2022年05月08日
2022年春のドラマが出そろい、見る作品も選択が終了しました。春は進学、新旧、就職の季節故、過剰に前向きな作品が多く、味わいは低下する傾向にあります。仕事が忙しくなりそうなので、やや厳しめに選択することにしました。
月曜日
元彼の遺言状 フジテレビ系 9時
綾瀬はるかが、敏腕弁護士を演じる作品です。弁護しながら、捜査活動をするなど探偵ものに近く、亜種刑事ものの様です。綾瀬はるかのきれいさは特筆ものですが、キンキンと耳に厳しい声と、「私、仕事ができるんです!」と言いたげな姿勢、失敗しないストーリー描写に辟易し、挫折することにしました。どうして女性は、「主人公が無敵で必ず勝つ」作品が好きなのでしょうね。
恋なんて、本気でやってどうするの? フジテレビ系 10時
主人公3人の女性が、好き勝手なことをしながら「イケメン」を捕まえるお話しの様です。1話の15分間で挫折しました。主婦の立場で、さらに別にイケメンを捕まえようとする女性や、浮気をしつつイケメンを得ようとする女性がいたりと、勝手きわまりません。また、主人公の部下がお客様向け説明会を失敗し、その悪口を別の女性がトイレで言うという、「女の足を女が引っ張る」描写や、何となく「仕事にまい進するよりも、楽してそこそこのお金を稼ぎたい」という現代の女性の気持ちが垣間見え、嫌な気持ちになってしまいました。
以前から言っておりますが、太陽にほえろ!では、「マカロニやジーパンやテキサスが、30歳にもならない若さで死んでいったのは、警官としての誇りだった」というセリフがあります。
仕事に命懸けになる人物とは大違い、平和と言えば平和なのでしょうが、「スポンサーが出す宣伝費で、遊ばないでよ」という気持ちになってしまうのでした。
火曜日
持続可能な恋ですか? TBS系 10時
上野樹里主演の、婚活ものドラマの様です。今主流の、「悪い人が誰もいない」ドラマのようでもありますし、「監察医朝顔」のような、ホームドラマのようでもあります。なんとなく退屈な展開に見えてしまい、作品に引き込まれませんでした。挫折です。
水曜日
特捜9 season5 テレビ朝日系 9時
完成されたマンネリ作品故、見ていません。
悪女(わる) 日本テレビ系 10時
1992年に放送された同名ドラマのリメイクです。マンガ原作ドラマで、原作はもっと古いです。旧作当時は、「主人公の女性が具体的な仕事を持ち、仕事そのものを描写する初のドラマ」と、評判でした。これこそ、春らしいドラマです。
とはいえ、原作の古さは隠せません。第二話では、「データレスPCでクラウドサーバー上で文書を作成し、これを複合機で印刷、刷った文書を主人公が運ぶ」という、事務機器上ちぐはぐな描写になっていました。
まあ、事務機器の動向を正確に描く映像ではありませんからよいのですが、原作っストーリーを再現するために、色々無理があるのは確かです。
主人公は、旧作の「ポワンとした不思議な子」から、「落ち着き上難がある性格の女性」になっており、見ていて疲れます。旧作でもそうでしたが、就業前の人や新入社員がこれを見ると、色々悪影響があると思います。「思いついたことをそのまま言ったり行動したりすると事柄が良い方へ向かい、必ずハッピーエンドとなる」というのは、現実世界ではありません。過去に「そういうこと」が仕事だと思い込み、サッパリ成果を出せずに1年間少々で仕事をやめた女性がいました。
ドラマ自体は、少なくとも「恋なんて、本気でやってどうするの」の女性よりも前向きで苦労をしており、見るに値しました。そのため、継続することにしました。
ナンバMG5 フジテレビ系 10時
「ヤンキー」が主人公と聞き、見る前に挫折しました。
木曜日
警視庁捜査一課長6 テレビ朝日系 8時
完成されたマンネリ作品故、見ておりません。
未来への10カウント テレビ朝日系 9時
1話を見てまずますと感じました。しかしその後見忘れ、4話の後半を見ました。しかし結局、「キムタク」が良く見えるような作品になってしまっていること、ボクシングが汗臭く見えてしまうことなどから、挫折しました。テレビ朝日の青春ものドラマは、どこか薄っぺらい心理描写になってしまうものです。
やんごとなき一族 フジテレビ系 10時
