感も緩和されます。

 それにしても、「プロポーズ大作戦」と「鬼嫁日記」と「世にも不思議な物語」を組み合わせた作品となっており、チャンネルを確認しなくてもフジテレビの作品であることがわかります。フジテレビのドラマに登場する女性は、エキセントリックですぐに喚き散らし、男性に対してオーバーライドする行動をとる傾向にあります。もちろん実在の人物ではありませんので、「こういう女性って面白いでしょ?」と制作者が思っているからこそ登場するのです。

実際のところでは、アスペルガーとADHDの人が一緒にいられる時間は短いことでしょう。すなわち、知り合っても結婚に至ること自体がないのです。そこがでたらめな設定なので、「タイムスリップをしてやり直す」と言われても、実感がわかないのが実情です。

このような、セリフ回しで面白がらせるドラマはもうやめてほしいものです。エキセントリックなセリフ回しで視聴者が面白がるのは、せいぜい2話までのことです。早々に主人公が対処する複数の中間的な目標(例えば、学生生活中に不幸にして亡くなってしまった人を救うなど)を定め、主人公の行動の正当性を示し、視聴者が主人公に感情移入できる要素をつくる必要があります。

まあ、広瀬アリスのキーキーに耐えられなくなったり、ストーリー展開に飽きたり、中間目標が定められなかった場合は挫折することでしょう。
Posted at 2021/01/11 20:31:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ

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