
この日は、すでに発売中のディアゴスティーニ「Gメン’75」11巻を購入しました。Gメン'75とは、1975年から1981年までTBS系で毎週土曜日21時から放送されていた、刑事ものドラマです。既に傑作選としてDVDボックス化されていますが、あらためてディアゴスティーニが全作DVD化しているものです。
私はGメン’75も好きですが、太陽にほえろ!ほどでありません。そのため、気に入った回のみ購入できればよいと思っています。今回購入した刊は、放送開始当初から捜査チームの現場リーダーをつとめていた、関谷警部補(演:原田大二郎)が殉職により降板される回です。放送開始から33話での殉職は、ご当人曰く、「周囲との確執があったから」だそうです。
物語は、脱獄した犯人がかつての恋人を逆恨みし、現在の配偶者を殺害しようとし、関谷警部補が命を懸けて守るものです。ストーリー自体は19860年代的ドラマの雰囲気が強く、それほど複雑ではないのですが殉職シーンが秀逸です。この頃のGメンは「ハードボイルド」を前面に押し出していましたので、登場人物は職務の上だけで「相打ち」で死亡します。
クライマックス、犯人と撃ち合った関谷警部補は後ろの壁にもたれかかっているのですが、微動だにしません。駆け付けた仲間が離れたところから見ているだけなのですが、ほどなく関谷警部補はバタッと倒れ、後ろの壁にはべったりと血糊が付着、ストップモーションとなり「1月3日関谷警部補殉職」と出て幕切れとなる、涙がないハードな展開です。
放送当時は週刊誌等でもかなりの話題になるほど、Gメン'75の人気は高かったのです。「原田大二郎なんか出ていたっけ?」という方が多いと思うのですが、前述の通り33話で降板ですから、印象がなくて当然です。この半年後、この番組の看板となった「若林豪」氏が登場し、安定した「Gメン」カラーとなっていきます。
この後の話はどんどん深みを感じさせるものになり、ドラマとして成熟していくのですが、この殉職シーンは刑事ものドラマの中でも秀逸です。興味がある方は、ぜひご覧になってみてください。
Posted at 2021/10/17 22:33:19 | |
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