富豪一家が主人公と聞き、見ることなく挫折しました。庶民でない人が主人公ですと、どこか浮世離れした物語となり、私は感情移入ができなくなるのです。
探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り 日本テレビ系 11時59分
第一話の最初を見ました。この作品では広瀬アリスが探偵の補助役を務めています。その言葉遣いがまるで小中学生男子そのもの、顔とのギャップは良いのですが、どこか幼稚に感じてしまいます。物語は軽妙さを目指しているようですが、広瀬アリス自体の「うるささ」も気になり、挫折しました。
金曜日
嫌われ監察官 音無一六 テレビ東京系 8時 5月6日(金)〜
この時間帯のドラマはストーリーが年配者向けのようで、単純かつ古臭い展開となっています。そのため、いつの頃からか見るのをやめてしまいました。
インビジブル TBS 10時
刑事ものと聞き、期待して見ました。柴咲コウがショートの金髪にしており、特徴的となっています。そして超能力者のような役柄を演じ、刑事たちの操作をマイペースに助けています。
どうも作品の魅力が伝わってきません。全く無機質そのもので、登場人物たちの心理描写が全くありません。2000年代の「ブラッディマンデイ」などと同様、ゲーム的にストーリーを進めていればよいと思っている節があります。見ている私は、いったいどこに感情移入すべきなのか、どこに胸を打たれるのか、そんなポイントが全くありません。
さもありなん、脚本家は「いすみ吉紘」という方でした。この方は、過去の作品でもほとんど心理描写をしていません。荒唐無稽な状況描写しか出来ない方なのでしょう。
まだ見てはいますが、挫折候補の作品です。
家政婦のミタゾノ5 テレビ朝日系 11時15分
もはやワンパターンの極みとなったドラマです。シリーズ4より若干マンネリ傾向が見えており、今回も3話でマンネリの厳しさが現れ、クライマックスでの胸の打たれ具合が低下しているのですが、面白さはまだあります。
テレビ朝日の作品ながら、ストーリーの良さが光っているのは確かです。見続けることにします。
土曜日
パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~ 日本テレビ系 10時
この時間帯のドラマは、外れ作品が続いています。私は、「情報7daysニュースキャスター」を見ており、見るなら録画が必要となります。そこまでして見る価値がある作品がなく、見ないままになっています。
クロステイル〜探偵教室〜 フジテレビ系 11時40分
第一話を見ました。探偵養成専門学校のドラマですが、妙にコミカルにしようとする部分が小うるさく、挫折してしまいました。ギャグは疲れます。
日曜日
マイファミリー TBS系 9時
誘拐事件を取り扱うドラマとなるようです。主人公側が「新・富裕層」であり、この点で感情移入を阻害します。また、素人が警察に代わって誘拐事件を捜査するなど不可能です。犯人側の事情はほとんど描かれず、ドラマの展開は「追いかけっこ」に終始しています。結局、誰の心理も描かれていないので、感情移入できません。退屈とは、こういうことを言うのでしょう。まだ見ていますが、挫折候補です。
金田一少年の事件簿 日本テレビ系 10時30分
何度もリメイクされている作品です。結構好きな作品なのですが、この時間帯のドラマは録画が必要になってしまいます。まだ見ておりません。
まとめ
ドラマ全体が「謎解き&ツイート期待」ばかりになってしまいました。この種のミステリーは、ただ視聴者を惑わせるだけで、肝心なストーリーは薄っぺらくなることがほとんどです。結果として、見る作品がほとんどなくなってしまいました。
テレビ局が、「バラエティで炎上発言や炎上行為」が発生して大変なことになるよよりも、完成まで何人もの人がチェックできるドラマの方が良く、後年ソフトウェアとして活用できることに気づいたのでしょう。
とはいえ、見どころがないドラマばかりでほとんど挫折してしまいました。脚本家の人やプロデューサーは、もう少し「味わいあるストーリー」を実現してほしいものです。
Posted at 2022/05/08 22:10:50 | |
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