この日は大阪へ戻った日でした。埼玉に帰省していた時にスーパーを散策すると、関東ではブルドッグソースに次ぐ勢力で、しょうゆではメジャーな、キッコーマンのデリシャスソースがありました。早速3種類を購入し、いつもの店に寄贈してきました。
キッコーマンのデリシャスソースは、昭和56年か57年か58年に登場しました。7人の小人に扮した子供が、スタジオの大きな鍋を模したセットでソースを作り、有名な童謡か何かの替え歌が流れ、最後に「だからソースはデリーシャス!」と、決め台詞を言うものでした。
このCM、当時の小学生には結構流行った記憶があります。私は、もちろんその流行に乗りましたが、ただ乗るだけではなく、ほぼ関東のソース市場を独占しているブルドッグのものと比較しました。当時の記憶は、特にウスターソースにおいては、ブルドッグの方がスパイシーで大人の味、キッコーマンは全体的にマイルドな味わいであったと記憶しています。しかし、そのCMが終わると人々の記憶からは薄れ、いまでもブルドッグの牙城は崩せておりません。
キッコーマンデリシャスソースウスター
いかにも関東のウスターソースで、仕上がりは乾いた感じになります。味は、塩気と酸味が中心で、若干の辛さと塩気を引き立てる程度の甘さがあります。小学生当時の記憶は今回と全く同じで、ウスターソースながら全体的にマイルド、あっさりした感じでどんどん食べられます。
キッコーマンデリシャスソース中濃
この中濃ソースは、全体的にソース焼きそば用としては甘めになります。甘いといっても、関西のソースのように照りは出ませんし、中国地方のソースのように、ただ甘い感じではありません。全体的に後味には残らない甘さです。塩気は甘さをさっぱりさせる程度、酸味と辛さはほとんど感じられません。
中濃ソースは、関東では長い間とんかつ用ソースとして使われておりましたが、まさにそれ用、具材の味を邪魔しない万能ソースに仕上がっています。なお、ウスターソース同様、マイルドな仕上がりです。
キッコーマンデリシャスソースとんかつ
そもそも、関東では長い間中濃ソースとウスターソースの二本立てでした。小さい頃から、「二種類しかないのに「中」ってどういうことだろうか?」と思っておりましたが、このデリシャスソースシリーズを以て、中濃の位置づけがはっきりしました。
このとんかつソースには、カツの衣に絡みつつ、染み込んで溶かさないようにでんぷんが入っています。味は中濃ソースとほとんど同じですが、でんぷんの効果なのか、若干甘さが目立つかな?程度になっています。中濃ソース同様、カツなどの味を邪魔しないチューニングになっています。
キッコーマンのソースは、全体的に上品で控えめな仕上がりを見せています。ブルドッグソースがまさにブルドッグのごとく、野武士とも言えるような力強い味になっています。ブルドッグとは違った方向を見せているキッコーマンソース、スーパーで見かけたら、ぜひ手にとってみてください。
キッコーマンのソースちゃんたちと、同じ日に持ち込んだ「ブルドッグ有機野菜ソース」ちゃん、全国のソースさんたちと、仲良くするんだよ!
Posted at 2013/09/22 19:51:07 | |
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