とりわけビッグな登場人物がいるわけではなく、中堅どころを贅沢に集めている本作、「シャッフル効果」で、話は四分割となります。そのため、話が飛び飛びになりがちです。もしかしたら、脇役が減ることで帰って人件費が安いのかもしれません。
感想そのものですが、登場人物に味がないなあ。働かずに遊んでいる風景しか描かないからこうなるのかなあ???
最近のドラマでは、第一話や第二話にかけて登場人物の過去を描いて、話に奥行きを持たせる方法を採用していますが、本作はそういった手順をまったく無視しています。人間は仕事だけしていてもだめなのはわかりますが、本作は徹底して働くシーンを排除しています。「太陽にほえろ!」や「グレートマジンガー」では、職務と一私人としての生活の狭間に悩む登場人物が描かれたものですが、そういう人としての苦悩に見ているこちらは引き込まれたのです。それが遊びだけじゃあねえ、しかもこの不景気の世の中、共感を得るのは困難だろうなあ。
で、ドラマの内容そのものですが、「パジャマパーティー」やら、「高級レストランで食事」やら、「ビリヤードで女をめぐってゲームをする」とか、「ホイチョイプロダクション」的なシーンが数多く描かれ、すなわち遊んでいるに過ぎませんでした。
シャッフルすることで今まで接することがなかった人物からヒントを得、職務上の問題を自ら乗り切る、とかいうストーリーだったら見ているこっちも「よかったね」と共感できるのですが、遊んでいるんじゃねえ。特に「松田翔太」演ずる男、ないしは彼自身のその演技がとても目に触ります。人物設定で、キチンとした「元戦場カメラマン」という重厚な話が出来そうな経験があるのに、それをまったく感じさせない「まあ、すんばらしい演技」ですわな。
はてさて、香里奈の演技だけで、私はこのドラマを見続けられるのでしょうか??
この記事は、
やっぱ、「ラブシャ」は、70~80年代の香り!のするドラマだよ~ん! について書いています。
Posted at 2009/01/26 01:12:27 | |
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