
この日も引き続き愛媛県内にとどまります。仕事場は、大洲市というところです。昨日と同様、愛媛店の女性と、車で行きます。
大洲市へは、山岳路を通るしかないとのことで、女性は初めから弱気です。嫌だからと言っても、女性に代って男性が出てこないあたり、愛媛店の男性職員も良い心がけです。
カーブは、箱根の七曲りに比べればかなりゆるく、見通しは良くありませんが走りやすそうです。前日同様、ATのマニュアル変速とコーナーの曲がり方を指導します。
やはり、コーナーのアペックスを過ぎたあたりで恐怖を感じるようです。また、こちらの道は大型車が多く走っていました。その大型車とすれ違うたびに、「こっちに来たら、どうしようかと思うんです。」と、怖がっている理由を話してくれました。私も免許を持っていない時期にそう思ったものです。これは慣れですね。また、自分の運転ではどうにもならないことがあります。
「対向車がはみ出てきたら、出来るだけだけ避けますが、ぶつかるしかないこともあるんですよ」
「曲がりきれなかったら、これもぶつかるしかないんですよ」
「ガードレールがなかったら、落ちるしかないんですよ」
と、怖がっているだけでは仕方がない、という内容のことを言いました。本当は、「遊星爆弾が落ちてきたら、これも死ぬしかないんですよ」と言おうと思いましたが、ヤマト世代でなければわからないでしょうから、言うのをやめました。
そんなこんなで無事に大洲市へ到着、仕事も無事終わり、松山へ帰ります。
帰りは当然真っ暗です。真っ暗な中、ヘッドライトを上向きにしないまま「前が見えない」と言っているので、「そんなときはヘッドライトの向きを変えるんですよ」と言います。「どうすれば上向きになるんですか?」とは言わずに向きを変えるので、筋は良いですね。
途中のコーナーで、コーナーをまさに抜けようとするところで突然アクセルを全閉にするので、恐怖を感じてしまいました。今日の車に「タックイン」はほとんどありませんので、車が姿勢を乱すことはありませんでしたが、基本からは外れています。
そこで、
「コーナー進入はブレーキを残しながら入り、コーナーの出口が見えてきたら徐々にアクセルを踏み始めながらステアリングを戻すんですよ」
「右コーナーは、最初から最後までカーブの外側に張り付き、左コーナーは内側に張り付くんですよ」
と助言します。
後者はともかく、前者はぜひ実行して欲しいです。わずかな時間でしたので完全ではありませんが、コーナーは初日に比べるとずっと安定して曲がれるようになりました。
うーむ、運転は不得意とは言っていましたが、指導をしていけばどんどん伸びていきそうです。
車好きを増やすか減らすか、やはり鍵は「車好きが率先してそうでない人に話したり助言したりすることで、まだまだ車好きは増やせる」ということです。
少なくとも車に関わる仕事をしている人は、「」最近は若者の車離れというからなあ。」などと、他人事のように分析ごっこをしていてはなりません。
Posted at 2012/10/27 23:28:33 | |
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