
アルバイトの記憶 スペード社シリーズ
お疲れさま会に参加すべく、会社の詰め所に来た私は、フテブテさんにクイズを出されて、フテブテさんに「そこにいられるとさあ、仕事が出来ないんだよね。」と言われ、急に気分が悪くなりました。お疲れさま会には出ずに帰ろうとした気分が再燃し、挨拶をすべく目では監督社員さんを探すことにしました。さっさと挨拶をして、さっさと立ち去るためです。
一方、職長などは私をそのまま辞めさせようとはしませんでした。私が不満を持っているのは、私が人間的にこの職場になじんでいないからであろうと考えた職長は、同じ1年生だった山町さんと南大阪さんに声をかけ、私に話しかけさせました。
「こんばんは~、同じ1年生の」とあいさつに来た2人でしたが、私は監督社員さんを探すのに精いっぱいで、
「あ、そうですか。私は今日で辞めるんですよ。」
と言ってしまいました。また、記憶が定かではないのですが、山町さんか南大阪さんに、
「お化粧をさせてもらえませんか?」
と言われたような気がします。当時はその後程男性の化粧は一般的になっておらず、二人はお疲れさま会の余興のために私に化粧をしようとしているのだと考え、
「すみません、それは勘弁してください。」
と、粗末に扱ってしまいました。この時の私の写真は今でも残っていますが、ニキビはあるし髪は天然パーマが強いしで、決して化粧映えする顔ではないのですが、一体どうしたことでしょう。
二人は、「追い返されちゃった」などとつぶやきながら、元いた場所に帰っていったと思います。
この頃、すでに私はヤマト産業大学の掃除部には在籍しておりましたが、掃除部は部外者との交流がほとんどなく、入部時に上級生や同級生と顔合わせした時しか「知らない人と会話」をする機会がなく、私は「知らない人と普段の会話をする能力が、大幅に低下していた」のだと思います。
結局、当日勤務をしている人の勤務が終了した後、監督社員さんは見つからないまま私はお疲れさま会の会場に連れていかれることになってしまい、「
納豆さんにより不愉快さを味合わされる場」に会することになったのでした。
Posted at 2025/10/12 22:33:48 | |
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