
トヨタ86は展示のみでしたが、スバルBRZは座ることができました。しかし現車はATであり、喜び半減、ちょっとガッカリしました。
乗車姿勢
かなり尻を落としこんで座る設定で、かなり地面に近いです。室内の横幅や前後幅は適度にタイトで、
クラウンよりも広く感じました。
クラウンは、足踏み式パーキングブレーキペダルを踏むと膝がダッシュボードに当たり、リリースレバーを操作すると足とひざが当たりそうになります。
この車は、乗車姿勢の点もありますが、クラッチペダル位置に相当する部分で足を上下させても、膝がダッシュボードに触れることはありません。
タイト感とステアリングホイールへの距離、ペダルの距離などは良く練られていて、運転する席として最適かつ気持ち良い座り心地でした。
前方の眺めは低すぎて前が見えないというほどではなく、MR2よりは高い印象でした。斜め後方の視界はあまりよくなく、後席は穴倉にこもったかのような雰囲気になっていました。
iQに我慢ができれば、この車も十分でしょう。
視界という点では決して良い方ではなく、なんとなくサーキットで走りを楽しむため、あるいは箱根スカイラインやターンパイクなどのコーナー半径が結構ゆるい道を走るのには適当だと思います。が、景色を楽しみながら乗るのには向かないかもしれませんね。また、シルバーラインのような狭いつづらおりの道を、がけを気にしながら乗るのにも向かないと思います。運転の楽しさは味わえますが、ドライブに適当かどうかはわかりません。
後席のシートも尻をかなり落とし込んでおり、フル4人乗りというよりは2+2です。後席に座ってドライブというのはとても無理で、駅までの送迎がせいぜいでしょう。
それと、「BZRの羽根は、S13シルビアっぽい羽根」と書きましたが、これは付くグレードと付かないグレードがあるそうです。その場の人に、「私だったら付けない」と言いました。
また、回転しているだけの展示車は「艶消し白」と書きましたが、「艶消し白メタリック」だそうです。どちらでもよいですが、ベンツだかも採用してました。これは全く美しさを感じませんね。商用車には最初からつや消しの塗装があっても良いのではないでしょうかね?ラリー車のように、ボンネットの日射反射を防ぐための黒艶消しは意味がありますが、他車との違いをアピールするだけの塗装に意味を感じません。補修も難しいですしね。
まとめ
かつて「日産901運動」の頃の車をして徳大寺有恒氏が、「ハンドリングオタク車」と評したことがありましたが、なんとなくこの車にも同じ香りを感じてしまいました。この車はドリフトが目標のようで、トヨタブースではドリフト映像が流されています。
この車には大きな関心を抱いていますが、どこかオタクっぽいところが気になってしまいます。2ドアクーペのベンチマークないしはイメージリーダーとしての役割もあるのでしょうから、この車としては一定の役割を果たしていると思います。でもなあ、新たなスポーティーカーユーザーを得るために、このオタク臭は大丈夫かなあ???
アニメを見ていてもオタク扱いをされない世の中になったから、大丈夫なのかな??
私としては、このままでも欲しい車ではありますが、このオタク臭が薄まった4ドアセダンの登場を求めます。車で出かけるからと言って、いつでもコーナーリングを楽しみに行くわけではありません。時には風景を楽しみながら気持ちよくコーナーを回りたいですし、3人以上で出かけることもあるでしょう。それに、ブルーバードやコロナのある種の没個性は、「社会に風景として溶け込む安心感」も演出しているんですよ!そのあたりも、セダンであれば味わいが出てきます。
どうですか???
Posted at 2011/12/06 00:22:07 | |
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