車を探し始めてからコロナに至る今での事は以前書きました。あるところでそのときに買う予定だった車のことを聞いていたら懐かしい気分になったので、もう少し前から振り返ってみたいと思います。
中学3年生ごろ
すでに車には関心がありました。友達と「運転免許を取ったら何を買うか」の話で、予算(収入もないのに)などを考えて、「FFジェミニかな?」と考えていました。当時、曲芸のCMが話題になっていましたからね。1500ccのターボを考えていたのかな?エンジンまでは良く覚えていません。
なお友達は「ラングレイの4ドアセダン」と言っていました。彼は後年、結局「R32スカイラインの2000GT-SのAT」を買って(もらって)いました。
高校2年生ごろ
子供っていうのは、稼ぎがないとお金のありがたみが分からないものですね。カーグラフィックTVで、サイクルスポーツセンターで発売前の米国仕様ユーノスロードスターを乗り回す回がありました。これにしびれ「大学に合格したら、ユーノスロードスターを買ってくれ」などと言っていました。
その後、叔父が「AE70カローラ前期型セダン、5MT」を廃車にして買い換えるので、これを譲ってくれと言いました。ところが直前に左リヤドアをぶつけられました。また、トランクの塗装の傷みがあわられて来ていました。また、両親には「免許を取れるまで2年もあるのだから、車がだめになる」と言われ、修理金額も自分勝手に「高そう」と思ってしまい、断ることにしました。が、近所の整備工場に廃車としておいていたら、通りがかりの人が買っていってしまったそうです。惜しいことをしました。
このことで、
「両親(というより大人)は「いろいろ知っていて本当のことを言っているのではなく、そのときそのときで勝手なことを言っているだけ」
ということがわかり、大人がいうことは鵜呑みにしないようにすることにしました。
高校3年生はじめごろ
同じくカーグラフィックTVで氷上走行会の回があり、これに出ていたダイハツアプローズにしびれ(?)、希望はロードスターからこれに変わりました。
高校3年生中ごろ
家の車「ブルーバードU11セダンSSS5MTが珍しいことが分かり、父にこれを譲ってくれ、と言いました。CA18S搭載車。家の車の他に同じ車を見たことなし!HTならあります。CA18E以上のエンジンを搭載したグレードは珍しくありません。が、程なく事故で廃車になってしまいました。
大学1年4月
いろいろ調べると、車は買うのも維持するのもかなりのお金がかかることが分かり、また家にも車を買ってもらうだけのお金がないことが分かり、車を買えるのか自信が無くなりました。そんな中、「ノスタルジックヒーロー」誌を読み、「昭和42年型ブルーバード510型セダン 98万円」が欲しくなってしまいました。(が、当然断念しました。)
大学1年5月
自動車部の合宿に行き、AE86のパワーとエンジン音にしびれました。しかし、80系カローラシリーズの「エンジンフードが急角度で持ち上がり、トランクのラインが少し高い」ジウジアーロデザインが好みではなく、再びAE70セダンが欲しくなりました。また、この70系シリーズには「セダンGT」があり、これでも良いかな、と思いました。
また、上級生に「TA45カリーナセダンGT」に乗っている人がいました。グリルのメッキ部を黒く塗ったSR姿にしびれてしまいました。
大学1年7月
たまたま部室の前を通ったT100系コロナを見て、そういえば昔100系コロナが欲しい時期があったことを思い出しました。
大学1年10月
たまたまカーセンサーで見た「TE71カローラセダン後期GT」を見に行きました。3A-Uと比べてドロドロと重い音、それとクオーターパネルの継ぎ目に腐りがあったことから、購入は断念しました。
そこで近所の整備工場にAE70セダンを探してもらうように頼んでいましたが、なかなか来ず、「もうカローラは要らないからシャレードを探してくれ」といいに言った日に「AE70後期セダン」が来ていましたが、あまりにボデーや内装が汚く、断ってしまいました。Sカクラモータースさんゴメンナサイ。
上にあるとおり、徳大寺有恒氏が誉めていた「シャレード」に心が動いてきました。モータースポーツにもほとんど使われなかった上に走りが良い、というのがマイナー思考の自分にはたまりませんでした。
当時はまだ3代目シャレードの値段が高かったため、必然的に2代目になりました。前期型の規格ライトも良いですが、後期の異型ライトもなかなか!ビアンカ仕様もきれいで良かったです。シャレードを買うにはもうちょっと貯金をする必要があったため、購入は年度末を目標にすることにしました。
大学1年12月
ダートトライアルを見に行き、「ジムカーナやダートトライアルらしくない車でそれらをする」気分になってきました。なぜかクラウンターボ(MS110?)も候補に挙がりました。
大学1年1月
夏にアルバイト探しで苦労したため、この季節のアルバイトは早めに決めました。肉体労働や夜勤は体力的にムリ。そこそこの給料で続けても気がめいらない職種である、
このアルバイトに決めました。そうしたら「スーツが必要だ」と言われてしまいました。当然スーツは持っていないためその場で断ろうと思いましたが、なぜか言い出せず、受けてしまいました。そのため貯金からスーツを買うことになり、車購入資金が減ってしまいました。
大学1年2月
