今期のドラマでは、刑事ものが豊作であることは以前書きました。その後、「刑事のまなざし」は第三話で少々物語がわかりにくくなって心配したものの、第五話からまた出来が良くなり、この第六話も、とても良い作品になっていました。
あらすじ
夜の繁華街で、ゴロつきが刺殺される事件が発生した。加害者の行方は不明、被害者は1年前に刺殺事件を起こしていた若者であった。
東池袋署で捜査が始まり、当然1年前の事件の遺族(1年前の事件の被害者の母親(斉藤慶子))も捜査対象となった。しかし容疑者になるまでもなく、捜査は振り出しに戻った。しかし、娘の殺害現場で目撃者を探すためのチラシを巻き続けている被害者の母親によると、殺害現場に花を供えて手を合わせていた親子がいることが判明した。
捜査はその親子を探すことに集中した。一方で、1年前の事件の線からも洗い出しが行われた。
被害者の交際相手(友人の男性?)も、その場にいながら何もできなかったことにより、インターネット上で批判されて就職活動に失敗、不遇の人生を送っていた。また、被害者は事件直前、一人の男性から多数のメールを受け取っていることが判明した。被害者が参加していたインターネット上の映画コミュニティの男性であった。
男性と被害者とは、そのコミュニティのオフ会で一度会っただけで、交際の事実はなかった。しかし、男性は当時就職活動に失敗して引きこもりになっていたが、事件後、パートタイマーながら公園の掃除のアルバイトをするようになっていたとことであった。
部屋を捜索すると、「ゴロつき」が身につけていたアクセサリーの購入者を調べた形跡が有り、そのゴロつきを特定していた様子が伺えた。
捜査は、上記の男性と花を供えていた親子に集中された。親子が住んでいる団地近くを捜索していると、女性の悲鳴が聞こえた。親子の子供が、男性によってナイフを突きつけられ、まさに殺されようとしていた。男性は、オフ会で寂しそうにしていたところを被害者に話しかけられ、ほのかに恋心を抱いていたのであった。1年前、その被害者に就職活動成功の「お守り」を届けようとしていたところに事件に遭遇、ゴロつきと親子を目撃していたのであった。
親子に、「あの時なぜ逃げた」と問いただす男性、しかし、夏目刑事(椎名桔平)は、こう諭す。
「なぜ君はあの時何もできなかったのだ?君も怖かったのではないか?被害者女性は、もともと「困っている人を放っておけない性格だったのだ。これ以上事件を重ねて、女性の優しさを貶めるようなことはしないで欲しい。」
ナイフを落とす男性。
感想
並行して、「夏目刑事の娘が会った通り魔事件の現場にいながら、目をつぶっていて事件を目撃できなかった少女」のストーリーが盛り込まれました。刑事の身近な件と事件を対比させて描く「相似法」を使っています。しかし、シンプルに「通り魔事件はつい最近にし、被害者の女性をこの少女にし、死なずに重症」としたほうがよかったのではないでしょうか???そのほうが物語がシンプルになったと思います。
まあ、そうでなくても傑作の領域の作品です。第七話の放送は、あす月曜日です。一話完結のドラマですので、今まで見ていない方でも十分ご覧いただけます。久しぶりに、オススメの作品です。
その他
もちろん、「刑事吉永誠一・涙の事件簿」「クロコーチ」「都市伝説の女」も、見続けていますよ!
Posted at 2013/11/18 02:04:52 | |
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