この日は、仕事で千葉県の二俣新町の方まで行きました。前日は会場の準備のために同じところに行き、帰りにその近くのホームセンターでガソリン添加剤を買うのでした。まあ、何たる道楽ぶり!でも、勤務時間外ですからね。二俣新町は、京葉線と武蔵野線とで作られるデルタ地帯でありながら、ちょっと歩くと総武線の西船橋駅もある場所です。地図を見ると西船橋駅も決して遠くないので、迷わず歩いて西船橋駅へ行くことを選択しました。乗り換え、本数の点で不便な二俣新町駅に行く理由はありませんし、急ぐこともありません。「歩いてGO!」です。
さて、出張時の私の仕事は、私が主導して行うのですが、あくまでも「誰かに招かれる」形で行われます。その「招く」人は、その人の意志である場合もあれば、さらに別の人の思惑が働いている場合もあります。
さて本番の日、私を招いた会社のお方は、5分前の到着となりました。。。仕事には差し支えないとは言え、私はヒヤヒヤしましたよ。。。それにしても、事前打ち合わせ電話の際にも、お願いした簡単な取りまとめもしてくれないし、返答するといっても催促しないと返答しないし、「この人は一体どうなっているんだ?」と思うことしきりでした。
仕事自体はもう何度も行なっていることですので、滞りなく進めました。
そして帰り、その方は電車で来られたとのことで、その場の出口でどう帰るか話しました。すると、「行きはタクシーで西船橋から来ました」とのことです。
「この経費削減の中、わざわざ遠い駅から、それも大した距離でもないのにタクシーを使うな!」、と心の中で言ってしまいました。(そうそう、この数ヶ月前の東日本大震災の時にも、私は新宿から自宅まで20数kmを歩いているのでした。)
もちろん遠い、近いは人それぞれですので、「二俣新町駅も近いですし、タクシーはここにはいないので、歩きませんか?」と、説得して(!)歩きました。
私の仕事はいろいろ招く人はいますが、年齢が近い女性に招かれたのは初めてです。せっかくなので、いろいろ仕事上のことを話しました。
その方、年は私の一つ下で、「課長代理」だそうです。独身で、まあ「事務や対法人営業職として働く女性」として、パンツスーツが似合う感じでした。私のこの時の役職は主任でしたが、「七曲署捜査第一係の藤堂係長同様、役職など飾りに過ぎないと思って」いますので、そんなこと関係ありません。
そうしたら、
「同期の女性は、心を病んだり(!)結婚して家庭に入って、みんな辞めてしまいました。私はこんなのらりくらりとした性格なのでまだ病気にはなっていません。でも、上司からは「課長にならないか?」と言われています。私は出世したいとは思っていませんし、このまま仕事で病気になってしまいやしないか、心配です。この仕事が特に好きというわけでもなく、今更転職もできない状態です。」
だそうです。そもそも、出会ったばかりの私にこういうことを話してしまう時点で、ちょっと危ない状態ですよね。
うーん、近い駅からタクシーの件も、お客様のところに5分前到着も吹き飛び、ちょっとかわいそうになってしまいました。
なんとなく聞いたことはあるのですが、後日調べると
こんなことをして、国は各企業(というより、監督官庁があったり一部上場等国が目をつけ易い企業)に圧力をかけているのでした。
そもそも、出世するか出世しないかは、その人との相性があります。私には、この人は課長などの仕事には向いていないような感じがしました。そもそも、この方がお勤めの会社に向いているかどうか、ということも「?」です。
そこで就職活動中の、特に女子大生の人に読んで欲しいのは、以下のことです。
1、有名企業は、「女性を積極的に活用」と言っています。でも、それは企業のイメージアップと、「活用」という、会社側からの視点で書いています。あなたの適性とは無関係に「活用」されてしまうかもしれません。
2、あなたを採用する企業は、あなたの適性を見極めて採用を決めているわけではありません。面接官が、「まあ、これなら会社側に言い訳が効くだろう」という場合もあります。あなたとあなたの就職先企業の相性は、あなたが見極めなければなりません。
3、仕事が人生の全てではありません。世の中には、仕事で心を病んでしまう人が少なくありません。転職をした私は、仕事もまあ充実、車道楽もしています。
4、仕事は一時の格好でするものではありません。その仕事に私財を投げ打ってでも取り組める位の気持ちでなければ(?)、なかなか継続は難しいかもしれません。
5、女性を活用する企業でありながら、その女性を「イメージ」のために雇い続ける企業があります。そんな会社では、男性があなたの仕事を一部背負って成り立っている場合があります。そんな会社は、いじめなどが横行していて、心を病みやすいとのことです。
以下、後日加筆
しかしこういう場に相対した場合には、「お互い仕事上の悩みもあるでしょうから、一杯やりに行きませんか?」と愚痴を聞いてあげる場に誘うものなのでしょうね。
私はお酒に向いていない体質なので、「一杯」という概念がありません。あ、でも、カルピスソーダを飲むと心明るく楽しく過ごせます。いや、スーツやワイシャツにスラックスでも、あんまり地が出ないしなあ。困った体質(?)なのです。
また、この日の仕事では8時間もしゃべりっぱなしで、なおかつ気温も高かったので、私はすっかり疲弊してしまっていました。そんなことで早く風呂に入りたい、という気分だったのも手伝ったのでしょう。二俣新町駅でこの方とはお別れしてしまいました。
身近にうつ病患者4名が発生した今になって思えば、この方は、「うつ病の1.5歩手前だったのではないか」、と思います。簡単な取りまとめができない、時間にルーズになる、スマイルが見られない、などがその兆候です。
私の分析によると、以下のような変化をしてうつになるか退職するか、どちらかの結果になります。
うつ3歩手前:「仕事をやっていられない、こんな仕事辞めた~い」などが、冗談に交わって出る状態です。例えば、「あーあ、どっかに楽で割がいい仕事がないかなあ」、「ボーナスもらったら辞めよーっと」などです。
うつ2歩手前では一転して余計な口を利かなくなり、「自分の仕事はここまでです。」ということを、上司や同僚、後輩だけでなく、なんとお客様にまで強いる状態になります。スマイルが消え、あたかもロボットのような印象になります。お客様にとっては、「なんだこの店員は!?サービス悪いなあ。ほかの店に行こうかなあ」という印象になります。この
例の1も参照してください。
人によっては、髪型や服装、清潔度に気が回らなくなる場合もあるようですが、必ずしもそうではありません。プライベートに気が向き、仕事にはさっぱり、という状態もあるようです。
うつ1歩手前では、間違いが多くなる、ボーっとしていることが多くなる、何かにとりつかれたように仕事をする(効率、能率、正確度は別)、などの状態になるようです。家族や借金、収入への固執がなければ、2歩手前で転職を考えることでしょう。
この方が、今でもこの会社に勤務しているのか退職したのか、課長になったのかならなかったのか、わかりません。いや、生きていてはくれますよね?もし心を病んだりして、あるいは亡くなって、などということがあったら、私は一体どうして良いものか、今でも考えてしまいます。この時、何か手を差し伸べることができなかったのか、と考えるのです。
Posted at 2012/04/01 00:34:24 | |
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