
これまで私は、コロナを購入する前約1ヶ月の
中古車店巡回記と、
車が好きになってからの車趣味歴史を書いています。今回は、その中間程度、購入に至る約1年前からのことを書きます。
何とか現役でヤマト産業大学に入学した私は、趣味活動も車にしたく思い、掃除部へ見学に行きます。合わせて新しい趣味を獲得できれば良いかな、という気持ちもあり、スキーサークルも覗きに行きましたが、こちらは2回程度飲み会に参加をして、結局自然消滅しました。
部室に行けば誰かいると聞かされていましたので、授業終了後に早速覗きに行きました。そこには3年生の新丸子さんという方と、2年生の練馬さんという方がいて、確か練馬さんの車を整備していたように思います。
ヤマト産業大学は土地価格高騰で有名になった地域にあり、私はそこに通っている人はほとんど富裕層だと誤認していました。授業の班分けでは、同じ県内の普通の人もいたのに勝手な誤解です。
そこで、お二人にこんな質問をしてみました。
私「この車は、お二人のうちのどちらかのものですか?」
練馬「そうだよ」
私「すごいですね!やはり、掃除部の皆さんは自分の車を持っているのですね。私は、手に入れられそうにもないな。自分の車がなくても、このクラブを楽しめるでしょうか?」
練馬「クラブにも車があるから活動できないことはないけれど、あった方が楽しいよ。何か車を持てない事情でもあるの?」
私「私の家は、(皆さんのような富裕層と比較すると)生活が苦しいものですから(親に車は買ってもらえません)。」
練馬「生活が苦しいって、ここにきている以上、今日明日食べるものに困っているとか、そういうことじゃないでしょ?アルバイトをすれば買えるよ。他から買わなくても、先輩から10万円とか5万円、無料で譲ってもらった人もいるし。」
私「皆さん、自分で車を買ったんですか?!?!」
新丸子「そうだよ。みんな自分で働いて買ったんだよ。それと、あまり「生活が苦しい」とは言わない方が良いよ。」
練馬「1年間、アルバイトをすれば買えるよ。」
私「車は、なんとなくどんなものでも100万円以上するものだとばかり思っていました。」
新丸子「新車の価格は大体決まっているけれど、中古車の価格は決まっていないんだよ。売り手と買い手が合意したら、それが値段なのね。」
私「そんなものなんですか~。」
と、車は漠然と100万円以上するものだと思っていた私は、何となく自分でも車を買えそうな気分になってきました。ただし、この時点ではアルバイトの給与水準はわかりませんが。
私の家の方では、マイカーが普及を始めた1960年代には、親がお金を出して子女に運転免許を取得させ、さらに車を買ってあげる傾向にありました。その車で学校や職場に安全に通ったり、農作物や農業機械をトラックで運び、買い物や通院の時には子女に送迎をさせていたそうです。何しろ当時は道路は未舗装、あちこちに荒れ地や物陰があったものですから、特に娘の場合には身の安全という観点から、車を買い与えることが普通でした。私の小学校の同級生の世代でも、親に車を買ってもらった人は少なくないと思います。
その点、私の家はやはり経済的事情で車を購入してもらえる雰囲気はなかったのですが、練馬さんや新丸子さんの言葉を聞いて、「車は買ってもらわない、自分で購入するんだ!」と強く決心したのでした。
Posted at 2025/07/22 23:50:55 | |
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