納車にも時間がかかることが分かり、この月には購入を決定することにしました。シャレードは希望に合うタマが少なく、しかも丸3年を経過した3代目シャレードの価格がこなれてきました。そのため、これも候補に入れることにしました。どれもタマが少ないのと、良いと思った車はカーセンサー発売時にはすでに売れていることが多いことが分かったため、以下を候補としました。
トヨタ
クラウンターボ(MS110)
コロナGT(RT104(セダン),114(HT),122、RT132(前期セダン、HTのみ)
カリーナGT(初代HT、2代目セダン・HT、3代目セダン)
セリカカムリGT
カローラ、スプリンター(TE71セダンGT、AE70セダンSE)
日産
ブルーバード(910SSSターボセダン、後期U11SSSDOHCターボセダン)
ダイハツ
シャレード(2代目デトマソターボ、3代目GTtiないしはGT-XX)
いすゞ
FF初代のジェミニZZ
下旬に中古車店周りを始めました。車の紹介のところにもあるとおり、行徳の方のサンキョウという中古車店に、GT-XXの安いものを見つけました。同じ号で、葛西の中古車店で「TA63カリーナセダン」を見つけ、思いのほか悩んでしまいました。また、竹ノ塚の中古車店には「AE91カローラセダンのMT」も見つけてしまいました。これは日本テレビ系「NEWジャングル」のある回で、浩平こと江口洋介がUターン後急加速する映像を見て、しびれたことがあったのでした。
その3者で散々悩み、まずAE91が落ち、TA63は展示車が汚かったことと後付パワーウインドーがみすぼらしかったことで、これも落としました。やはり気に入ったシャレード、ということでその中古車店に電話をしました。担当の人は居らず、代わりの人に「Kさんにシャレードを買うように言ってくれ」と伝言を頼みました。数日たっても連絡がないのでその店に電話をすると、そのシャレードは売れてしまったとのこと。伝言してくれなかったのか、その前に売れたのかは不明です。
そのシャレードの隣にはパワーステアリングなしのGTtiがありましたが、「間違いだらけのクルマ選び」によると、前輪駆動のパワーステアリングなしはやめたほうが良いと書いてあったため、それはやめることにしました。その店には引き続きシャレードを探してらうように頼み、店を後にしました。
いまさらTA63やカローラには戻る気にはなれず、またカーセンサーに逆戻りです。たしか、カリーナも売れてしまったんじゃなかったかなあ??
そんなことで、中古車店周りも始めました。三郷市の「Tーサイ」では、予算をはるかにオーバーするシャレードがありました。しばらく放っておくと、その会社の人別の人から電話がありました。なんでも、私の父の同級生が役員をしているとかで、私の名前を見つけて懐かしくなって電話をしてきたようです。
大学1年3月
当時カーセンサー誌は隔週発売でした。何もすることが無くなってしまったため、数回買ったカーセンサーを見直していました。すると、「ブルーバード910ターボセダン」を見落としていました。あわてて電話をすると、すでに売れてしまっていました。
前月の中古車店の人から「車を見に来ないか?」と電話があったので、行ってみました。シャレードが出てきたのかと思ったら、ワンダーシビックのSiを勧められました。モータースポーツに良く使われる車であるため、私は興味なく、断って帰ってきました。ワガママでゴメンナサイ。
中旬、カーセンサーに、「コロナ2000GT昭和55年」と予算に合うシャレードGT-XXが出てきました。忘れもしない春分の日、まず牛久までシャレードを見に行きました。車両の程度は非常に良かったです。が、ダッシュボードにタコメーターでもつけていたのか、穴が開いていました。また、ラジオのスペースが空っぽでした。私は今でこそ音楽は家で聞くタイプですが、当時、かといって車にオーディオが載っていないのはさびしいと思うのでした。また、ダッシュボードの穴はいかんともしがたく、予算には合うもののいっぺんに醒めてしまいました。今思えば、ダッシュボードの穴はともかく「ラジオがないのはさびしい」といえば、純正オーディオ(私は社外オーディオは内装に合わないため、好きではありません)くらいサービスでつけてもらえたのでしょうが、何万円もするものと思い込んでいたため、言いませんでした。
その足で東所沢の「オートセンターH」へ向かいました。着いたときにはすでに夕暮れでした。コロナは思った以上にきれいでした。少し高い「RX22マークⅡ」も見せてもらいました。こちらはソレックスキャブが標準ですが、シートに穴が開いていたのとバッテリー上がりでエンジンがかからなかったのとで、興味はあるもののちょっと興味の度合いは低いのでした。
なんでもコロナは、従業員の知り合いの方が「買うのでお金を用意する」と言っているそうで、その従業員の人が店主に言っていたらしいのですが、いつまでたってもお金が用意できないらしく、店主がカーセンサーに載せてしまったようでした。
家に帰って熟慮しました。「ソレックスキャブは魅力的だが、シートに穴が開いているのはなあ。。。エンジンもかかるかどうか分からないし。」「シャレードは良いけど、新しい車だからまた買える」という結論に達し、その日のうちに「コロナを買います」と電話をしたのでした。
大学2年の4月2日、納車となりました。